ストラップへの執念
少し前に、PRAKTISIXで使えそうなストラップ金具を探しに来られたお客さんもそうですが、ストラップ金具が特殊なカメラをお使いで、純正品が無くて代替品を探していらっしゃる人ってのは、そのカメラにフィルムを入れて撮影をしようという意志の強い方であるといえます。
今回紹介するカメラはFinetta99。ドイツ製のゼンマイ巻上げ式カメラです。
日本ではあまり見かけないカメラですが、このカメラに見覚えある方もいらっしゃるかもしれません。去年一昨年あたり、このブログで米国輸出向けネームのDITTO99として数回話題にしているのです。
我楽多屋で買っていただいた、元々少し難のあったDITTO99を手直して使っているうちに不具合が発生。その後、苦労して見つけたジャンク品2台と合わせて3個イチにする執念で復活させて使っているお客さんです。
なので、ストラップを付けて使うことも執念です(^^)
お話伺ったのにそのキッカケをちょっと失念してしまったのですが、たしか…ボディ側の金具の鍔(つば)のような部分が変形してしまったか何かで、その金具の改造に踏み切ったのです。
鍔の部分を削って軸だけにしてしまってネジ切ダイス?を使ってネジを切る、そこへネジ込む鍔の代わりになるパーツを見つけて、まるで始めからそうであったかのようなストラップ取り付け部に改造してしまっています(下の画像参照)。
次にそれに合うストラップを探した結果が画像のストラップ。これ、フジの古いコンパクトカメラに付属されていたストラップと思います。我楽多屋でも時々出て来ますが、そこら辺に簡単に転がっているようなストラップでもないです。この執念に敬服です。
DITTO99の人もPRAKTISIXの人も、ボディ側の金具やストラップ側の金具に手を加えてしまって現状維持していないことを気にされていらっしゃいましたが、何としてもそのカメラを使おうという強い意志に基づいた改造といえます。
きっと、一生そのカメラを使ってやろう~くらいの意思をお持ちでしょうし、たとえ手放されたとしても自然と同じような気持ちの人のところへ渡って行くような気がします。
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