素振り~
といっても、ごく一部のマニアの間でしか通用しないかも…ですが、少なくとも、うちの店の界隈ではかなりな認知度です。
カメラにフィルムを入れて持ち出すのではなくて、部屋の中でフィルムを入れずに空シャッターを切る行為のことを、カメラの「素振り」と言います。
効能は、実際に撮影する時のイメージトレーニングだったり、手指腕のトレーニングだったり、そして何より、クラシックカメラの場合は適度に動かしてあげることで、カメラ自体のコンディションを整えられるわけです。
ここからは、お客さんから聞いたお話し。
そのお客さんが某写真家先生に、「素振りばかりしているのもね~。フィルムを入れた方が素振りが軽くなるよ!」と言われたと。
これ奥深い忠告のような気がしました。
「たまにはフィルムを入れて撮りなさいよ~!」という意味合いとともに。その指摘されたカメラがレンジファインダーのコンタックスらしいので、巻上げに多少ゴリゴリ感が伴ってしまうような個体であれば、フィルムを入れて少しテンション掛けてあげた方が、逆にスムーズに感じられますよ!的な意味合いも含んだ忠告なのですよ、きっと。
何か、カメラ愛を感じるやり取りだなぁ~と思いました。
*上の画像は、昨日の「ビビッと来た」Baldessa Ⅰにフィルムを入れた時のもの。ちゃんと、入れました!後は撮るのみ。