我楽多屋で買った    モノ・マガジン

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2012年10月

2012年10月25日 (木)

今月のがらくた市は

今月の「がらくた市」は、今週土曜27日です。

そして、今月は「さらなるがらくた市」と言わんばかりに、今春まで我楽多屋があった1階スペースを特別に「第2会場」として設営します。

第2会場には、ジャンクカメラやフード・リング・ベローズなどなどのその他アクセサリー類を特別出品。

第2会場は午後2時からの1割引はナシですが、朝からバーゲンプライスにてご提供します。

それと、少しまとまったお買上げなら値段交渉も可とします!当日は、買取名人がメインで第2会場を担当する予定ですので、ゲーム感覚で楽しく値引き交渉してみてください!

1階は「第2会場」で、2階が「第1会場」と、少々ややこしいですが、「第1会場」はいつも通りに2時から1割引。

残念ながら、長徳先生のトークショーは今月お休みですので、その分、何かサプライズサービスを行なうかも~。

2012年10月24日 (水)

キヤノーラ

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昨日紹介したキヤノンのカラフルなフィルターケース、それの内訳・・・茶が何フィルター用なのか調べている時に、古いキヤノンの製品カタログを見ていたら、最後のページに「おっ!」と思う製品が出ていました。

電子式卓上計算機「キヤノーラ1200」。

そして、その値段を見てビックリ!!126,000円! 今なら同じ12桁の電卓は何百円かで売ってます。

まず、このカタログはいつのものか?表4に記されてる列記された数字から、多分1968年12月と思われます。掲載されているカメラの顔ぶれを見ても、その頃合いで間違え無さそう。

じゃあ、カメラがいくらした時なのよ?と思われるでしょう。

「世界最高級システムカメラ」と題された「キヤノン7S」が50㎜F1.4付で、48,500円。「測光性能130%の新TTL」と題された「キヤノンFT QL」の50㎜F1.4付が、54,800円の時代です。もう1台、庶民向けとして、「簡単なスナップEE」と題されたキヤノンデミEE28が、11,300円。

ちなみに、大卒初任給が30,290円の時代のお話。

なので、この「キヤノーラ1200」がどれだけ高額だったかが分かりますね。でも、当時同じ12桁の計算機が数十万円した時代だったそうなので、爆発的に売れたらしいです。

カメラ屋のブログなので、カメラ系の画像も載せておきます ↓ 。

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2012年10月23日 (火)

キヤノンのダルマ落とし

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私はこれを見るといつも「ダルマ落とし」を連想してしまうのですが、、、このカラフルなもの、実際にはキヤノンの古いフィルターケース。

フィルター6枚を積み重ねるようにして収納出来ます。

カラフルな理由は、フィルターの色(モノクロ用)に合わせているから。

Y1の淡黄、Y3の黄、O1の橙、G1の緑、R1の赤、そして、茶が?なんですが、多分UVかと…。

このケースの色分けって、実用上かなり便利かもしれませんね。

さて、モノクロ世代じゃない人には、モノクロフィルムに色フィルターを付けてどうするの?と思われるかもしれませんね。これらのフィルターを付けることで、コントラストを高めたり出来るのですよ。

最近はカラーフィルムにこれらのフィルターを付けて、あえて色味のついた仕上がりを楽しんだりする人たちも居るようですが~。

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2012年10月22日 (月)

「ぺ」つながり

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「ペトリレンズをペンデジに付けたくて…」、そんな目標のもと、まさにこれぞ!根性の改造!とでもいいましょうか!?

ペトリのバヨネットマウント標準レンズ、そのマウント側を少々削ってから、キヤノンEFレンズのマウント部を取付けて変換。

そして、EFマウントからマイクロフォーサーズへの変換(画像内右)は、それぞれのキャップを結合させて~という手作り満載手法!

このお客さんの改造方針は、なるべくモノは壊しくたくない…だそうです。欲しい部品を見つけても、それが既に壊れているモノでないと、部品取りとして使いたくない。とのこと。

当然、ペトリレンズもジャンクから発掘したものなのでしょう。

で、「ペトリレンズの描写は満足いくものでしたか?」と聞くと、「いや、遊びの範疇なので十分です。当初の目標を達成出来たことの方が大きい」と。 あぁ、、、すみません、愚問だったかもしれないですね(笑)。

しかし、何故に「ペトリ」を「ペンデジ」で~だったんでしょう。まさか「ぺ」つながりで?ってことではないでしょうけど。

2012年10月21日 (日)

Asahi-Kogakuのタクマー

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今は「ペンタックスリコー」となってますが、起源は1919年設立の「旭光学合資会社」まで遡ります。

旭光学は1952年に日本で最初の35㎜一眼レフ「アサヒフレックス」を登場させます。その2年後にはクイックリターン機構も搭載。

そして、1957年、ペンタプリズム内蔵の35㎜一眼レフ「アサヒペンタックス(後に「AP」と呼ばれる)」を発売。

2002年には、社名自体が「旭光学」から「ペンタックス」に変更されます。

続いて、レンズマウント的観点から歴史を振り返ると、「アサヒフレックス」は、ねじ込み式の37㎜径。「アサヒペンタックス(AP)」からは、ねじ込み式の42㎜径。

1975年発売の「Kシリーズ」以降は、バヨネット式のKマウント。Kマウントは、1987年発売のAF機「SFx」でも、2003年発売のデジタル一眼「istD」でも変更されずに今に至っています。

で、37㎜から42㎜への変更時には、変換アダプターが無償配布されたそうだし、つい近年ずいぶんと値上がりしてしまったけど、42㎜からKへのアダプターもかなり安価で提供されていました。

そんなところにメーカーのユーザーに対する良心を感じずにはいられませんね。

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前置き長くなりましたが、そんなわけで2つの純正アダプターを介して、アサヒフレックス時代のタクマー58㎜/F2.4が、現在のデジイチにも装着可能なんです。

ちなみに、タクマーのレンズ表記。42㎜時代になると、「Asahi Opt. co.」となってしまいますが、それ以前は「Asahi-Kogaku」でした。

2012年10月20日 (土)

200mmビューファインダー

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一昨日に続いて、ビューファインダーねたですが、ずいぶんとワケが違います。

一昨日は、一眼レフ用なのに後ろ玉がミラーに干渉してしまうから、ボディのミラーアップをさせないといけないレンズのために用意されたビューファインダーでした。超広角なので、ピント合わせの必要性も低く、それでOKなパターン。

今日は、普通にレンジファインダー用なんですが、超望遠の200㎜レンズ用。

レンジファインダーの場合、望遠ではピント合わせの精度が落ちてしまうので、100㎜ちょっとまでが限度と言われてます。ライカ他の純正レンズは、ほとんどが135㎜までしか存在していません。

が、このコムラーは200㎜。レンズもちゃんとセットであります。実際には使いずらいんでしょうけど、サードパーティー製品としては、こういう所を狙ってくるんですね。

当時はどれ程の数が売れたんでしょうか…?さすがにあんまり見掛けませんからね。

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2012年10月19日 (金)

デザインで選ぶ置き露出計

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今まで何度か、その形が特徴的!ということだけで、いくつかの露出計を紹介したことがありました。

今回紹介するのもキッカケは同じ。全然見掛けないモノでもないんですが、当ブログ用としてちゃんと画像に収めるのは初めてかと。

「ペンタックス・スポットメーター」の最初期型です。

初めて見る人は殆どの人が下の画像のように、握って使うものと思うでしょう。実際、ペンタックスのスポットメーターもこの初期型以降は、握って覗くようなスタイルに変更されます。

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が、これは誤った例。この最初期型は上から覗いて使います。

誤った例で握っている先にファインダーがあって、そこを覗いて測光したい先を狙って、視野内下方にある針で数値を読みます。

読みます~と言っても、中に入る2種類の電池が共に現行品ではなくて、実際は使うことは不可能。

でも、置き物としてでも、十分魅力あるデザインじゃないかと思います。置き時計ならぬ、置き露出計として。

 

*過去に紹介した特徴ある露出計も参考にどうぞ~

2012年10月18日 (木)

呼べ!出て来い!!

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がらくた整理をしていたら出て来た、このビューファインダー。

見つけた時は、アクセサリーシューに適当なファインダーを載せた手作り品かと思いましたが、手に取ってよく見ると「Minolta 21mm」という刻印。

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ん?するとー、調べたみたら、後ろ玉が飛び出ていてミラーに当たってしまうビオゴンタイプのMCロッコール21mm/F4用のファインダーであることが確認出来ました。

パッと見た目は、プラスティック製だと思っていたファインダーの筒も、よく見りゃ金属製。覗いてみたら、視界もクリアで見えもヨシ!

そうなると、これのレンズがあって欲しいのだけど、全然見当たらない。。。もともと一緒にはなかったのだろうかぁ~。

なら、呼びでレンズだけでも新たに入って来ないかな。。。既にファインダーはSRT101に載せて、ミラーアップをして待っております(笑)。

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2012年10月17日 (水)

ドデカい注意書き

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物々交換で持ち込まれたカメラに貼られていたドデカい「注意書き」が、適切で分かりやすいので、そのまま並べています。

ペンタコン6TLというカメラ。普通に出て来ても、どこか不具合があるであろう~と疑ってかからないといけないカメラなんですけど、こうやって実際に使っていた前オーナーさんからのコメントは、それも常連さんであるので、真実味が高くてとても頼りになります。

一般的に言って、このカメラの一番信用おけない部分は、フィルムのコマ間が不規則になりやすい点。巻上げ方のコツでコマ間を調整出来る~という話も聞きますが、何とも微妙な話。

この個体も巻上げに問題があるようで、前オーナーさんのコメントが参考になります。そして、その表現がおもしろい。「コチョコチョすると戻ります」とのこと。でも、基本的に壊れているそうです。。。

プリズムファインダー、フレクトゴン65㎜付きで我楽多屋に並べています。

「ゆっくり巻き上げて、指を離さず、そっとレバーを戻すと巻けます。途中で止まったら、右端の12-24切り替えレバーをコチョコチョすると戻ります。カウンターは動きません。基本的に壊れてます。」

2012年10月16日 (火)

フィルムのベロ

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ところで、買って来た35㎜フィルムの先端って、どうしてベロ(リーダー)と言って、こういう形にカットされているんでしょう。

また、長尺フィルムを詰め替える人たちの多くは、フィルム先端をハサミで器用にベロ状に切ることに慣れているでしょうし、そうでなくても、このようにキッチリとベロ状にカット出来る器具まで存在しているくらいです。

で、ほとんどの人がフィルムの先端がベロ状になっている理由を、「カメラの巻き付けスプールに差し込みやすいからでしょう!」と考えていると思いますが、ホントにそうなんでしょうか?

複数のカメラのフィルム室を確認したら、ほとんどのカメラの巻き取りスプールにある溝(ベロを差し込む部分)が一方に偏っていて、ちょうどベロを受け付ける形をしているのです。

たとえば、ベロ状になっていないフィルム幅いっぱい一直線に切られた先端を受け付ける形状をしていないのです。

ということは、先程の「差し込みやすいから~」という理由は決して間違ってはいません。

ただ、何で巻き取りスプールはこういう形をしているのでしょうか。軸に巻き付ける上で、この形状の方が物理的にいいのでしょうか?

要は、巻き取りスプールの溝が先に有りきなのか、それとも、先端がベロ状になったフィルムが先なのか、どっちなんでしょう?という疑問にぶち当たっており、この数日、何人かのお客さんにこの疑問を投げ掛けてはお客さんを巻き込んで悩んでおります。

どうでも良いことと言えばそれまでだし、理由を知っている方には「何を悩んでいる~」と笑われるかもしれませんが。。。

すでにいろいろとお返事もいただいております。もとのシネフィルムに由来があるんじゃないかとか、パトローネフィルムの起源であるレチナに由来があるんじゃないかとか、やはりライカでしょう!けど、ライカはもっと長いベロだし・・・とか。

今日ここでは、ここまでにしておきます。良かったら皆さんもご意見などお寄せください。