我楽多屋で買った    モノ・マガジン

Powered by Six Apart

« カリフォルニア・青山・渋谷 | メイン | どっちも懐かしい »

2020年9月12日 (土)

背蓋が開いたままの理由

119227176_4340170639358571_74859124

我楽多屋店内中央にあるジャンクテーブルに並んだミノルタAL。一昨日、これの背蓋が完全に閉まってないのに気付きました。

で、昨日はその後ろに並んでいたミノルタV2の背蓋が同じように閉まっていないのに気付きました。

119182143_4339854736056828_88283348

以前から、巻き戻しクランクを引き上げたままにするなど、カメラ愛を持っていないであろう人が手にした後のカメラを目にすることは、ちょいちょいとあることです。

ただ、2日連続で同じ状態で戻されているのを発見して、今日の話題にすることにしました。

この2台とも、背蓋はボディ側面にあるツメを引くことで開きます。このツメを引いた後、自然に元の状態に戻るツメだったら、今回のようなことは起こっていなかったものと推測します。

カメラの機種によっては、このタイプのツメを引くと勝手に元に戻るものもあります。そのタイプであれば背蓋を閉める時に、パチッと背蓋を押すことで完全に閉じることが出来るからです。

今回のようにツメが自然に元の状態に戻らないタイプの場合は、背蓋を閉める時には背蓋を閉じた状態で押さえながら、ツメを元に戻してあげないと背蓋が完全に閉まりません。下の画像、赤丸で囲んだ部分がそのツメ。画像は引いたままの状態になっています。

Maru

でも、背蓋を開けようとした時に少しでも気を遣っていれば、ツメが元に戻らないことに気付けたはず。これ、そんなに難しい話じゃないですよ。モノの仕組みというか構造を考えたら当たり前のことです。

今回のミノルタ2台、背蓋を完全に閉めなかった人の行動は、ただ単に注意力に欠けている=カメラ愛が無い人であろうと思います。また、注意力に欠けている点では同じことなんですが、以下のようなタイプの人であることも推測できます。

見終わったカメラやレンズを元あった位置に戻す際に、視線はもう他の品物へ行ってしまうようなタイプの人。長年カメラ屋をやっていると、こういうタイプの人が一定数いらっしゃるのを事実として把握しています。こういう人は、戻すときに他の品物にゴツンと当てたりすることもありますし、下手をすると落とすことさえあります。

実際、目に余る場合には何度か注意をしています。「すみません。手に取った品物を元に戻す際に、他へ視線を向けながらするのやめてもらえませんか」と。場合によっては「そういう気を遣っていただけないことが、店として一番嫌なことなんですが」とも。

昨日の人も一昨日の人も、自分が手に取った品物を戻す時にちゃんと最後まで見て気を遣っていれば、背蓋が完全に閉まっていないことにも気付けた思うんですよね、多分。

 

*アローカメラ&我楽多屋のFacebookページ(http://www.facebook.com/arrowcamera)、および ブログ「カメラ買取名人学」(https://camera-kaukau.lekumo.biz/dailymeijin/)も合わせてご覧いただけると嬉しいです。

  

★7月から当分の間、我楽多屋のみ定休の水曜日に加えて、第2火曜日と第3火曜日も休業させていただきます。よろしくお願い申し上げます。