我楽多屋で買った    モノ・マガジン

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2020年11月 9日 (月)

20年ほど前の中華レンズ

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このレンズは中国製の「PHENIX 50mm/F2.8」、マウントはLマウントです。鏡胴は沈胴式で、ズッシリと重量感があります。

私の記憶では安原一式とまったく同じボディの「鳳凰 JG50」(1999年)というカメラとセットで販売されていたレンズと思います。

少し前に入荷したので、自分で試してみてから店に出そうと思いました。

先日、ライカM6に付けて試してみましたが、大きな過ちを犯してしまいました。

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装填したのが2年程前に期限が切れたフィルム。全然大丈夫と思っていたら感度がISO400だったこともあるのか、思った以上に鮮度が落ちてしまっていたのです(どんな保管をされていたのか全く不明)。

それと久々にISO400のフィルムを使ったものだから、露出に全く自信が持てませんでした。ちょっと詳しい人なら「おいおい、M6だったら露出計内蔵してるだろ!」と言われるでしょうが、頭が完全にISO100になっているので、M6が示す露出指標を見ても「電池が弱くなってないか!?」とか考え出してしまって信じられなくなっちゃったのです。「頭の中で計算すればいいだろ?」とも言われそうですが、数学が昔から苦手なのでダメなんです。

というわけで、まったく参考にならなそうなので撮影結果はアップしません…(>_<)すみません。

そして、開き直って?余計なことまで言ってしまいます。撮影結果が完全に分かってしまったら、遊びでレンズを買う楽しみが減っちゃうんじゃないの?って。

新品のお高いレンズを購入する場合は別として、中古レンズを買う場合、どんな描写をするのか?的な楽しみも一緒に買うんじゃないのかな?って思うんですけど。

これについては非常にデリケートな内容だし、一概には言えないことだけど、今日はちょっと話題にします。

最近、お店によっては店内で試写なんかもOKなとこがあって、撮影条件が限定されるとはいえ、ボディがデジタルだと試したレンズの結果をすぐに見れちゃうわけです。また、レンタルする業者さんも出て来ているので、もう買う必要ないじゃん!ってことになっちゃいます。

しかし~こうなると、モノを買う楽しみが減っちゃうような気がして寂しくなるんですが…。モノを買うってことには多少の冒険や失敗も伴うからこそ、買うまでに至るモノ選びやモノ探しに楽しみが潜んでいるように思うんですよね。

人によっては、偶然な出会いのような感覚でモノを買ってしまう楽しみを大事にされている方もいらっしゃいます。そんな方の場合、試写やレンタルしてたら、偶然のワクワクが一気に覚めてしまいそうです。

 

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