DENTAL-EYE
一般市場にはまず出てくることのない医療向けのカメラですが、京セラはヤシカ時代からその方面向けのカメラにも力を入れていたことを、ご存知な方はいらっしゃると思います。
ここにある「DENTAL-EYE」はお客さんから見せてもらったカメラなのですが、カメラ好きから見てツッコミどころが満載なカメラでした。
一眼レフボディに付いたレンズとワインダー的なもの。実は取り外しが出来ず、ボディと一体化しています。
ワインダー「的」と表現したのは、普通に見ればワインダーにしか見えないのですが、これワインダーではなくてレンズ一体型のリングライトに供給する電源の電池ボックスなのです。
レンズがかなりな大口径に見えるのはリングライトを一体化しているためで、レンズ自体は50㎜/F4。一体化しているので巨大なうえにボディから取り外しが出来ないため、ボディのペンタ部に元々彫られている「YASHICA」のネームが隠れてしまっています。だから、わざわざおでこの上部に「YASHICA」ネームをプリントするという~間に合わせ感が見え見えです。
裏蓋には専用データバックが付いていて、それの電源は一般的なものと同様にデータバックの横にある電池ボックスから供給します。
で、ボディ自体の電源は?と思いましたが、このカメラは完全な機械式シャッターなので必要ないのでした。
ある意味、ここまで見事にシステム化されているのに、データ写し込みのシンクロ機能はボディ上部のホットシューからビローンとコードでデータバックへ伝えられているのが滑稽でもあります。
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