我楽多屋で買った    モノ・マガジン

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2024年5月

2024年5月31日 (金)

トイカメラと安カメラ

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私の中でトイカメラというのは「ホルガ」や「ダイアナ」などが該当するもので、あえて特徴的な描写をするような作り方をしていたり、だからといって、そのためにお金が掛かるような作り方はしていないカメラ~みたいな解釈をしています。

一方、デジタルの時代になった今は皆無と言ってしまって構わないと思うのだけど、単に簡素に作った安いカメラ~そういうくくりのカメラもありました。何かの景品とかに使われるような...。

そんな部類のカメラの場合、カメラの底面に三脚穴が無いものが案外と存在します。三脚穴って普通(という言い方も変だけど)のカメラなら、まず付いていますよね。

で、今日のこの赤いカメラ「GOKO UF-10」は単に簡素に作った安いカメラの部類の方だと思うんですけど、三脚穴が何故か底面じゃなくて側面にあるんですよね。三脚に据えた時に基本が縦位置撮影になるってことです。その理由は??って興味深い。

GOKOといえば、このカメラの部類では意識を持って作られていたブランドだったような気がします。このカメラにもマクロ機能が付いてますし、よりマクロ撮影に特化した安カメラなども作っていましたから。で、Google検索したらこんなサイトを発見しました→https://www.gokocamera.com/historical/

かつての社長(現:会長)さんの素晴らしい理念があったのです。「日本のカメラは優秀だが高価でもあり、先進国の人々の為のものだ、これら対象地域の人々の総数は地球上僅か13%に過ぎない。ということは日本がカメラ大国と言っても地球上80数%の人々の為のカメラは誰も作っていない。それではそれらの人々のためのカメラを我々は作ろう」ということで、コンパクトカメラ業界にあえて進出したのだそうです。「通常の鑑賞に充分な美しい写真が撮れること」「安価なこと」「壊れないこと」これら三点を徹底して追求した新製品開発を続けていたそうです。

これは失礼しました…。

ということは、三脚穴を設けるのは必然。しかし、このカメラの場合は構造上、底面に三脚穴を設けるには何らか問題あって、側面なら無理をせずに付けられたから~ってところでしょうか!?違うな…(>_<)

 

 

2024年5月30日 (木)

ちょうど10年前?

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このカメラはご遺品とのこと。オーナーが亡くなられてから、それなりの時間そのまま置かれていたであろうことが推測されました。ボディ表面にかなり埃や汚れが蓄積していたからです。

ただ、この手のフィルムAF一眼レフは全般的に市場性が乏しくなっているうえに、このミノルタα3xi
は普及機なので市場性は余計に厳しいのが実態です。放置されていたのは、それを知ってか知らずか…。

でも、掃除をすると~思った以上に綺麗になりました。グリップ部に劣化とヒビ割れが少しあるのは、これはもう素材のせい、どんな保管をしていても大なり小なり見られる症状なので仕方なし。

それと既に剥がしてしまいましたが、ボディ各所に操作系の覚え書きとして、以下のようなメモ書きされた小さなラベルが貼られていました。

電池蓋には使用電池の型番が、巻戻しボタンには「強制巻戻しする時」と、マニュアル露出時に使うスイッチ2つに「絞り値変更」「シャッタースピード変更」などなど。背蓋には装填されたままだったフィルムの装填日でしょうか!?「平成26年〇月」とも記されていました、2014年ですね。

これらのことから、真面目に写真を撮り・カメラを大切にされていたオーナーだったんだろうなぁ~と思いめぐらすことが出来ました。

ただ、一緒に持ち込まれたレンズは2本(ともにミノルタ純正ではありませんでした)とも、かなりのカビが生えてしまっていました…。

こういう書き込みをすると、ご遺族のことを責めているように解釈する人もいらっしゃるかもしれませんが、そんなつもりは一切ありません。この仕事をしていると、ご遺品の整理はなかなか出来ない~ということは良く聞く話でもあります。

それよりも、オーナーが生前大切にされていたカメラなんだろうな~と感じ取れたことの方が、私の中では大きな出来事でした。

 

 

2024年5月29日 (水)

早咲き!?

本日水曜日は、我楽多屋の定休日です。よろしくお願い申し上げます。

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二代目の「先週撮ったもの行ったとこ」は、調布市仙川。

先週火曜日なので5月21日。その時点で私は都内ほかの場所でこれだけ紫陽花が咲いているのを見ていませんでした。京王線仙川駅前でバッチリ咲いている紫陽花を見つけて、オ~ッ!と思いました。

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2024年5月28日 (火)

気になるNikonキャップ

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キャップを整理中のこと。あるニコンのキャップに記された銀色の「Nikon」ロゴが光のあたり加減で微妙に色付くのが気になりました。

手に取ってみると、それ以外の部分の質感やクリップ部分の操作感にも違和感を覚えました。

以前、ニコンの古いデザインのフロントキャップで明らかに偽物っぽいものを見ているので、既にこの時点で完全に疑い始めているので余計にそう見えてしまうのです。

ホンモノと比較しようと思い、同サイズのニコンのキャップを探し出しました。

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画像では分かり難いでしょうが、確実に仕上げが微妙に違います。右がホンモノで、左がニセモノと疑われるもの?。全般的にホンモノは少し艶があるの対して、ニセモノ?は艶消しな感じ。どちらも裏面に製品番号とサイズが「LC-58」「58mm」と記されているのですが、書体が違うのです。あと、ホンモノの方にだけ、隙間の奥の方に「MADE IN THAILAND」と記されていました。

逆にニセモノ?の方にだけ存在するものを見つけました。側面に小さな穴が一つ開いていました。多分、紐を通すための穴と思われます。

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勝手な推測で話を進めていますが、私が知らないだけで…純正キャップに一時期だけ仕様の違うのがあったとか、最新はこれに変わっていたりするのかもしれないことも、いちおう書いておきます。

 

 

2024年5月27日 (月)

樽みたいなレンズ

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見た目が樽みたいなレンズは、キヤノンのEF35-80mm F4-5.6 POWER ZOOMです。

外装にある操作箇所はズームボタンが2つだけ。そのボタンのデザインが丸くて大きめなので、いかにも簡単カメラ系のイメージ。

このレンズはEOS700と同時開発されたもの。一見、プログラムAE(モードは8種あり)のみのEOS700なので、レンズも余計なものは排除していたのでしょう…。

「一見」と書いたのは…恥ずかしながら今回知ったのですが、EOS700はモードダイアルが外れるようになっていて、外したダイアルを裏返すと~そこにはBから2000まで11段階のシャッタースピードが記されていて、その面を上にしてボディに装着するとシャッタースピード優先AEが可能になるという、変わり種の機種でした。

レンズがキッカケで、実機が手元にないボディの何それ!?的な実態を知ってしまいました(◎_◎;)

さて、この樽みたいなレンズ。デジタル一眼(といってもひと昔前のEOS30D)に付けても、大きめ真ん丸ボタンを押すとちゃんとパワーズームが作動しました。

この組み合わせでも、見た目は十分OKですね。

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2024年5月26日 (日)

KONICA MINOLTA

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コニカミノルタのカメラです。実はかなり稀少ですよ…。

フィルム時代からのミノルタもコニカも知っている人たちは、別々の会社だったことも~経営統合しちゃったことも~カメラ事業から撤退しちゃったことも~流れの中で記憶していらっしゃるでしょうが、コニカミノルタでカメラを製造販売していた期間というのは2003年8月から2006年3月までの、たった3年足らずでした。

もともとミノルタブランドで販売されていた機種(α-7やTC-1など)や、コニカブランドで販売されていた機種(ヘキサーRFや現場監督など)は、経営統合後もそれぞれのブランド名のまま販売されたので、ボディに「KONICA MINOLTA」とシッカリとブランド名を記した機種は、一眼レフでは「α-7 DIGITAL」(2004年11月発売)と「α Sweet DIGITAL」(2005年8発売)の2機種だけだったと記憶しています。

経営統合後、新たに登場したフィルムコンパクトやコンパクト系デジカメなどには「KONICA MINOLTA」と記された機種も幾つかありますが。

さて、画像は数日前のお客さんカメラなんですが、久々にこのカメラを見て思ったのは「文字が多っ!」と(>_<)

想像ですが、開発段階の初期ではおでこの部分にまさか「KONICA MINOLTA」と記されることになろうとは思ってもいなかったんじゃないでしょうかね?

 

 

2024年5月25日 (土)

プロンターのレリーズが

本日25日は第4土曜日なので、午後2時より恒例の全品1割引きサービスを行ないます

 

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先日お客さんから「すみません。これを買いたいんですけども、レリーズだけ欲しいので黒い部分は置いて行ってもいいですか?レリーズがプロンターなので欲しいんです」と声掛けされました。

その瞬間に私の心の中では、こういう状態で袋詰めした記憶が無いうえに~値札にマミヤって書いていて~レリーズはプロンター。確かに黒い部分はマミヤだけど、プロンターなのに安いじゃん~と思考しました。

実はこれ仲間の業者から来てそのまま並べてしまったもの…。

お客さん的には多分、一部置いて行くから割り引いて欲しいなんて気持ちは毛頭なく、お値打ち価格なのに無理を言うことに恐縮されていた感じ。でも、黒い部分を必要としている人が居ればその人に使って欲しいから。そんなご思考だったと思います。

結果、黒い部分は別にして、お値段そのままでプロンターのレリーズをお買上げいただきました。

もし先に気付いていたら、黒い部分とレリーズは一緒にしていないし、黒い部分の値付けはごくごく僅かとしても、プロンターのレリーズだけで何倍かの値付けが出来ました(・_・;)

でも、これは見つけ出したお客さんの勝利であって、心底「おめでとう!!」って感じです。

言われてから「あ...これは間違いです…」って、買おうとされているお客さんから余計にお金をもらうなんてみっともないこと出来ません。

 

*ちなみに、黒い部分はマミヤRZやM645の電磁式補助レリーズにケーブルレリーズを使うためのアダプターです。

 

 

2024年5月24日 (金)

ピンが倒れる

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ニッコールの「カニ爪(連動爪)」の有る無しやその形状については、このブログでも話題にしたことがありますし、一般的にも話題になりがち~と思うのですが、カニ爪の間に挟む連動ピンについてはあまり話題にならないような気がします。

その連動ピンはニコンFやF2用のフォトミックファインダー(*1)やニコマートのボディに付いています。そして、それらと同世代の中間リングやテレコンバーターにも連動ピンが付いています。

カニ爪に挟まれた連動ピンがレンズの絞り環と一緒に動くことで、ボディやフォトミックファインダーは現在の絞り値を知ることが出来るわけです。

今回、常連さんからにニコン純正の中間リングやテレコンバーターにある連動ピンが可倒式であることを教えてもらい、「えっ!?」となりました。上の画像、3個あるうちの1個の連動ピンを指で押さえて倒している状態です。こんなとこ?今まで気にしたことがなかった…。そもそもカニ爪に挟まれて弧を描くように動くピンなのに、可倒式の具合が倒れたら倒れっぱなしではなくて、バネ?の作用で元に戻るように凝っているのも立派なんです。

何故に可倒式になっているのか?を確認したくなりました。

まず、ニコマートボディへカニ爪レンズを装着する時には以下のようなお作法が必要になります。ボディにある連動ピンを可動範囲の一番端(Nikomatの名板のt側の端)へ移動させ、レンズの絞りを「5.6」にして取り付けないと、カニ爪に連動ピンを挟むことが出来ないのです。

次に、ニコマートボディへ中間リングを装着する際には、中間リングには絞り環が無いので代わりの白い丸印にカニ爪の位置を合わせて取り付けることで、カニ爪に連動ピンを挟むことが出来ます。テレコンバーターについては絞り値が記されていますが、装着手順は未確認です。

そして次、ボディへ装着した中間リングやテレコンバーターにカニ爪レンズを装着しようと試みると、ピンとツメの位置を合わせるには、レンズの絞り環を「16」にしないといけません…。

もうこうなると、5.6だか16だか覚えらんないよ…ってことではないんでしょうけども、絞りの位置に関係なくレンズを中間リングやテレコンバーターに装着してから絞り環を回せば、可倒式のピンが後傾してツメの間に挟まる~という仕掛けなのです。

ちなみに、フォトミックファインダー(*1)の連動ピンは少し隠れるような位置に付いていて外からはよく見えていませんが、カニ爪が描く円弧上の動きよりも少し余裕を持った動き方をするので、特に作法は必要とせずレンズをボディへ付けてから絞り環を回せば、ピンがツメの間に挟まるようになっています。

ここまで書いて、文章だけでは理解しずらいだろうな~と思いました。現物をお持ちの方は実際に試してみてください(・_・;)

なお、Kenkoなどの社外品のテレコンの連動ピンは可倒式になっていないので、ピンとツメを目視で合わせて装着する必要があります。

最後によく言われるニコンの「ガチャガチャ」操作は、ピンがツメに挟まってレンズが確実に装着された後に、絞り環を最小絞りまで一旦回してから最大絞りまで戻すことで、ボディやフォトミックファインダーに最大絞り値を認知させるための作業のことで、その時にする音が「ガチャガチャ」だからなんです。

 

(*1)連動ピンのあるフォトミックファインダーは、F用が全種とF2用がSとSB。

 

 

2024年5月23日 (木)

箱の大きさが違います

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あれ?紙のパッケージの大きさが違う。

ごくごく僅かですけど、人間の目ってのはこういう差はキッチリと見抜けると思います。左より右の箱の方がちょっとだけ大きいんです(でも画像では分かりづらいかな...)。

実は前から気になることが時々あったんですよね。オリンパスのOMシリーズ用フォーカシングスクリーンをケースごとパッケージにしまおうとすると、キッツイな~って思うことが。これは見た目ではなくて実感値として。だからといって、それ以上に問題視することはありませんでした。

でも、サイズ違いを同時に見てしまって納得。スクリーンを収納するプラスティック製のケースは右も左も全く同じサイズなんですが、紙パッケージのサイズが縦・横ともに僅か1~2ミリくらい違うのです。あ、厚みも同じくらい差がありました(これは画像でも分かりやすいかと!)。

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右も左もパッケージのデザインは全く同じなんですけど、どちらが古くて、どちらが新しいのでしょう?

それは、パッケージに貼られたスクリーンのタイプを示すシールで簡単に判明しました。小さい方に「1-3」のシール、大きい方に「1-13」のシールが貼られていたので、後から追加されたタイプの「1-13」が貼られている大きい方が新しいパッケージ。

パッケージを大きくした理由も、おそらく判明しました。大きい方にはスクリーンのタイプを説明した案内書が入ってるのです。小さい方にその案内書とともにケースをしまうことは、まず不可能。ケースだけでキッツキッツなんですから。

ほとんどの人にとって、かなり~どうでも良い話題にでした(・_・;)

 

 

2024年5月22日 (水)

横須賀

本日水曜日は、我楽多屋の定休日です。よろしくお願い申し上げます。

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二代目の「先週撮ったもの行ったとこ」は、横須賀。

前にも乗ったことあるんですが、軍港巡りの観光船に乗りに行きました。

画像は乗船前の時間調整で一服中☕

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