我楽多屋で買った    モノ・マガジン

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2016年5月

2016年5月31日 (火)

「街の記憶・建物の記憶」

うちの店の程近くで、ギャラリーを運営されている写真家中藤毅彦さん

ギャラリーオープン当初から15年もの間、我楽多屋にご来店いただいておりますし、一昨年にうちの店主催で開催した写真展「vs 荒木町写真展」にもご協力くださいました。

その中藤さん参加の写真展「街の記憶・建物の記憶」が、来月早々に神保町の檜画廊さんで開催されます。この写真展に参加される飯田鉄さん、森田剛一さん、石川栄二さんは、「vs」写真展のメンバーですね。今回は、田中長徳さんと入れ替わりで、なぎら健壱さんが参加されるようです!

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先週某日、中藤さんがこの写真展のDMをご持参くださいましたが、その少し前になぎらさんも久しぶりにご来店くださいました。多分、この写真展のお打合せか何かがあったのでしょうね。

思わずダブルNさんのご来店に気持ちもあがりました(^-^)。また、偶然なのか!?お二人が同じ機種のカメラを肩から提げていたのに気付いてしまいました。

  • 写真展「街の記憶・建物の記憶」
  • 写真家/飯田鉄・なぎら健壱・中藤毅彦・森田剛一・石川栄二
  • 2016/6/2(thu)~6/11(sat) 
  • 11:30~18:30 日曜休廊/4日土曜17:00まで・最終日16:30まで
  • 檜画廊/千代田区神田神保町1-17 03-3291-9364 

 

あと、中藤さんのギャラリーニエプスでは7月初旬に、田中長徳写真展「TODAY TOKYO 1966」が予定されていますね。こちらも楽しみです。

 

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2016年5月30日 (月)

縦吊り

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ストラップをカメラに取り付けるのに、縦吊りしか選べない位置にストラップ用の通し穴があるのがライカM5の初期モデルです。ボディ前面から見て右側面の上下にあります。

それが、一部のライカ信者に不評で途中から、ボディ前面から見て左側にも追加されて、ふつうに横吊り(そう言うのかな?)も出来うようになりました。

国産カメラでは、ペンタックスのLXや67が縦吊りにも対応していました。

縦吊りの良い点は、肩から提げている時に素早く撮影態勢に入れるからだといいます。

で、このキヤノンフレックスRM。うちの店にやってきた時点で、こういう状態でストラップが装着されて、縦吊り対応になっていました。

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ボディ側面片側のアイレットと底面の三脚穴にねじ込んだアタッチメントにストラップを通して、思いのほかスマートに縦吊り化されてました。

 

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2016年5月29日 (日)

「MRN」判明しました!

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前に「悩んでます、お手上げです」と話題にした、カブセ式フードに刻印されていた「MRN」の意味。

新たに出て来たフードに元箱が付いていたので、その意味が判明しました。

そこには、トレードマークと謳われて「MIRANO」って文字のマークが記されてました。

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「MIRANO」で「MRN」って、思わず「マジっすか?」「ハンパない」って反応してしまいましたよ。

それこそ、まるでDAI語じゃないっすか!?

お手上げなので、「まったく・理解・ナッシング」で「MRN」なんて、ふざけて言っていたのと同レベル!?でした。

「MIRANO」の由来が、お名前か何かで「美良野」だったりするならいいですけど、イタリアのミラノだと「MILANO」ですからねぇ。ウィッシュ!

 

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2016年5月28日 (土)

フィルムカメラの最終兵器!?

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さて、数日前にFacebookページで軽く予告をした、中国製フィルムカメラの最終兵器!?みたいなの、いよいよお披露目します。

大きさからしてセットケースと思われるバッグ(上の画像)は、どこにでもあるような至って平静を装った体裁をしています。その中から出てくるのは、これ、「POLO SHARPSHOTS AZ-2900R AUTOMATIC」。グリップ式ストロボを装着したまま収まっていました。

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大きめなプラスティック製コンパクトカメラじゃんか!?と言われれば、そうなんですが...。そのデザインなどから、フィルム世代晩期のものと予想されます。

パワーズーム付きなんですが、32-56㎜とズーム比は2倍も無いんです...。透過式ファインダーも連動してズームするんですが周辺が湾曲していて、覗いていると少し気分悪い。

ところが、このカメラの最大の面白ポイントと言えるのが、何故か反射式ファインダーも付いている点。これが~ボディ前面にある丸い窓がかなり大きな為か、ずいぶんと明るくて見やすいのです。ただ、さすがにこちらはズームせず最広角寄りで固定だし、左右逆像。

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で、大きな図体しているのにストロボは内蔵していなくて、グリップ式の専用ストロボに頼ります。専用ならシンクロさせるのに、どこか目立たない部分で処理すればよいのに仰々しく付けられた、それもカールしたコードをボディ上面のホットシューに接続します。

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このグリップストロボ、優秀で首振り式になっていて、バウンスも左右方向にも稼働しますし、発光部のカバーが前後にスライドしてズーム対応にもなっています。が、そのズームカバー部に記された焦点距離が、ボディの焦点距離と微妙にズレているのが摩訶不思議...。

そして、この画像なら分かりやすいと思いますが、ボディ上面はメタリック調な仕上げにもなっていて、高級感!?を醸し出しています。

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で、考えても分からなそうなので、あまり深くも考えていないことがあります。レンズの鏡胴部に記された「56」と「32」の数字。「56」は多分「5.6」でF値のことを言わんとしているのではないかと思うんですが、ここには樹木が1本と2本のアイコンがあるように焦点距離のズーム部分なんですよね...。それに、中国語なので読解出来ない説明書のデータ欄を見るに、このカメラのF値は「8~11」と記されています。ただ、壊れているとも思えないんですけど、条件をいろいろ変えてシャッター切っても、絞りが変化しているように見えないんですよね。

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さて、中国語の通訳をされているお客さんにうかがった話によると、実用性が無いようなものでも装備して、多機能・豪華を謳うようなところが中国製品にはある~とのこと。反射式ファインダーにしろ、ストロボにしろ、分かりずらい表記にしろ、それ故なのかもしれません。その結果、なんか怪しげな武装をしたようなカメラに見えてしまうのです。

 

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2016年5月27日 (金)

フィルム入ってるね

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先日のこと。買取りのアローカメラから我楽多屋へやって来た、アサヒペンタックスSPのジャンク系もの。

動作チェック始めて早々、1回目の巻上げレバーの操作で「あっ、フィルム入ってるな」と思い、2回目の巻上げ時に、連動して巻き戻しクランクが回転しているのも確認しました。

そこで、チェックを中断していたところに買取名人がやって来て、「状態いいでしょ」とか言いながら、一度フィルムを巻き上げて、「あっ、フィルム入ってるね」と。

フィルムカメラ好きなら、「そのくらいの感覚は分かるよ!」という人が多いと思います。でも、デジタル世代や、カメラに詳しくない人には、「凄い!」と思われるかもしれません。

さらに突っ込んで説明すると・・・、カメラによっては、フィルムが入っている時と入っていない時の巻上げ感に、大きな差があるものと差が無いものがあるので一概には言えませんが、巻き上げただけで「フィルム入ってる感」を感じるためには、そのカメラにフィルムが入っていない時の感覚を知っていることも情報の一つ。

じゃあ、フィルムが入っている時と入っていない時の差は何なのか?というと、巻上げレバーに感じられる抵抗感や、フィルムが送られている振動などなど。

グダグダ書きましたが、そんなに難しいことではありません。「?」と思われた人は是非、試してみてください。

でももし、人のカメラを扱う時にはこの感覚がどうのこうのいう前に、フィルムが入っているか、入っていないか、事前に確認するのがマナーですからね(^-^)。

 

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明日はがらくた市

明日28日(土)は、我楽多屋の「がらくた市」です!

週末の東京は天気良さそうなので幸いです。しっかし、ホントに雨の降らない東京四谷地方の第4土曜日の午後なのです!

長徳先生のトークショーも行なう、いつも通りなタイムスケジュールですが、念のため、以下に記しておきます。

  • 午前10時   : 開店
  • 午後2時   : 全品1割引サービス開始
  • 午後2時半~ : 田中長徳先生トークショー開始(終了予定は午後4時)
  • 午後7時     : 閉店

★トークショーは我楽多屋店内で開催します、その間は店内でのお買い物は極力ご遠慮願います、ご了承ください。また、開催中は座り聞きOKですので、各自、敷物や座布団などお持込いただいて結構です。

2016年5月26日 (木)

湿板写真を額装しましたよ

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昨年末から年始にかけて、何度か話題にしました「湿板写真」。

プリントが出来ないので、そのガラス原板が世界に1枚だけという点にスペシャリティ感が満載です。複写をしてプリントしてみても、ガラス原板にある不思議な奥行き感みたいなものは出て来ません。

そんなオンリーワン(←今この意味で使うのは和製英語で、本来は「the only one」が正しいこと知りました...)をどう保存しようか...と思っているところに、うちの店のお客さんで額装屋さんで働いていらっしゃる方から、額装の提案をいただきました。

カメラ屋であって写真屋ではないので、作品を飾るとかいうことにほとんど縁がなかったので、新鮮なお話。なので、一つ返事で乗ってみました。

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新橋のお店に出向き、湿板写真にサンプルを宛がいながらフレームや、マットの色なども考えながら~湿板に写し出された肖像の雰囲気に合うものを選びました。

新橋のこのお店、額装は写真に限らず、立体物でも相談に乗ってくれるそうです。カメラなんかも額装可能とか。

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  • 額縁専門店 FABRI(ファブリ)
  • 〒105-0004 東京都港区新橋2-16-1 ニュー新橋ビル2F
  • http://fh-fabri.com/
  • 03-3519-8266
  • 営業時間11:00~20:00 日祝休業

 

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2016年5月25日 (水)

柴崎駅

本日水曜日、アローカメラ&我楽多屋とも定休日となっておりますので、よろしくお願い申し上げます。

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二代目の「先週撮ったもの行ったとこ」は、京王線柴崎駅。ここは、私が小学校4年生から卒業まで過ごした街の隣駅です。

先週この駅で降り立って、改札の横に不思議な木があるのに気付きました。

その太さなどからして大木であったろうに、かなり小さく切られてしまい、枝も無い状態。上方には駅の屋根があって、もう伸びることは許されない環境。

気になって、ネット検索したり、知人に教えてもらってところ。。。私自身はハッキリとした記憶はないのですが、柴崎駅のホーム背後には桜が何本も並んでいて、春は綺麗な光景だったそうです。昨年の桜が咲く前までは。

が、古木ゆえ、風や雪などによる倒木の危険から、そのほとんどが伐採されたのだそう。

なのに何で、ここにこんな風に残っているのか???伐採するならちゃんと根も取り除かないと腐って沈下してしまうし、だからといって、改札近辺を大々的に掘り返すのも大変~的な理由で、こんな中途半端な切り方なのだとか...。

今年の春は数輪だけ横っちょに咲いていたそうです。

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2016年5月24日 (火)

素振りが出来るデジカメ

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これ、ローライフレックスの形をしたデジタルカメラです。

細かな部分も再現されていて、実に良く出来ていますが、なにぶんサイズは実物よりかなりミニ。こんな小さいから仕方ないでしょうけども、ほぼプラスティック製で各部のノブなどは動作しますが、基本どこもダミー。

でも、このカメラには非常に魅力的な点があります。

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ひとつは、液晶モニターが本物のローライフレックスでいうピントフードの中にあって、2眼レフ風にウエストレベルに構えて像を見られるようになっているのです。これ新鮮。

もうひとつは、先程、基本ダミーといった操作部ですが、シャッターボタンは本物と同じ位置でレンズの下の方にあり、シャッターを切るにはボディ横のクランクを回してからじゃないと切れないのです。これ新感覚。

新鮮も新感覚も、フィルムカメラである本物では当たり前のことなんですけどね。

さて、ここにある個体は、数日前に買取り依頼があったもの。ご持参いただいたのは、これ一台キリということで、買取名人は我楽多屋に話を振って来ました。話のネタにもなるし、差し当たって私 二代目が使用してもいいか~ということで、ちょっといい値を付けて買わせていただきました。

その時、簡単に動作チェックしたのですが、数日後に持ち出して使ってみようかと思ったら、うんともすんとも言わない。「機械モノは、壊れる直前までは、動いている」というのを実証してくれた感じ(>_<)。

でもでも、このデジタルカメラ、珍しく素振りが出来るんですよ!横のクランクを回して、シャッター切ると、かすかにカチッて聞こえるんです。それを繰り返し出来る。だから、ヨシとしますか...!?

素振り】:フィルムカメラにおいて、フィルムを入れずにシャッター操作をすること。撮影に持ち出さずにカメラを眠らせるなら、適度にカメラを動作させることで良い状態を保てるという目的もある。ただ、中古カメラ屋で過度に勝手に売り物のカメラで素振りをすると注意される可能性あります。

 

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2016年5月23日 (月)

ストラップからデジタル化

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金属製機械式フィルムカメラが好き~って感じで、我楽多屋に来られるお客さんでも、普段使いはデジタルカメラ!って人は沢山いらしゃいます。

ただ、中には頑なにフィルムカメラしか使っていないという人もいらっしゃって、こういうタイプの人は、かなり我楽多屋ゆえなのではないかなぁと思います。

常連Mさんがデジタルカメラを持っているのか持っていないのか、使うことがあるのか、詳細には知りませんが、うちの店に来られるのを見ている限り、デジタルの「デ」の字も感じられません。

そのMさんが先日、デジタルカメラに付属品で付いてくる系のストラップを何故か物色されていました。

で、「ストラップからデジタル化を図ろうかと思って~」とボソリ...言われました。

さらにMさんが言われるには、世の中の人はストラップにデジタルを示唆する表示がされている時点で、その先にあるカメラが黒い一眼レフであれば、何でもデジタルカメラと思い込むだろうから、不信感を与えずに済むというのです。また、うちの店に限らず、Mさんが出入りされているカメラ店では、Mさんがデジタルカメラを提げている時点で、「何事か!?」と思うだろうから、とりあえず、ストラップからデジタル化を図って...というのです。

これはMさんのジョークであって、きっとデジタルカメラを持ち歩く気はまったく無いんだと思うんですけどもね、、、

 

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