我楽多屋で買った    モノ・マガジン

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2021年3月28日 (日)

チェコスロバキア製

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チェコスロバキア製のカメラ「ピオニール(PIONYR)」です。

ブローニーフィルムを使う6×6判。部類としてはトイカメラの範疇と思います。ベークライト製でヘリコイド沈胴式レンズ。絞りは二段階、シャッタースピードはバルブ以外に一速のみです。

このカメラで撮った作品で写真展を開催された方のサイトの記述によれば、この型は1957年発売のⅡ型の最終機の模様。

今日の話題にしたのは、このカメラのゾーンフォーカスが面白いなぁと思ったから。

まず、ボディのエプロン上部に描かれた撮影距離を表す4つのアイコン自体が、一風変わったタッチのイラストで楽しめます。

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そして、そのアイコンに合わせるべき指標は、収納された状態のレンズ部を回転させていくと見えて来るヘリコイドの溝に直にマーキングされています。まず黄色い丸印が遠景側の二つのアイコンへ順番にクリック感を伴って合致します。さらに回すと、今度は青い丸印が近接側の二つのアイコンへ順番にクリック感を伴って合致するのです。

この原始的というか簡便なフォーカスが何とも魅力的であります。

 

*アローカメラ&我楽多屋のFacebookページ(http://www.facebook.com/arrowcamera)、および ブログ「カメラ買取名人学」(https://camera-kaukau.lekumo.biz/dailymeijin/)も合わせてご覧いただけると嬉しいです。

★昨年7月から我楽多屋は、それまで定休だった水曜日に加えて、第2火曜日と第3火曜日も休業させていただいております。よろしくお願い申し上げます。

2021年3月27日 (土)

鳴かないA-1はアメリカ帰り

★本日3月27日は第4土曜日なので、我楽多屋の「がらくた市」です。午後2時から全品1割引きサービスします。また、田中長徳先生トークショーは感染拡大防止の観点から今月もお休みします。

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キヤノンMF一眼レフの中で大ヒット作となったAE-1の上位機種として、1978年に発売された「A-1」です。

このシリーズ特有のマイナス症状として「シャッター鳴き」が挙げられますが、思えば~中古カメラブームと言われた1990年代から、この症状の出ている個体はたくさんありました。

昨日やって来た画像の「A-1」は、現状では珍しく鳴かない個体でした。多分、手入れをされたものなのでしょう。

また、使い込まれた個体であることが底面の状態などからも推測されるのですが、その底面に欧米の人がやりがちな…手書きの文字入れがされていました。

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名前と住所が番地まで記されていて、アメリカはワシントン州タコマの人が使っていたものであることが分かりました。ネットで検索したら、同じ姓で獣医師さんであることも確認出来ました。

そういえば、ペンタカバーの側面にはJCIIの輸出検査合格のシールが貼られています。確実にアメリカ帰りの個体ですね。

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2021年3月26日 (金)

フィルムの途中交換が可能!?

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取扱説明書の冒頭に「従来のコンパクトカメラには無い数々の機能を~」と書いてあるのですが、その大きさからはちょっと…コンパクトカメラと呼ぶには大き過ぎるような気もします…。

1992年発売の「ニコンTWズーム105 WORLD DATE」です。

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大きさをライカM6のジュピター35/2.8付と比べてみると、こんな感じです。

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その大きさの所以は何なのか?取扱説明書の冒頭に記されている「数々の機能」なんでしょうか!?

大きな特徴として挙げられているのが、以下の6つの機能です。

 

  1. 5種類のピント合わせの方法の中から、目的に合ったピント合わせの方法が選べます。
  2. 最短で80cmまでの近接撮影ができます。
  3. スピードライトを内蔵していますので、暗い所でも安心です。
  4. 写そうとするものの大きさを自由にコントロールした撮影が行えます。
  5. 撮影途中で巻き戻したフィルムを、再び使用することができます。
  6. 世界24地域の現地時間にワンタッチ操作で対応します。

 

1.は、説明を読んでみても自分が必要としない機能っぽいので理解が難しかったです。

3.についてはオートズーム!?みたいですが、よく分かりませんでした。

4.は一部のAPSカメラで採用されていた機能が既にこの時代にあったのか?と思ったので、ちゃんと確認しました。

どうやら、途中で巻き戻す時には何枚まで撮ったのかを念のため自分で記憶をしておく必要があるみたいです。次のフィルムを装填撮影・巻き戻し後に、先程のフィルムを再び装填してから指定のボタンを押すと、前に何枚まで撮ったのかをカメラが記憶しているみたいでカウンターに枚数が表示されるのです。そして、そこまでフィルムを進めることが出来るとのこと。ただ、取扱説明書には表示される枚数を確認して、違う枚数が表示されたときは手動で枚数を設定して欲しい旨も書かれていました。

で、何でこんな機能が必要なのかの例えが記されていて、『夕景の撮影をISO400のフィルムで行ない、途中で巻き戻して、翌日の日中の撮影はISO100のフィルムで撮影を行ない、夕方、再び前日の
ISO400のフィルムを使用する場合などに便利です』と。

このカメラでそんな凝ったことをする人がいるのかどうか!?って疑問が残りますが、機能的には2本前に巻き戻したフィルムの撮影枚数をカメラが記憶しているってことなんでしょうかね。

 

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2021年3月25日 (木)

TVSⅢ

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高級フィルムコンパクトカメラの1台、コンタックスTVSⅢです。TVSのⅠやⅡと違ってフロントカバーがあって、それを開くことでレンズが出て来ます。

このスタイルは、コンタックスの高級コンパクトシリーズ初号機Tをオマージュしたものだと思います。

Tはフロントカバーを手で開けるとそれに連動してレンズが出て来ましたが、このTVSⅢではボディのスイッチをONするとフロントカバーもレンズも自動で出て来ます。閉じる時も同じく電動なので、ボディのスイッチをOFFしないといけません。

今回、久しぶりにTVSⅢを手に取って動作確認するうえで「こんなだったっけか!?」と再認識したのは、開いたフロントカバーの上面に液晶で絞り表示される部分があるってこと。

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オートの時は「P」表示されて、任意で絞りを設定した時は横にある3.7~16までの指標に合わせてバーで表示されます。

こんな部分にあることから連想したのが、昔の蛇腹カメラにある距離指標みたいだなぁ~と。

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2021年3月24日 (水)

ぼけ封じ

本日水曜日、我楽多屋は定休日です。よろしくお願い申し上げます。

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二代目の「先週撮ったもの行ったとこ」は、久里浜天神社。

行ったというか通りがかって偶然気付いたのですが、「受験合格」「技芸上達」とともに書かれていた「ぼけ封じ」に惹かれて境内に入って、お賽銭をして牛の頭を撫でて来ました。

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2021年3月23日 (火)

良く出来たケースです

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「Leica」ネーム入りの革ケースです。

蓋の裏側にリアキャップ代わりのマウント部があり、そこにレンズを固定出来るようになっています。

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残念ながらレンズが無かったので、すぐに何用のケースなのか判断が出来ませんでしたが、底側に外したメガネを固定すると思われるバンドが付いているのこと、前述の蓋の裏側にあるマウント部が中心からちょっとずれていることなどから、「DRズミクロン50ミリ」用と思われます。

ケースの周りにはストラップを通すループが4か所あるので、提げて使うことも可能です。

しかし、実に良く出来た革ケースです。

 

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2021年3月22日 (月)

よれよれFM10

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1995年発売のニコンFM10。

フィルムカメラとしては最後発に近い部類ですが、妙に貫禄の出ちゃってる個体が案外と多いです。

原因として酷使されたパターンが多い~ということではないと思います。残念ながら、製品としての耐久性が元から低めなんだと思います。

大ニコンなのに!?と思ってしまいますが、FM10はコシナのOEMですからねぇ…。いやいやOEMだから良いってことでもないでしょうけど、プラスティックボディの塗装が弱かったりします。グリップ部のラバーが劣化してしまうのは、同時期の本家ニコン製AFカメラでも同様にベタネタしているのが多いですね。

さて、この貫禄ボディに合うレンズがちょうど手元にあったので装着して撮ってみました。

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でも、シャッターや内蔵露出計などの機能面はOEM生産数が莫大な信頼のコシナ製ですから、不具合の出ている個体が少ないのも事実です。

 

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2021年3月21日 (日)

リハビリ中ホリゾント

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ロシア製パノラマカメラの「ホリゾント」については、1月下旬ここで話題にしました(https://camera-kaukau.lekumo.biz/arrow/2021/01/post-eb77-1.html)あの時は「良縁に恵まれず…」なんて書いていましたが、そのあと程なく1台のホリゾントがやって来ました。

でも、残念ながらジャンク品。パノラマカメラなのでシャッターを切るとレンズが首を振るわけですが、途中で止まってしまうような状態でした。

もし、修理屋さんにお願いすると、修理代が現状動作品の価格と同じくらいになってしまいそうなので、しばらくは様子を見ることにしました。

レンズの首振りが止まってしまった状態から軽く指で押してあげると残りの首振り動作をするので、それを数回繰り返していたら、ぎこちない動きとはいえ、指で押さずとも首振りを完了することもたびたび。これはしばらくリハビリだな…と思ってから、もう1ヶ月ほど。

まだ、こんな動きをしています。動画だけ見るとまともに動いているように見えますが、音を聞いていただくと明らかに一旦速度が落ちているような感じが分かると思います。でも、しばらく時間をおくと最初の1回目は途中で止まってしまいます(>_<)


YouTube: Horizont パノラマカメラ

 

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2021年3月20日 (土)

ブランドロゴ

メーカーの顔とも言えるロゴマークなんですが、多くのメーカーが戦略的な理由や経営サイドの節目などの理由から、時代とともに変遷させたりしています。

また、カメラのペンタカバー部に記されるロゴはデザイン上の都合で微妙に違ったものになるパターンもあるようです。

Nikonの場合、画像のように本来のロゴマークとしては斜体がかかっているのに、斜体がかからないロゴをボディに記している時期が長らくありました。

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また、PENTAXの場合は、メーカーとしてのロゴマーク自体が長体のかかったものに変更された後、ボディに記されるロゴも同じく長体がかかったものになります。

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今日の画像は、この2例が分かりやすい機種にしてみました。

ともに、書体は(ほぼ)同じと思われるのに、斜体や長体だけの微妙な差ということで、気にしない人にはどうでもいいマニアネタ系といえるのではないでしょうか。

 

★緊急事態宣言が発令されておりますが、現在のところ通常通りの営業を続ける予定です。感染拡大防止対策を施されてのご来店をお待ちしております。入店時の手指の消毒、マスク装着もお願い致します。

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2021年3月19日 (金)

ローライB35

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ローライ35の軽量・廉価な普及モデル「B35」は、オリジナルのローライ35や35T・35Sなどのシャッタースピードダイアルがボディ前面の左手側にあるのと違って、レンズの根元部分にあります。

小さなボディの小さなレンズ鏡胴の根元にある細い枠の部分がダイアルになっているので、案外と回し難かったりするのです。その理由にはダイアル自体が固着気味な個体が多いこともあります。

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先日、我楽多屋に持ち込まれた画像のローライB35。私が上の画像のような持ち方をして、そのシャッタースピードダイアルを回し難そうにしていたら、持ち込まれたお客さんが「両手で回すとやりやすいですよ」とアドバイスしてくださいました(下の画像のような持ち方)。

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確かに片手でやるより断然に楽でした。

そもそも、オリジナルのローライ35などではボディを両手で構えた状態からボディをズラして上面に向け、右手で絞り左手でシャッタースピードを調整できるようなスタイルが可能なんですからね。

それによく見れば、シャッタースピードダイアル自体、側面には滑り止めのローレットがなくて角にローレットが刻まれているので、横から掴むような回し方をするよりも前方からボディ側へ押さえるような向きで回すのに向いているのです。

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今まで何台もこのカメラを触ってきましたが、実用していないので全然気にしたことがありませんでした。

まぁ、負け惜しみを言えば、B35の場合はシャッタースピードも絞りもフォーカスもレンズ鏡胴部に集中しているから、沈胴レンズを繰り出した時の握りのままでそれらの調整もしたくなるじゃないですかぁ~って言い訳…。

 

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