我楽多屋で買った    モノ・マガジン

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2024年6月14日 (金)

小さなフック

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様々なアクセサリーの中にあった、この小さなフック。最初、何だか分かりませんでした…。

手放した方が、元々このフックが入っていたであろうビニール袋に入れてくださっていたので、何なのか~分かりました。

袋に入っていなかったら捨ててしまっていたかもしれませんし、そもそもこうして我楽多屋までたどり着いていなかったかもしれません。

ビニール袋にラベルが貼られていたので、ハッセルブラッドの「ケーブルフック」と分かったわけです。

ちょうど昨日、ハッセルブラッドにお詳しい長年ご来店のお客さんに聞いてみたところ、このフックは500Cや500C/Mの新品に付属品として付いていたものだそうです。このフックをボディ側面にある小さな穴に挿して、シンクロケーブルを使う際にボディ操作の邪魔にならないよう、シンクロケーブルをフックに引っ掛けるのだそうです。

さらに確認したところ、500Cや500C/M以外にもEL、EL/M、SWCなどに、このフックを挿せる穴は存在しているようです。

カメラ屋になって30年が経ちましたが、一部のハッセルブラッドボディの側面にある小さな穴も意識していませんでしたし、このフックが付属品として付いて来た中古品ってなかったようにも思います。

でも、今回改めてネット検索したら、いくつかの中古カメラ屋さんなどでこのケーブルフックだけを通販しているお店があったので、そのお店の人はこれが何か分かっていらっしゃるのですから、知識量で負けました。

ちなみに、20年以上前の中古カメラブームの頃に発売された某雑誌で紹介されていたハッセルブラッド500C/Mの部位名称で、このフック用の穴は説明されていませんでした。(下の画像は開いたページの上にケーブルフックを置いてみました。フックの先に見える小さな穴が分かりますでしょうか?)

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2024年6月13日 (木)

テクニカとスーパーメカニカ

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アルコ写真工業製の8ミリフィルム使用のムービーカメラです。

ビデオテープを使う時代になってからムービー撮影をするカメラは電気屋さんが扱うものになりましたが、フィルムを使うムービーカメラは当時のカメラ屋さんが扱うものでした。

と言っても、私自身ほとんど知らない時代の話です。50歳代半ばの私が幼稚園生くらいまでは8ミリフィルムで撮ったムービーを辛うじて経験している感じです。

そういう訳で正直なところ、シネカメラに関しての知識は非常に乏しいのですが、アルコ写真工業製のこの2機種については、ただ単に「格好いい」というだけで話題にしたくなってしまうのです。

実は15年前にも話題にしています→https://camera-kaukau.lekumo.biz/arrow/2009/03/post-7ad3.html

今回、1958年発売でベージュ色ボディの「アルコ テクニカ」と、少しグレードアップされた1959年発売でブラックボディの「アルコ スーパーメカニカCR-8」の2台が同時に店にあるのです。

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2024年6月12日 (水)

六本木7丁目

本日水曜日は、我楽多屋の定休日です。よろしくお願い申し上げます。

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二代目の「先週撮ったもの行ったとこ」は、東京のど真ん中にあったこんな歩道です。

乃木坂トンネルに並行してある歩道が「どこ此処?!」って感じで、ちょっとビックリしてしまいました。

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2024年6月11日 (火)

ちょこんと、水準器

本日第2火曜日、明日水曜日は我楽多屋の定休日です。よろしくお願い申し上げます。

 

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アクセサリーシューに付ける、こんな小さな水準器があるんですね。仲間の業者が持って来た品物の中に何個かあったので初めて知りました。単価もかなりお安い。

水準器が必要かどうかは別にしても、このコンパクトさと価格なら~シューカバーとして付けておいてもいいんじゃないの?と思えるアイテム。

ただ、シューカバーについては無くても全く気にされない人もいらっしゃるので、接点の劣化や汚れなどを気にされる人にはおすすめのアイテムと言った方が良いのかな。

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こんな話の進め方をしておきながら墓穴を掘るようことを言ってしまいますが、こんな安価な水準器の精度を信じて良いのか?とか。この水準器に限ったことではなく、アクセサリーシューのレールってぶつけたりして多少歪んだりしてたりするので、そこに付けて意味あるの?とか。挙げ句の果てには、撮る写真の水平ってそんなに厳密に必要なの?とか…。

 

 

2024年6月10日 (月)

現物合わせが一番確実

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昨日のお客さんカメラ「ライカDⅢ」です。そして、底ケースは昨日お買上げいただいたもの。

お買い上げ前に「これは何用のケースですか?」と聞かれたのですが、もともと何用か分からないまま…店に並べたものでした。

ケース自体はそこそこ近年になってから、革加工に得意なところが作成したもののようでシッカリとした作りをしています。

逆に「何に使えるといいんでしょうか?」とお聞きすると、バルナックライカとのこと。

三脚ネジやネックストラップアイレット避けの切り欠きの位置などからしてバルナックライカに合いそうだけど、全体的に少し大きいような気もする…。「ん…」と思っていると、「合わせていいですか?」と。

現物をお持ちなら~是非どうぞ。それが一番いい確認方法。

でも、お試しされる場合は一応ひと声かけてくださいませ。どう見ても違うだろう〜思うものを無理矢理合わそうとしたり、ご自身で勝手に袋を開けたりする方が時々いらっしゃいますので…、よろしくお願い申し上げます。

結果、確かに少し余裕ある装着感ですが、前述の三脚穴などの位置からしても、まずバルナックライカ用に作られたものと判断して間違いなしと思われました。

 

 

 

我楽多屋で買ったモノマガジン更新

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田中長徳先生の連載コラム「我楽多屋で買ったモノ・マガジン」を更新しました。

第296回目のテーマは「あの黒田さんから勧められた、真っ赤なニコンF3のエバレディケース」です。

こちらより、お楽しみください→https://camera-kaukau.lekumo.biz/arrow/monomagazine2.html

 

*閲覧は2024年9月初旬まで

2024年6月 9日 (日)

三脚用ストラップ

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三脚用ストラップの在庫が幾つかあるのだけど、「ありますか?」聞かれることもなければ...長いこと売れません。

こんなに売れないものか?と思ったのですが、よく考えたら~三脚自体が売れない時代なのだからストラップが売れるわけないですよね…。

「三脚が売れない」と言い切ってしまうと、「えっ?」という人もいらっしゃるでしょう。そりゃ、全く売れないというわけではありませんよ。でも、フィルムカメラ全盛時に比べたら明らかに売れない時代だと思います。

何故って、デジタルカメラというカメラ自体が撮影感度やシャッタースピードの大幅な向上によって、暗い場所での撮影性能が上がっているわけです。手ブレ防止でブレにも強い。そもそも機材自体も軽くなる傾向にあるので、三脚が無くても絶対的に撮影しやすくなっているんです。もちろん、あるに越したことはないのだけど、なくても撮れちゃうわけです。

フィルムカメラにこだわっている人でも、上記のようなデジタルカメラが優位な撮影環境ではデジタルカメラを使うなど使い分けていらっしゃいますからね。

これはもう仕方ない…値段がどうこうじゃないのだから…。

三脚用ストラップをどう使うか?をイメージ出来ない方もいらっしゃるかもしれないので、こんな感じで使います ↓ 。SLIKさんの公式アマゾンサイトより。

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2024年6月 8日 (土)

日韓ガチンコ勝負!?

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ここに4本のレンズが有ります。

マウントはどれもM42で、レンズ名も全部「carenar」で同じ。

聞き慣れない人もいらっしゃるかもしれませんが、アメリカの「carena」ブランドのカメラに用意されたレンズ名。いちおう以前に紹介したことがあります。カメラやレンズ・映写機などを自社製造せずに外注製造して販売を行なっていた会社らしいです。

で、これら4本のうち、左側の2本はLENS MADE IN KOREAで、右側の2本がLENS MADE IN JAPAN。

レンズのスペックは日韓ともに35mm/F2.8と135mm/F2.8なので、日韓のガチンコ勝負って感じ。

ゲテモノ好きなオールドレンズマニアにはゾクゾクするかもしれませんね(笑)

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2024年6月 7日 (金)

ストラップ金具の外し方

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かつて一度話題にしていると思って探したのだけど、どうしても見つからない。いろいろ検索しても引っ掛かって来ない…。

1959年前に発売された斬新なデザインのリコーのカメラ「RICOH AUTO 35」。今でもビックリするようなデザインですから、当時はより斬新に受け止められたことでしょう。これのストラップ金具について話題にしたことがあったと思うのだけども…。

こんな部分まで斬新!?というか、独自な仕様になっていて、アップで見るとこんな風になっています。

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金具を取付けるボディ側に、赤で半円・青で半円の線が引かれています。金具には青の点が1つ記されています。

この金具が外れんるんですが、外し方がなかなか分からないんですよね。金具をつまんでグリグリやっていると何かの拍子に外れはするんですが、どうして外れたのか?その方法が理解出来ない。だから、ストラップを付けて持ち歩いてる時に突然外れてしまうことがあるんじゃないか?と、とても不安になります。

今回は私自身も外し方の備忘録としたいので、ここに記したいと思います。

金具をつまんで(環も一緒につまんで構いません)軽く手前に引っ張りながら金具を回転させるのですが、金具に記された青の点が青の半円部分から、赤の半円部分に移る時に金具が外れる仕組みです。この仕組みが分ってからも、実に簡単に外れるので…使用中に勝手に外れてしまうことをやはり心配してしまいます。

でも、安心してください。ストラップで吊っている状態だと、環と金具の軸の部分しか回転しないため、それでは外れないようになっているんです。青の点が記されている金具本体が回らないと外れませんから。

 

 

2024年6月 6日 (木)

コニカの旧レンズを新ボディで

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先日のお客さんカメラです。

コニカ「AUTOREFLEX T4(輸出専用モデル)」に、レンズはコニカFマウントの「ヘキサノン52mm/F1.4」が付いています。コニカ純正のレンズマウントアダプターを介して装着されている訳ですが、これについてはお客さんからお声掛けをいただいきました。

「以前こちらでこのアダプターが出た時に聞いたら既に売れちゃった後で、あれから探してやっと見つけたんですよ」と。

2年半くらい前のこの記事(https://camera-kaukau.lekumo.biz/arrow/2021/10/post-fa76.html)の時ですねぇ、多分。

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コニカの一眼レフには、1960年に発売されたFやFSなどに採用されたFマウントと、1965年発売のオートレックスから変更されたARマウントの2種類あります。変更後、コニカの良心なのか?純正のマウント変換アダプターがこうして用意されたわけですが、当時どれ程の数が出回ったのか?現在では滅多に見掛けないアクセサリーの一つです。まぁ、そもそもコニカの一眼レフ自体がニコンやキヤノンのようにたくさん出回ったわけではないですからね。

なかなか見掛けない、このアダプターの入手手段をお客さんにお聞きしたところ、ネットオークションでFマウントの望遠レンズ(135mmか200mmかは失念)に付いて出品されていたそう。マウントアダプターがセットされていることに気付いた人が他にも居たそうで、価格はそこそこ吊り上がってしまったそうですが、何んとか落とせたのだそうです。