我楽多屋で買った    モノ・マガジン

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2012年3月

2012年3月23日 (金)

IXY【イクシー】

N276
今、「IXY」と言えば、キヤノンのコンパクトデジカメ!と答える人がほとんどでしょう。

しかし、もともと「IXY」という名は、APSフィルム使用のコンパクトカメラに与えられた名称(1996年から)。確か、江角マキコのCMが評判になり、実際、APSカメラの中で唯一と言ってよいくらいのヒット商品でした。そのAPSフィルムも製造が終わってしまい、悲しい限りですが。。。

ちなみに、IXYデジタルは2000年から発売されました。

私はずいぶんと以前から、このIXYというシリーズが気になっています。ずいぶんとバリエーションが豊富なのに、歴代モデル、そのデザインを見事にキープコンセプトで貫いているんです。

IXY全モデルのコレクションをしたら、壮観だし見応えあるだろうな~と思っているのです。実際のところ、全シリーズってどのくらいになるんだろ?百は無いにしても、数十モデルあるんだろうなぁ。

でも、残念ながら市場性のない部類(使用フィルム自体がネックのAPSカメラだったり、コンパクトデジカメは旧モデルになると、一気に価格破壊するし、、)のIXYなので、その気になれば、コレクションするのに金銭的な負荷は大して掛からないでしょうに。実際は思っているだけで、あえて並べようともしたこと無かったのです。

今回たまたま9機種が一同に揃ったので、並べて撮影してみました。うち2台はデジタルのIXY。

ここにあるすべてに共通なのは、レンズの周りが同心円状にデザインされている点、ストラップの吊り金具が片側にある点、よって吊った時にはボディが縦位置になり前面の文字がその向きで読めるように描かれている点などです。

24日は「がらくた市」

3月は土曜日が第5まであるので、勘違いされないよーに!

がらくた市は、第4の「シ」、土曜の「ド」、午後2時~の「ニ」で、通称「シドニー」なので、今月は24日が「シドニー」こと「がらくた市」です。

我楽多屋2階移転後、最初のがらくた市になります。内容的には今まで通りで~、

  • 午前10時開店
  • 午後2時から全品1割引き!
  • 午後2時半から長徳先生トークショー(午後4時終了)
  • 午後7時閉店

トークショーは新装我楽多屋店内で、今まで通りの立ち聞き立ち話しのライブトーク形式。店内レイアウトが変わっているので、長徳先生のビール箱立ち位置は様子を見ながら…って感じでしょうか。

トークショーの冒頭では、二次サンプルが仕上がった革ケースプロジェクトの途中報告もちょっとさせていただきます。

2012年3月22日 (木)

キヤノンの600mm

F396
この白っぽい物体、キヤノンのちょっと古い超望遠レンズ「FD600mm/F4.5S.S.C」なんですが、カメラボディに装着しないでこうやって床に置いていると、何か危険物のように見えませんか?

カメラに詳しくない人が突然見たら、怖くて近寄らないかもしれません。地下鉄のホームで見つけたら、触らずに駅員さんに報告してしまいそう。

最近のレンズだって、超望遠レンズは同じようなデザインしているだろうに、何故に今回に限って危険物に見えてしまったのか?私自身、ちょっと不思議でした。

例えば、同じキャノンの現行品EF600mmを確認したら、当然、サイズは巨大だし、形状も前玉側に行くにしたがって大口径化しています。鏡胴全体のシルエットは似たようなものでした。

ただ、違う部分が一つ。このFD600mmは、フォーカス操作を鏡胴中心部にある黒く丸いノブで行うため、その黒いノブやらが、何か厳つい雰囲気を醸し出しているのだと気づきました。

あと、最近、北のミサイル発射のニュースなどを耳にしていたのも要因の一つかもしれませんが。。。

さて、この600mmには、もう一点見どころ!?がありました。

最近、こんな汚れ系のネタが多めで気が引けるのですが、、、前玉を覗いたら、ちょっと中寄りにあるレンズの中心部分が丸く白濁していて、円周部からカビがニョロニョロ伸びていたんです。それが下の画像。

満月をバックに木の枝がシルエットで浮き上がっているように見えませんかぁ!?

F395

2012年3月21日 (水)

養成ギプス

N273

N272
コシナ「CT1 SUPER☆」のシャッタースピードダイアルに、何やら不思議なモノが付いていました。

不思議と言っても、何の目的なのかは一目瞭然で、シャッタースピードを固定するためのアクセサリー。

これをシャッタースピードダイアルにかぶせると、ダイアルを回せなくなって、窓から見えるスピードに固定されるわけです。

普通に考えれば、何かの理由でシャッタースピードを固定で使わないといけない場面で、誤操作を防ぐ為のものなんでしょうけど。

つい、「養成ギプス」なんて表現をしてしまったのは、あえて、シャッタースピードを一定速縛りで撮影する露出訓練の為の道具なのか~!?なんて考えてしまったから(笑)。

2012年3月20日 (火)

2.8cm ATTACHMENT

F385
これは相当なレアものです(上の画像、右側)。

ニコンのズームファインダー(上の画像、左側)は広角側が35㎜までなので、このアタッチメントを装着することで28㎜対応にしてしまおうというアクセサリーなのです。

このアタッチメント、それだけでどこかから出て来たとして、「NIPPON KOGAKU JAPAN」という刻印がなかったら捨ててしまいそうなくらい、チッポケなものです。

なんと!今回はレンズ、ファインダー、アタッチメントがセットで、なお且つ、どれも元箱付きという状態で出て来ました!これはもう奇跡レベル!!

アローカメラで、これだけシッカリ揃った状態で買取ったものなので、然るべき業者ルートに乗せました。次のカメラ市で、どこかの業者から出品されるかも~。

で、こうして並べてみて(下の画像)、面白いなぁ~と思ったのは、元箱自体もレンズやファインダーに比べてチッポケなんです。まるで、サードパーティー製かと思ってしまうくらい。

F386

2012年3月19日 (月)

ハッセルのキーホルダー

N248
常連Hさんの肩から提げられたバッグに付いているキーホルダーに目が留まりました。

以前はニコンのキーホルダーが付いていたはずなのに、今回は見慣れない違うものが付いていたので、思わず「すみません、それは~?」と声を掛けてしまいました。

透明なアクリルの中に、ミニチュアのハッセルが。

カメラの形をかたどった平面金属製の渋めなハッセルキーホルダーは何度か見掛けたことがありますが、この手のアクリルのものは珍しいと思います。

こんな感じでアクリルの中にキャラクターやミニチュアが入ったキーホルダー、他のものでは時々見掛けますよね。ただ、こんな風に立体のカメラが入ったのは初めて見たかも。立体といっても、ハッセル自体はかなり縦に縮まっちゃってますけど。

最近は、ガチャガチャや販促品でカメラのミニチュアキーホルダーが出回るようになっていますけど、あれって、実際はかなりかさばっちゃいますからね。。。これなら、スマートに持ち歩けそうです。

2012年3月18日 (日)

物⇔物交換

N239
我楽多屋で行っているサービスのひとつに「物々交換」があります。もう10数年前からやっているのですが、今回、チラシをちょっと作り変えたので改めてお知らせしています。

物々交換ってのは決して珍しい行為ではなくて、昔からいろいろな場所・場面で行われていることなんでしょうけど、お店がサービスの一環として~という場合は、それほど多くないのかな~と。で、利用される場合には利用される方が、その優位性をちゃんと理解しておいた方が良いと思うので、ちょっと説明をしておきます。

中古カメラやレンズ、カメラアクセサリーの売買について、中古市場で市場性のあるモノの場合は個々に買取り値があるので、アローカメラや他店の買取りを利用されたり、下取り交換なんて方法もアリでしょう。

しかし、市場性の乏しものやジャンク品、カメラアクセサリーの多くの場合になると、個々に値を付けることが難しいモノが多く、引き取ることさえしない業者が多いのも現実。そうなると、売れない~からと、再び仕舞い込んでしまったり、捨ててしまうのが末。

でも、我楽多屋にお持ち込みいただければ、我楽多屋で売っているカメラアクセサリーやジャンク系カメラやレンズと物々交換が可能です。

その物々交換について、チラシ上でこんな謳い方をしています。

「我楽多屋には沢山の方がいろんなカメラアクセサリーを探しに来られています。その中には、あなたがお手持ちのカメラアクセサリーを欲しくてたまらない人達がいらっしゃるかもしれません。

そんな人と人の間を我楽多屋が橋渡しいたします。

沢山の方が、こうしてお使いにならなくなったカメラアクセサリーを発掘させることによって、あなたが欲しくてたまらないカメラアクセサリーも、どなたかの手元から出てくるかもしれません。」

う~ん、上手いこと言ってると思いませんか?(笑)

2012年3月17日 (土)

吊るされてもタクマー

N264
我楽多屋の2階移転に伴い、1階の天井に吊るしてあったディスプレーカメラも2階の天井に移したのですが、その移動の際に気付いたこと。

ペンタックスESに装着されていたSMCタクマー50㎜F1.4を何気にチェックしたところ、ヘリコイドの動きが実にスムーズなんです!!

普段から買取りで入ってくる、いろ~んな状態のレンズを扱っていて、おしなべてタクマーレンズのヘリコイドを回す感触が良いことは気付いていました。

ニッコールにありがちな回す感触がスカスカになっていたり、他ブランドで時々ある、グリスが固着してしまうのか、全然回らなくなってしまうのとかが、タクマーではほとんど見られないのです。

とはいえ、このタクマーは我楽多屋の天井から吊るされたまま10年以上が経過しているんですよ。スゴいと思いませんか!!それに、レンズもクモリやカビが発生していないのです(これは天井の環境が良かったのかもしれませんが)。

このことを買取名人に話すと「ほほぉ~、凄いね!」と言いながら、レンズを覗いて「少しヤケてるね…」と。

確かにヤケているのかもしれないけど、タクマーはそうでなくても黄ばみやすいですけどね。。。

というわけで、最近ネタにした腐ったニコンカビったニッコールの次は、吊るされてもタクマーネタでした(笑)。

*ヘリコイド:カメラのピント合わせのために、レンズのピントリングを回転させて、鏡胴をフィルム面に対して前後させる仕組みのこと。

2012年3月16日 (金)

移動距離3歩

N258
我楽多屋リニューアルオープン翌日(昨日15日のこと)の午前中、田中長徳先生がご来店。

早速、長徳先生の偵察?を受けることになりました(笑)。

我楽多屋で買ったモノマガジンの最新号では「専門店のイメージはビルの上階という点」とコメントしていただきましたが、実際に来てみて「落ち着いて品探しが出来る」との感想もいただきました。

それと、買取りのアローカメラと我楽多屋が同じ階で、通路を挟んで両サイドにある点も評価をいただきました。上の画像はまさにその点を指摘されている光景。

我楽多屋の扉を開けると、3歩で買取りアローカメラの扉があるのです。

地上から荒木町8番地木村ビルの階段を上がっていただくと、左手がアローカメラの買取りコーナー、右手が我楽多屋です。ご来店お待ちしております!

ちょいと早めなお知らせですが、来週土曜日は第4土曜日なので我楽多屋は「がらくた市」です。長徳先生のトークショーも開催予定です。

2012年3月15日 (木)

買取り時に元箱は?

N259
カメラを売りに出すときに元箱って必要なのか?気になったことありませんか!?

我々業者からすれば、あるに越したことはないのですが、、、と、こんな表現をしたのは、在庫のことを考えると、展示するボディとそれの元箱を別々に保管しないといけないので、スペースの問題や管理の手間などが発生するのです。

よって、業者サイドの理由であった方がいいモノ、そうでないモノが分かれてしまうこともあるわけで、元箱があったからと言って、必ず買取り値にプラスが期待出来るのか?というと、必ずしもそうではないのも事実。

あえて言えば、ほぼ未使用で付属品も揃っていて~となると元箱があった方がいいでしょう。デジタルカメラの場合は、フィルムカメラ以上に付属品が揃うことが好条件になるので、元箱があった方が効果ありでしょう。ただ、元箱があっても傷んでいたら、あまり意味ないかも。

逆の見方をすれば、普通に使い込んだ一般的な中古品(特にフィルムカメラ)の場合は、元箱は無くても、まず構わない~ってことです。

また、業者によっては、元箱が無いことを減点の対象にする場合もあるようですが、これは査定額を下げるための口実だったりする…ので要注意。

それから、売る側の皆さんにとっては、カメラ店に持参する時に元箱があるとかさ張るから~と嫌う人もいらっしゃるようです。

必ずしも元箱が無いといけないわけではないので、前述の件を参考にご判断ください。ただ、宅配便で品物を送付される場合は、元箱に入れることで緩衝材になるので便利といえるでしょう。

上の画像にあるような元箱は、今回の話とはちょっと別物で「箱だけでも欲しい~」という人がいるであろう、古き良き時代のものです。あっ、だからと言って「元箱だけ」の買取りは基本難しいですよ。