ケンコーとトキナーは今でこそ、ケンコー・トキナーという社名ですが元々は別々の会社でした。
ケンコーは1957年に設立された写真用品メーカーでレンズフィルターなどで有名。後に系列に光学機器製造の会社も併せ持つようにもなります。トキナーは1950年に設立された光学機器メーカー。サードパーティーレンズメーカーとしての地位を確立していきます。
トキナー側の歴史で見ていくと、1990年代早々に資本増強のためHOYAの支援を仰ぐ~とあります。1994年にはケンコーの100%子会社となって、トキナーレンズの営業販売をケンコーが行うようになります。そして、2011年にケンコーとトキナーが合併します。
大人の事情は分かりませんが、現在のケンコー・トキナーの社長さんはHOYAの創業社長の甥っ子さんなんだそうです。
で、今日の話題は画像のレンズとグリップ。
レンズはトキナーが1980年代前半に発売したモデルのAT-X300(300mm/F2.8)。かなり重量級のレンズですので、持ち運びには画像のようなグリップがあると便利なのです。こういう便利グッズは写真用品メーカーのケンコーが得意とするところです。店にある資料で調べたとこと、ケンコーとトキナーが合併する1997年のカタログに既にこの「アクションキャリー」は載っていました。
トキナーのレンズとケンコーのグリップ、当時はまさか会社が合併してしまう~などとは誰も思っていなかったかもしれませんね。
*アローカメラ&我楽多屋のFacebookページ(http://www.facebook.com/arrowcamera)も合わせてご覧いただけると嬉しいです。更新は少ないですが…ツイッター(https://twitter.com/arrowgarakuta)とインスタグラム(https://www.instagram.com/arrow.camera_garakutaya/)もあります。
ここしばらく、個人的な関心がパノラマへ向いていることは何回か話題にしてきました。でも、ロシア製パノラマカメラのホリゾントの調子が良くないので、iPhoneのパノラマモードを使ってみたりしています。
また、パノラマネタになると必ずと言っていいほど付随して出て来る、1990年代のフィルムカメラに装備されていたパノラマモードの件も。
パノラマモードと言っても、ほぼすべてのカメラが通常の1コマの上下をマスクしただけで同じ画角なのに横長フォーマットにして、パノラマ風(似非パノラマ)に見せているだけでした。
中には、リコーR1などのようにパノラマモードに切り替えると、カメラ内でレンズの後方に1枚レンズが足されて、通常の30mmから24mm相当のワイドな画角にしたうえで、上下をマスクする機種のカメラもありました。また、パノラマモードオンリーの潔い機種もあって、ミノルタP'sは搭載レンズが24mm広角だったので、メーカーとしてのその気も感じたものでした。
そして、今日のカメラ。フジ「パノラマ・カルディア」、パッケージにドデカく「パノラマPANORAMA」なんて書いてあるから、ちょっと期待しちゃいますよね。
レンズ部には何にも記されていないので使用説明書のデータ欄を確認したら、レンズは28mmですと…。超広角でもない。そしてまぁ、当然ですが上下をマスクしたパノラマ風。
手巻き上げだしシャッター単速だから壊れそうな箇所が少ないので、パノラマ風とはいえ超広角が付いていれば面白みがあったのに…。
*アローカメラ&我楽多屋のFacebookページ(http://www.facebook.com/arrowcamera)も合わせてご覧いただけると嬉しいです。更新は少ないですが…ツイッター(https://twitter.com/arrowgarakuta)とインスタグラム(https://www.instagram.com/arrow.camera_garakutaya/)もあります。
いくつかのカメラと一緒に持ち込まれた、この三脚を一目見た時(上の画像のような角度から)に雲台のベースの部分が見慣れない青い色をしていたので、剥がれたか失くして加工されたものだろうと思いました。
でも、後で掃除を始めたら、他にも数ヵ所ノブの中央部分が青いし、各脚にも3本の青いラインが入っているし、雲台の傾きを示す指標の小さな三角印も青であることに気付きました。
どうやら元から、青をアクセントカラーにした製品だったようです。
用品メーカー・マイネッテの軽く30~40年は前の製品と思われます。
*アローカメラ&我楽多屋のFacebookページ(http://www.facebook.com/arrowcamera)も合わせてご覧いただけると嬉しいです。更新は少ないですが…ツイッター(https://twitter.com/arrowgarakuta)とインスタグラム(https://www.instagram.com/arrow.camera_garakutaya/)もあります。
雨の季節です。ちょっとくらい濡れても全然問題ないはずのニコノス。
「はず」と書いたのはこの個体において、メンテナンスしていないし、ゴムパッキンのOリングの劣化具合など気にしていないから…。本来は全天候型を謳うカメラです。
でも、このカメラ。街中の使用でも利点を見出すことが出来ます。何故ならば、堅牢なボディの中でシャッターが切れるのでシャッター音が静か。
それと、フィルム巻上げとシャッターレリーズの操作を1つのレバーで行なうので、カメラを首から提げたままノーファインダーで撮る~なんてことがスマートに出来るのです。この操作については、過去にもアップした動画あるので、ご覧ください。
*アローカメラ&我楽多屋のFacebookページ(http://www.facebook.com/arrowcamera)も合わせてご覧いただけると嬉しいです。更新は少ないですが…ツイッター(https://twitter.com/arrowgarakuta)とインスタグラム(https://www.instagram.com/arrow.camera_garakutaya/)もあります。
★本日6月25日(金)、我楽多屋は13:45〜15:00の間は一旦店を閉めます。地元商店会の手伝いのためです。よろしくお願い申し上げます。
数日前、Facebookページに京セラ・コンタックスの新同品フードがいくつかある様子を画像でアップしました。それも貼ってある値札が見える感じで。普段、我楽多屋ではネット上に売り値があまり露出しないようにしているんですけどね。
今回あえてそれをしたのは、このフードが仲間の業者からの依頼で預かったもので、あまり中古市場で見かけない品物でお店によってはかなりの高値を付けている品物であることから、その業者が強気な相場感でいたからです。
「その値付けでは、うちの店では売りにくいかも...」と言って預かったので、あえて露出させてみたのです。探している方の目に触れて、納得してお買い上げくだされば良いので。
そうしたら、早速。言葉は悪いですが、網にかかってくれました!陰でこんな言葉を使っているわけじゃありません、実際にそのお客さんにもそんな風に話はしましたよ(^^)。ずっと、この中にあるフードのひとつを探されていたそうです。
そのお客さんがこのフードをGETされるうえで、不要になったカメラ・レンズを数点ご持参されて物々交換のスタイルを取りました。その交換査定にもご満足いただけました。
その中にあったニコマートELの頭がかなり歪んでいました。やはり、ELの歪み率は高いと思います。その話を8年前にも話題にしています。
*アローカメラ&我楽多屋のFacebookページ(http://www.facebook.com/arrowcamera)も合わせてご覧いただけると嬉しいです。更新は少ないですが…ツイッター(https://twitter.com/arrowgarakuta)とインスタグラム(https://www.instagram.com/arrow.camera_garakutaya/)もあります。
先週入荷してすぐに売れたロシア製ライカスクリューマウントの広角レンズ・オリオン。今週また別個体が入荷しました。
状態をチェックすると、先週のはごく僅かにクモリがあったのですが、今週のはそれより綺麗でした。
値付けをどうしようかな?と考えるも、先週分は物々交換という形でいくらかの差額をいただいたりしたものだから、オリオン自体の単価がイマイチきっちりと思い出せない…という失態。
先週のオリオンの嫁ぎ先はご連絡の分かる常連さんなので、いくらの値札が付いていたか覚えていらっしゃるか聞いてみようかと思ったくらいでした。
だって、ちょくちょく顔を出していただける方なので、次に来られた時にまたオリオンが出ているのをご覧になって、それが綺麗で安かったら~いい気分はしないでしょうからね。
結果、微妙な差だけどもこれなら先週のより確実にいくらかは高値だよなぁ~という線を思い出せたので、値札を付けて我楽多屋に並べました。
すると、数時間後にその常連さんが偶然ご来店されました。直ぐにこちらから事情を話しました。イマイチ自信のなかった私の記憶は正しかったようで、今回の値付けで逆転現象は起きていなかったのですが、常連さん曰く「もうちょっと高くてもいいんじゃないですか?」と。
こうなると、もう気持ちの問題です。「もし良かったら、お買い上げいただいたのと交換してもいいですよ」と、ちょっと太っ腹な感じで提案したところ。喜んでいただけたので、翌日に先週お買い上げのオリオンをご持参いただき交換しました。
で、このブログは後から思い立って書いているので、画像は戻って来たオリオンのみ。先週アップしたのと同じ個体が写っています。
*アローカメラ&我楽多屋のFacebookページ(http://www.facebook.com/arrowcamera)も合わせてご覧いただけると嬉しいです。更新は少ないですが…ツイッター(https://twitter.com/arrowgarakuta)とインスタグラム(https://www.instagram.com/arrow.camera_garakutaya/)もあります。
このレンズを見て、ずいぶん前に「腐ったニコン」の話題をしたことがあったなぁ~と思い出しました。9年前でした→https://camera-kaukau.lekumo.biz/arrow/2012/02/kusatta.html。
「腐った」という言葉に嫌悪感を抱く人がいらっしゃったらゴメンナサイ。「腐っても鯛」をイメージしての言葉です。広辞苑によれば「本来すぐれた価値を持つものは、おちぶれてもそれなりの値打ちがあることのたとえ」とあります。
で、今回は「腐ったキヤノン」です。標準50mmのFLレンズ、それも明るさF1.4。
どう保管していたら...こうなるのか…というレベルに汚れてしまっています。ちょっと拭ったくらいでは落ちそうもない汚れ。でも、不思議なことに!?レンズの中はそれほど悪くなくて、カビだらけ~とか曇って真っ白ってことないんですよ。
さぁ、これはどうしましょ(>_<)
*アローカメラ&我楽多屋のFacebookページ(http://www.facebook.com/arrowcamera)も合わせてご覧いただけると嬉しいです。更新は少ないですが…ツイッター(https://twitter.com/arrowgarakuta)とインスタグラム(https://www.instagram.com/arrow.camera_garakutaya/)もあります。
数日前、姉妹店の買取りアローカメラへレンジファインダー時代のキヤノン系カメラやレンズがまとまって買取り依頼があった模様です。
私はそれらを見ていないのですが、一緒にあったフィルターや露出計などのアクセサリー類が我楽多屋に回ってきました。
その中に、フィルター径40mmの白黒用レンズフィルターが一式揃っていて、ちゃんと全部ケースに入っているのが綺麗なので並べて撮りました。
白黒用フィルターをあまり知らないであろう若い世代の人向けに、呼び名や型番は時代やメーカーによって差が出る場合があるので、色別に簡単に説明をしておこうと思います。ケンコーフィルターのカタログにあった説明文を拝借します
もうずいぶんと前になりますが、常連さんの小学生の娘さんと一緒にご来店された時のこと。娘さんが白黒用のフィルターを色が綺麗だからといって、数枚買って帰られたことがあったのを思い出しました(^^)
*アローカメラ&我楽多屋のFacebookページ(http://www.facebook.com/arrowcamera)も合わせてご覧いただけると嬉しいです。更新は少ないですが…ツイッター(https://twitter.com/arrowgarakuta)とインスタグラム(https://www.instagram.com/arrow.camera_garakutaya/)もあります。