我楽多屋で買った    モノ・マガジン

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2014年7月

2014年7月14日 (月)

erg

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「erg」の雲台をご存知ですか?

材質や精度などにトコトンこだわって作られた国産の雲台です。

もう10年以上前にergの開発者さん自ら、うちの店に来ていただいて、たしか、がらくた市の長徳先生のトークショーの中でergの良さをアピールしてもらったことがありました。

でも、残念ながらあまり一般的には見掛けない雲台なのです。

それは、トコトンこだわっている結果、とても高価だから。。。高級他メーカーの倍くらい。プロのお話などを聞くと、その品質の良さはお墨付きなんですが、プロでも尻込みしてしまう価格設定なのです。

で、今回知って驚いたのは、2008年4月から5年ほど製造を中止していたということ。現在はプロスパインという名称で復活しています。

プロスパインさんのサイトを見ると、「開発者の故富所氏」と記されていました。えっ!開発の経緯や製品の長所を熱く語ってくださったあの方だ。。。

さて、ergの高品質が語られる上で登場するのは普通、3WAY雲台なんです。

一般的に、自由雲台は自由さゆえに微調整には不利な部分もあります。それに対して3WAY雲台は各社オリジナリティを競い、その機能性を比較されやすいのです。そこで、ergの優位性(微調整時における絶妙な操作感や確実な操作性)が語られていたわけです。

しかし、ここにある雲台は自由雲台なんですよね。ergの自由雲台。検索しても全然ヒットして来ないです。貴重な代物でしょうか???

 

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2014年7月13日 (日)

49→72

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今日はとても、中古カメラアクセサリーを扱う我楽多屋チックなネタです。

こんなリング一個でいろいろ想像していかないといけません。

さて、「49→72㎜」と表示されていますから、ステップアップリングであろうことは推測できます。

しかし、ずいぶんと大きく口径を広げるんだなぁ~とか、ほとんど広角用のフードじゃねぇ~か!とか、思うわけです。

ただ、反対側に「OLYMPUS」の刻印がされているのに気付くと、何か限定された用途向けに用意された製品であろうことが推測されるようになります。

で、「オリンパス」も検索語句に加えて調べると、OMレンズの18㎜3.5でフィルターを付けるときにこのリングを使いなさい~と指示されていることが分かり、それ向けであることが特定されました!

18㎜という超広角だからフィルターの厚みでケラレないようにするために、こんなに口径を広げるのか?とか思いながらも、、、我楽多屋には、レンズの現物が無いので、ネットで画像検索して、どんなレンズか確認してビックリ~!!

OM18㎜F3.5って、レンズの前玉が半球状をしていて、かなり飛び出た姿をしているのです。

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これに対してフィルターを付けようとすれば、まず嵩をかせいで、飛び出したレンズに当たらないようにしないといけません。で、結果的に嵩をかせいでしまったので、超広角ゆえ口径をうんと広げる必要も出てくるわけで、このリングの必然性が出てくるわけです。 

ちなみに、オリンパスOM-2の取説には、「アダプターリング49→72(3.5/18専用)フード兼用フィルター取りつけわく」と表記されていました。

 

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2014年7月12日 (土)

鉄砲ビドム

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今さら「鉄砲ビドム」だけでは、ブログねたにならないよなぁ~。

なんて思っていたら、マジな鉄砲の薬きょうが出て来てしまいましたぁ!

いやいや、実際にはホンモノの薬きょうを利用して作ったボールペンですけども。。。

こうやって並べてみると、鉄砲ビドムがいくらか穏やかに見えますね(笑)。

さて、ドイツはライツ製のユニバーサルファインダー「鉄砲ビドム」、もちろんこれは日本での通称です。また、「トルピードファインダー(魚雷ファインダー)」などと呼ばれることもあるようです。

画像のものは、かなり初期(1932年)の正式名称「VISET」というモデル(と思われます)。

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覗くと3.5、5、9、13.5cmのフレームが表示されています。実際のところ、決して見やすい~というレベルではない気が。。。でも、この個体は珍しくクモリが少なく良い状態が保たれているので、使ってみたい感をそそられました。

 

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2014年7月11日 (金)

アサヒペンタックスAP

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アサヒペンタックスの一眼レフというと、1964年に発売された「SP」が爆発的に売れたので、この型は一般の人でも知っている率が高いと思いますが、「SP」の前にはS2、S3という機種があって、その前には「K」という機種もあります。

実は、さらにその前にこのシリーズの初代機があって、俗に「AP」と呼ばれていますが、ボディにはどこにも「AP」なんて書いていません。

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当時は、「アサヒペンタックス」と呼ばれていたのです。

ただ、後継機が出て来て差別化をするために、後から「AP」と称されるようになったのです。

他にもそういうの有りますよね。

ライカだって、市販1号機は、後からⅠ型(A型)とか呼ばれるようになってますが、当時は「ライカ」です。コニカのレンズシャッター機も、Ⅱ型Ⅲ型が後から出て来て、Ⅰ型とか呼ぶようになったけど、最初は「コニカ」でしかなかった。

仮面ライダーだって、最初はただの「仮面ライダー」だったのです。それが、撮影中の怪我が原因で2号が登場する羽目になって、1号2号となってます(笑)。

 

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第97回 得?or 特?

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3ヶ月ぶりくらいの得特企画、今回はフード「ES-62」4個セットです。

キヤノンEF50㎜F1.8Ⅱ用のフードES-62。

このフードって、実際に装着する際にはそのまま装着することは不可能で、レンズなりフィルターの前に「62-L」というリングを付けてからでないと装着が出来ません。

どうしてこういう仕組みになっているのかは、不明です。そのおかげでなのか、そのためなのかも不明ですが、フードを逆向きにして装着することも可能です。

さて、ここに4個あるES-62。よく見ると、全部様子が違います。

上の二つは、明らかに純正品と思われますが、製造時期の違いでしょう?プリントされた文字内容が少し違います。

そして、手前左のES-62にセットされたアダプターリングには、「62-L」の刻印が無いうえに、取付け精度も低く、フード自体の外回りの材質も違います。「For Canon」とプリントされていることからも、模倣品と思われます。

そして、手前右のに至っては、「FOR ES-62 Canon」ってプリントされているものの、アダプターリングとフードからの構成ではなくて、これらが一体化していて、ただのねじ込みフードになっちゃってます。これも明らかに模倣品。。。

で、今回の得特は、これら4個セットを3,000円(1セット限り)。

いつものように我楽多屋ご来店、早い者勝ちです!!

2014年7月10日 (木)

リモコンアダプター

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これ、珍品アクセサリーの一つでしょうね。純正品ではなくて、ロンド製の社外品。

リコーオートハーフに使う「リモコンアダプター」って商品です。レリーズを使えるようになるうえに、アクセサリーシューも備わってます。

ただ、単体でそこに置かれていると、かなり薄めの金属で、触るとプルプルしたりして頼りなげ…。半信半疑くらいな気持ちでボディにセット、といってもはめるだけ。しかし、予想を裏切るカッチリ感でした。

レリーズをセットしてみた画像がこれ。

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ところで、この「リモコンアダプター」。数日前に並べてから、これネタに使えるなぁ~なんて思っていたものの手付かずでした。で、あるお客さんがお店に入って来られて「ハッ!」と思って、慌ててネタ用に撮影しました。

何でかといいますと、並べた時に、これはあのお客さんが買って行かれそうだなぁ~と思っていたからです。その、「あのお客さん」がご来店されたのです。

簡単に撮り終わって、そのお客さんに、「これ、どうですか?リコーオートハーフ用の~」とご案内すると、「いただきます、いただきます、すすめられたら買います」と。「気にかけてもらって嬉しいです」とも。

足しげく通っていただいていると、お買い求めになるものの傾向も分かって来ちゃう場合がありますからねぇ。

あっ、でもこれ、押し売りではないですよ!軽~くご案内しただけですからね(笑)。

 

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2014年7月 9日 (水)

根津美術館

本日水曜日は、アローカメラ&我楽多屋とも定休日となっておりますので、よろしくお願い申し上げます。

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さて、二代目の「先週撮ったもの行ったとこ」、今回は根津美術館。

美術館といっても、目的はカフェでした。地下鉄の駅貼りポスターで知った、緑の中のカフェに行きたくて足を運びました。思ったよりこじんまりとしたカフェでしたが、とても好印象。

傾斜地に作られた庭園も、都心の真ん中にあるとは思えない「緑の中」感が抜群で良かったです。

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2014年7月 8日 (火)

ひのまるや vs がらくたや

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クオリティ高いバルナック型ライカのコピー機を製造していたニッカカメラ。

ニッカカメラは、戦前にキヤノンの前身である精機光学でハンザキヤノンの開発に従事していた人たちが興した光学精機社がルーツ。後にニッポンカメラ、その後にニッカカメラとなります。

そのニッカカメラの販売元は、大森にあったカメラ系の問屋「ひのまるや」が行っていました。

先日、常連さんが持って来てくれたのが、ニッカカメラの使用説明書の表紙と裏表紙のカラーコピー。

色・デザインとも時代が感じられる、なんともいい雰囲気。

表紙の「東京 ひのまるや 大森」ってのがいいし、裏表紙の「Hinomaruya」の赤丸印もいい。

これを見て、思いついて作ったのがこれ!こんなショップカードとかどうだろう??(笑)

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我楽多屋で買ったモノマガジン更新

田中長徳先生の連載コラム「我楽多屋で買ったモノ・マガジン」を更新しました。

177回目を迎える今回のテーマは「千円と千五百円の双眼鏡」です。

こちらより、お楽しみください!

*閲覧は2014年10月初旬まで。

2014年7月 7日 (月)

ダブルシューアダプター3種

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コシナ・フォクトレンダーのカメラアクセサリーの中には「便利なのに~」、製造中止になってしまっているものが、ちょいちょいあります。

その中の一つが、「ダブルシューアダプター」。

ビューファインダーと露出計など、、、ふたつ並べてボディに載せたい!なんて時に便利なアイテム。

そして、コシナさんの凄いところは、このダブルシューアダプターに高さ違いで3種類用意していたところ。

その3種が中古で一同に会する~機会は滅多にないんじゃないかと思い、記念撮影をしておきました。

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当時のカタログによると、高さの違いは以下の通り。

  • Aタイプ(高さ4㎜)は、Bessa-R,R2,R2S,R2C,R2A,R3A,Ⅰ型を除くライカレンジファインダー(Ⅰgは可)
  • Bタイプ(高さ7㎜)は、Bessa-T,S2を除くニコンSシリーズ,旧コンタックスⅠ,Ⅱ型
  • Cタイプ(高さ10㎜)は、Bessa-L,Ⅰ型ライカ,ニコンS2

 

ちなみに、このダブルシューアダプターは、こんなお遊びにも有効です(笑)。

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