我楽多屋で買った    モノ・マガジン

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2025年7月

2025年7月21日 (月)

設定はボディから

★本日7月21日は祝日(海の日)なので、閉店時間は日祝定時の17時です。

 

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一般的にデータバックと呼ばれる、背蓋に内蔵した仕組みでフィルムに日付や撮影データなどを写し込むカメラアクセサリー。

特に一眼レフ用のそれは背蓋に電池室があるものがほとんどで、背蓋を外した状態でも日付や時間などの設定が出来るものがほとんど。というか、今回までそれしかないと思っていました。

が、画像のニコンF90シリーズ用のMF-26(マルチコントロールバック)はボディにセットしないと、日付や時間のセットをはじめ、写し込むデータや諸々の設定が出来ないのです。

数日前のこと、このデータバックをチェックする直前にF-801シリーズ用のデータバック(MF-20)をチェックしていました。電池を入れて稼動するかどうかとともに、西暦何年まで対応しているのかを確認するためでした。残念ながら、(1987年~)2019年までしか対応してないことが判明。

続いて、このMF-26でも同じ確認を~と思って、いろいろと試してみたのに設定が出来ない…。ネットで確認すると、これはボディに付けてボディのコマンドダイアルを回したりしないと設定出来ないことが分かりました。

ちなみに、F-801シリーズ用のマルチコントロールバック(MF-21)は、ボディにセットせずに設定出来るみたいです。

あと、データ付きに限らずノーマルの背蓋でも同じなんですが、F-801シリーズとF90シリーズの背蓋はかなり似ていて、何なら蝶番側を留めてから閉めようとすると最後の最後まで気付かなかったりします。

ボディ側に引っ掛ける金具の向きが逆なのです。その金具も作りが線対称なの?ってくらい良く似た形状をしていて、実にややこしい…(>_<)

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★先月発売された、田中長徳写真集「Chotoku Anthology 1964-2016」を我楽多屋でも販売(通販も可)しております。詳細はこちらへ→https://camera-kaukau.lekumo.biz/arrow/2025/07/chotoku-anthology-1969-2016.html

 

 

2025年7月20日 (日)

スライドビュアー

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こういうスライドビュアーを知っている人も、どんどん減ってるんじゃないかと思います。

また、壁に投影するタイプのスライドプロジェクターもドンドン見かけなくなってきています。我楽多屋にはもう何年も在庫として残っているプロジェクターが何台かありますけど、探しに来る人もほとんど居ません。

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プロジェクターの場合、光量を必要とするのでランプが熱を発して、それの対策も必要になったりします。

 

話しを戻してスライドビュアーですが、画像のような少し昔のタイプの1カットだけ見るタイプの光源は小さな豆電球であることがほとんどです。

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あ…もしかして、豆電球が分からない人も多くなってますか!?私らの世代なら、小学生の頃に理科の実験などで使ったりしましたよね。

豆電球の明かりで見るスライドなんてのも、今となっては味があっていいですね。

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またまた、あ…ですが、スライドで写真を撮っている人が今いませんかね…。見本に撮った画像に使うスライドを探すのも苦労しました(・_・;)、このスライド、現上皇様が成婚の時のもので、色が凄い褪色しちゃってます…すみません。

 

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2025年7月19日 (土)

引っ張ってみたら

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コダックのカメラ「BROWNIE Cresta Ⅱ」(1956年発売)です。

この手のカメラはちょいちょい出て来ますが、今まで気にしていなかったのか!?こんな仕掛けがありました。

レンズ前の両サイドにある銀色の取っ手みたいな部分を、向かって左側へ引くとイエローフィルターが現れました。向かって右側へ引くとクローズアップフィルターが現れました。

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しかしながら…この個体そもそもレンズ自体が欠品してました(^^)

本来こんなに堂々と見えているはずのないCリングが見えてしまっています。残念。

ただ、この引っ張ると現れるフィルターのことを気にし無かったら、レンズが無いことにも気付かずスルーしてたかも。

 

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2025年7月18日 (金)

ビテッサ用の革ケースを流用して

ちょっと話が長くなるかもしれません、ややこしくなるかもしれません。

昨日、Facebookページにアップしたお客さんカメラ。

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フォクトレンダー・ビテッサにアーガスのレンズが付いていましたが、お客さんが言うには~これは二次的なものだと。

どういうことかと言うと、ビテッサ用の革ケースが欲しくてネットで入手したら、レンズが付いて無いビテッサが抱き合わせだった…と。

でも、そのレンズの無いビテッサを何とかしたくなって、もともと持っていたアーガスからレンズシャッターを外して付けてみた~というのです。調整して距離計も合う状態にされているとのこと。ただ、シャッターが上手く切れないので我楽多屋にケーブルレリーズを探しに来られたのでした。

いやいや…アーガスからレンズ外しちゃったら、結局そっちがレンズ無しになっちゃうじゃん!と思う方もいらっしゃるでしょうけど、ご安心を。このお客さんは再び元に戻せることを前提にされているので、このレンズはまたアーガスのボディに戻せます。

*多分、ここらへんのカメラから取ってますねぇ。

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*参考ブログ記事:https://camera-kaukau.lekumo.biz/arrow/2025/01/cc-dd2a.html

 

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さてさて、そもそも何でビテッサ用の革ケースが欲しかったのかというと、このケースはカメラだけを収めるタイプではなくて、前カバーの裏にフラッシュガンが内蔵されているタイプ。

このケースが大好きなマーキュリーに使えることを最初から想定していらっしゃったのです。マーキュリーとビテッサは全然違う形をしたカメラですが、横幅や厚み、高さがほぼ同じサイズなんだそう。

そして、こんな風に上手い具合に収納されるのです。

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このブログの濃~い読者の方なら、お察しが付くのではないでしょうか。何度も話題にさせてもらってるマーキュリー愛が半端ないこのお客さんは、フラッシュバルブを光らせるのも大好きな人

ビテッサのケースにマーキュリーを入れて、光らせて撮っちゃうんですよ、実際にフィルムを入れて。

 

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2025年7月17日 (木)

意外に巻き上げやすい

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このレリーズボタン(カバー?)、カメラに付いているのは何度か見ているはずですが、特に気にすることもなく見過ごして来ていました。

数日前のお客さんカメラ、ニッカⅢ型なんですが、お客さん曰く「これが使いやすいんですよ〜」と、巻き上げノブを摘んで回さなくても、この大きめなレリーズボタンの周りの部分(ちゃんとローレットも刻まれている)を親指の腹で回してやると(下の画像参照、青矢印の方向に指を引く感じ)、巻き上げが出来るというのです。

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さらには、同時に人差し指の腹で巻き上げノブの側面も回してやると(下の画像参照、親指と人差し指を同時に青矢印の方向に引く感じ)、よりスムーズに巻き上げが出来る〜とも。

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カメラにフィルムが装填されていないので、私もその操作をやらせてもらいましたが、全くおっしゃる通り👍これはこれで巻き上げやすかったです。

ところでこのレリーズボタン(カバー?)、少し検索などしてみると、ニッカやタワー(ニッカの輸出版)に付いてる画像が幾つかありましたし、ライカにも似たものが付いてのがありました。

これについて、知識が無くて恥ずかしいのですが…これはどういう出所のモノなんでしょう?ニッカに付いてるものがあったのでしょうか、ライカにも用意されていたアクセサリーなのでしょうか。

 

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2025年7月16日 (水)

凄いの走ってた🏎

本日水曜日は、我楽多屋の定休日です。よろしくお願い申し上げます。

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二代目の「先週撮ったもの行ったとこ」は、自転車で帰り道に見た👀

信号で止まったり進んだりする間に何度か追い抜かれたり追い越したり…。そしてある信号で止まっていると、斜め後方にちょうどそのクルマが止まったので📸。

レーシングカーみたいな凄いクルマが走っていました。

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2025年7月15日 (火)

ベタつき回復するの!?

本日第3火曜日、明日水曜日は我楽多屋の定休日です。よろしくお願い申し上げます。

 

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ご存知な方も多いはず、この時代のシグマのレンズは外装が加水分解でベタベタしてくるものがあることを。

重症化すると、触った手に黒いものが付いてくるし、紙などで包もうものなら紙が貼り付いてキレイに取れなくなったりします。

いっそのことエタノールなど使ってベタつく原因を全部拭い取ってしまえ!なんてことをやってしまうと、距離目盛や絞り値なんかの数字も一緒に無くなってしまうので、撮影時に大変になります…。

そんなシグマレンズではあるんですが、この個体は持ち込まれたお客さんの話によると「ベタベタし出していたのに、シリカゲルと一緒に密閉出来るケースの中にしまって置いたら、ほぼベタつかない状態に戻った」とのこと。

で、「さぁ!今だ!」ってことで、物々交換の品として持って来られた~というのです。

ご持参時はジップロックの中にレンズと一緒にシリカゲルも一緒に同封されていました(下の画像に写っているケースはイメージで置いたものです)。実際、ほとんどベタついていません。

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これから我楽多屋に並べるんですが、売れる前にまたベタつき出したら嫌だな…。

 

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2025年7月14日 (月)

パチモンじゃありません、SLICK

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人間の記憶なんていい加減なもの…と先に言い訳をしておきます。

昨日、この自由雲台を見た時に「パチモン?」と思いました。「SLICK」と表記されていたからで、三脚のスリックは「SLIK」だから。

でも、しばらく(と言っても1時間もしてから)、「ん?」と何か引っかかる記憶を思い出したものの、写真用品のハンザは「HANSA」表記なのに、かつて「HANZA」と記された現像バットが出て来たことがあって、それの記憶と混同してるんだな…で終わらせてしまいました。

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が、日が変わって、やはり気になって更に過去ログを確認したら~ありました!

「SLIK」と「SLICK」について、自分で話題にしたブログ記事が→https://camera-kaukau.lekumo.biz/arrow/2012/11/slik.html

「SLICK」はパチモンなんかじゃなくて、当初はそう表記されていたのでした。そんなのすっかり忘れてました。逆に「HANSA」と「HANZA」は未解決のまま。

 

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2025年7月13日 (日)

スキンシール

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少し前に見せてもらったお客さんの娘さんカメラです。

多分、私と同じかそれ以上の世代の人の大半はレンズ鏡胴に貼ったり被せたりするカモフラージュ用のシールやカバーのことはご存知と思います。

ところが、今の時代、画像のようにレンズに貼るシールがあることはご存知無いんじゃないかと...。カメラボディ用もあるらしいです。

これの目的は何なのか?

カメラやレンズの外装保護の目的もあるようですが、どうやらメインはドレスアップ。見ため重視ですね。機種別にカットされて製品化もされているようなので、貼るだけ(といっても器用さは必要かも...)でいいそうです。

で、これをスキンシールとか呼ぶらしいのです。

 

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2025年7月12日 (土)

R.KONISHI TOKIO

本日7月12日(土)、我楽多屋は臨時休業させていただきます。よろしくお願い申し上げます。

 

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画像のレンズを仲間の業者が持って来ました。レンズ自体ではなくて、座金?の部分に刻印された文字に目が行きました。

「R.KONISHI TOKIO」と記されているのです。小西六兵衛さんですよね。

明治20年代後半以降、小西屋六兵衛店では暗箱カメラの製造販売を各種始めています。当時、レンズは輸入品に頼っていましたが、レンズと本体またはレンズボードを繋ぐ座金からは国産で「R.KONISHI」と記さているのでしょう。

この部分だけにしか目が行かず、「これはコニカ系が得意な高田馬場のスズキさんが欲しいのでは?」と言って業者へ返しました。

上の画像だけは辛うじて撮ったんですけどね、レンズの銘柄が何だったのか?とか一切見ずに…。

 

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