PENTAX PC35 AF
ここ最近で3台も続けてやって来た、「オートロン」ことペンタックス PC35 AF。
その3台がすべて動作不良のジャンク品ってのは悲しい限り...。
このカメラ「ペンタックス PC35 AF」、プラスティック製のフィルムコンパクトカメラですが単焦点レンズ35㎜F2.8を搭載していることから、カメラ好きの一部には地味に評判が良かったりします。
なので、半月くらい前に我楽多屋に並べた1台目は、「×」印をつけて200円くらいの値付けをしていました。分解してレンズを使おう!って人に見つけてもらえるかな~と思ったからです。
しかし、これを買って行かれたのは、最近フィルムカメラを始めたばかりの女性でした。
お買上げの時に「シャッター切れてますけど電池入れてもオート機能は利いてないので、使えるとは思わないでくださいね…」と説明しました。「でも、もしかしたら動くかもしれないし…ダメもとで買います」と買って行かれました。
少し前にもジャンク系のフィルムカメラを買ってくださって、満足のいく写真が撮れたようなので「大丈夫です」とのことでした。
1週間くらいしてからでしょうか、そのお客さんが「この前のカメラ、わりとちゃんと撮れていましたよ」と報告してくださいました。
少しお話をさせていただいた感触からして、屋外で撮った写真に限ってよく写っているようなので、電池を入れなくてもシャッターが切れる時の一定動作である、いずれかのシャッタースピード・どこかしらの絞り値・なんらかの距離での撮影が、その時の撮影条件と合致していたのでしょう。それが全撮影カットの半分以上はあったようなので、満足されていらっしゃいました。
ちゃんと撮れて当たり前のデジタルカメラ世代には、意図せず撮れたものでも楽しめるのかもしれませんね。
ただ、これから並べる2台の1台の方はさらに状態が悪いです。電池を入れてない状態で何らかの一定条件で切れるはずのシャッターが切れていませんので・・・。
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