我楽多屋で買った    モノ・マガジン

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2017年8月

2017年8月12日 (土)

4眼アダプタ―で遊ぶ

*8月12日(土)・13日(日)の2日間、我楽多屋は夏休みさせていただきます。なお、アローカメラの買取り業務は通常営業いたしますので、よろしくお願い申し上げます。

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これ、個人的には懐かしいシロモノです。

幼少期、家業であるカメラ屋にはあまり近寄らない子供でしたが、店内で撮影していた証明写真用のポラロイドカメラが4眼だったものですから、この似たような、マミヤプレス用証明写真向け4眼アダプターにも懐かしさを感じてしまうのです。

レンズの前に付けるこの4眼アダプター。アダプター内に組み込まれているプリズムによって、1コマ内にひとりの人物を4カット分一挙に写し込んでしまえるのです。

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イメージとして、こんな風な感じで撮ったものです。

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このアダプター遊び、「我楽多屋で買ったモノ・マガジン」の第31話目(現在215回まで連載継続中)で田中長徳先生も触れられています。

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2017年8月11日 (金)

妙に丁寧な古い取扱説明書

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古いカメラの取扱説明書を見ていると、いろいろなツッコミどころがあって楽しいものです。

今回は「コニカS」の取扱説明書の「カメラの構え方」のページ。

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以下、左ページ上段を一部抜粋します。

 

「鮮鋭な写真を得るためには、シャッターボタンを押す際カメラぶれを起こさぬような保持法をとることがたいせつです。カメラを手、鼻、ひたいなどでうまく顔に密着させて安定をはかり、シャッターボタンを押す指先には強い力を入れないで呼吸を止めて静かに押します。」

 

既に何年か前の話になりますが、写真家の先生がワークショップで教え子の若い子がなかなか出来ないことの一つに、カメラボディに顔をあててホールドすることと言われていました。

デジカメ世代にはそういう習慣というか、概念を持っていない人が多いってことです。何故なら、ボディ背面にある液晶画面を見るクセが付いてしまっているからです。

続いて、画像内の右ページ上段、「縦位置撮影ではこのような構え方もありますが自分でやりよい方法をで撮影してください。」の写真。

これを見るたびに、私は「シェー」のポーズを思い出してしまって仕方ありません(笑)。

 

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2017年8月10日 (木)

恩師の供養にカメラを

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半月ほど前だったか、ペンタックスSLをお買上げいただいたお客さん。

学生時代の恩師が亡くなられた…とのことで、当時その恩師が使われていたのと同じSLをお買上げくださったのです。

そして数日前のご来店時に、こんなお話をしてくださいました。

SLを恩師の葬儀に持って行かれたのだそうです。葬儀には当時の仲間以外にも、恩師の最近の写真仲間もいらっしゃったそうで、中には「こんな時にカメラを持って来なくても…」という声もあったそうです。

でも、そのお客さんにとっては、フィルムを入れて使った感触がとてもシックリとして良かったこともあって、「恩師のいい供養になりました」と言ってくださいました。

そして、今回のご来店時にも、SLをご持参されていらっしゃいました。

*画像のSLはブラックボディですが、ブログに登場するSLはシルバーボディでした。

 

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2017年8月 9日 (水)

今川小路

本日水曜日は、アローカメラ&我楽多屋ともに定休日となっておりますので、よろしくお願い申し上げます。

また、夏季休業につきましては、我楽多屋のみ8月12日(土)・13日(日)の2日間を休業させていただきます。アローカメラの買取り業務は通常通りの営業です。

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二代目の「先週撮ったもの行ったとこ」は、JRの高架沿いに神田から東京駅まで。

私 生まれも育ちも東京なのですが、神田駅周辺やあそこら辺の山手線の外側のエリアが苦手です。何が苦手かというと、方向感覚は良い方だと自信があるのですが、あのエリアだけは方向感覚を失ってしまうのです。

神田で用事を済ませて東京駅まで行くのに、1駅だけなので歩くことにしました。でも、私にとって危険なエリアなので、山手線の内側を高架沿いに歩くことにしました。

その途中で見かけたのが「今川小路」。

高架下に飲み屋さんが数軒立ち並んでいました。

ウィキペディアで知ってビックリ。数年前のNHK連続テレビ小説あまちゃんでも登場したり、女優の浅丘ルリ子さんがデビュー前にここで生活していたそうです。

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2017年8月 8日 (火)

ノバー付きチェキ

デジタルカメラ時代の今、いまだにフィルム製造を続けている富士フイルムさんは我々にとって神的存在ともいえます。

そんな富士フイルムさんの写真事業に貢献しているのが「チェキ」である…という噂を聞いたことがあります。日本以上に海外でのウケが相当に良いのだとか。

今までうちのブログでは、フィルムカメラを使ってチェキにプリントしてやろう!って改造を2回ほど紹介したことがありました。ローライフレックスリコーフレックスでした。

今回はチェキにフィルム時代の古いレンズを付けてしまおう!ってパターンです。

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壊れたセミイコンタから外したノバーをチェキに移植。恥ずかしながら、私を撮ってもらったサンプルも改造チェキと一緒に画像に収めておきました。

このお客さん、テッサー付きのジャンク・セミイコンタをお買い上げいただきました。

 

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2017年8月 7日 (月)

2017年夏季休業について

 

8月12日(土)・13日(日)の2日間、

        我楽多屋は休業させていただきます。

 

なお、アローカメラの買取り業務は、

        12日13日とも通常通り営業いたします。

 

 

生きているファインダー

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先日、1959年発売のコニカⅢMのファインダーを覗いて、その見えの良さにビックリしました。

そしたら、1週間経たないうちに同じⅢMがやって来ました。久々に「呼び」ですね。

特長的な露出計の受光部を備えていますが、どちらも露出計は壊れてしまっていて、結果として大きなファインダー窓カバーと化しています。

そのカバーを跳ね上げて覗いてみるファインダー、後から来た方は少し曇った感がありますが、それでも十分な見え具合。比較してみて、先に来た方の状態はかなり良いものと再認識しました。

とはいえ、もとが良いからの話。このⅢMと1年前に登場したⅢAには、当時の宣伝で「生きているファインダー」と呼ばれた、パララックス/画角自動修正機能付き採光式ブライトフレームファインダーを装備しているのです。ライカM3のファインダーをかなり意識して作られたのではないか?と言われています。

当時の広告コピーを抜粋してみます。

遠いものと近いものではファインダーの視野がちがいます。ⅢAのファインダーのフレームはこの視野の変化が生きている目のように自動的に行われ構図を速く正確に決定することができます。そのうえ等倍式ファインダーですから両眼を開いたままで易々と構図が定められ、特殊5重層膜の補色鏡と相まって従来より一層容易にピントを合わせることができます。

 

あと、このカメラの特徴はハーフ判に切り替えることが可能なこと。残念ながら、今回の2台とも付属品のフィルム室に入れるマスクが欠品していましたが、そのマスクを装着することで通常はボディ前面にある巻上げレバーを2回操作でシャッターチャージして切れるようになるのが、1回巻上げ(フィルム送り半分)で切れるようになります。

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我楽多屋で買ったモノマガジン更新

田中長徳先生の連載コラム「我楽多屋で買ったモノ・マガジン」を更新しました。

第215回目を迎えた今回のテーマは「メイドインオキュパイドジャパン」です。

こちらより、お楽しみください

 

*閲覧は2017年11月初旬までです。

2017年8月 6日 (日)

火にかけるかも…

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少し前に、映画撮影の小道具としてカメラ機材を提供してもらえないか?という相談を受けました。

おかげさまで時々こういう相談を受けることがあるのですが、当方(カメラ屋)としては、時代考証やどんなクラスの機種を必要とされているのかがとても気になります。

何故なら~自分自身で気付くこともありますが、お客さんから映画やテレビドラマなどのワンシーンに出てきたカメラの時代考証などがおかしい…って話を時々聞くからです。

今回受けた相談について、そこらへんのところの話を聞いていくと、カット的に大きく映り込むこともない点、火事になる現場で使う点などから、それほどディテールにこだわらなくても良い~という流れでした。

機材提供の見返りについても説明があって納得できるものだったので、協力させていただくことになりました。

ただ、その中で少し引っかかったのは「燃やされてしまう可能性があること」を分かっていながら、カメラを提供することについて、カメラ屋として微妙な感情を持ったのは事実です。

結果的には、相談に来られたスタッフさんの誠意で判断。そして受けた以上は良い作品になることを祈念して、そのカメラの運命を託すことにしました。

 

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2017年8月 5日 (土)

金属フィルムカメラvsプラデジタルカメラ

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我楽多屋に並べる品物の整理中、ふと気づくと、テーブルの上にあった2台。

どちらもキヤノン。偶然にもほぼ同じ時期の製品じゃないか?と思って調べてみたら、キヤノネットジュニアが1963年発売で、FTが1966年発売。残念、ちょっとズレてて3年差でした...。

世代によって捉え方に差はあるでしょうけども、ともに50余年も前のカメラなんですよね。

これらのカメラ、さすがに完璧な状態で現存していることは少ないですが、案外とそれなりに動いていて現状使えるものも多かったりします。50年前の機械が使えてるって、凄いですよね。

例えば、FTの方。露出計はダメだけど、シャッターはかなりな確率で動いています。ただ、ファインダー覗くと汚れてしまってるのも多いですけどね、写りには関係ないし。キヤノネットの方も露出計がダメになっちゃってるのが多い。ただ、こちらの場合は露出AUTOが利かないと使用上問題出ちゃいますね。

さて、現代のデジタルカメラ。その歴史は20年ほどですが、もうダメになっちゃってるものが多いですよね。私の手元にもダメになっちゃった個体が幾つかあります。

直近の例を挙げると、2012年発売のフジFinePix HS30。2年落ちで入手して、2年程で突如うんともすんとも言わなくなりました。もう一台は、2012年発売のフジFinePix Z1000。新品で入手して4年経ちますが、半年くらい前からズームレバーがグラつきだして、ズームアップは出来てもズームアウトがほぼ出来なくなりました。そんな時は電源を一度OFFにしてからやり直してます。

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