我楽多屋で買った    モノ・マガジン

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2011年10月

2011年10月12日 (水)

Yashica-E

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こんなカメラにお目にかかれて幸せ~!ってくらいレア度の高い、「Yashica-E」。

このカメラの一番の特徴は「自動露出付き」って点。二眼レフではかなり先端派!?なわけであります。

見た目からして、テイクレンズのまわりにセレン露出計の受光部があってビックリさせられます。大きそうに見えるレンズですが、実際にはヤシノン80mmF3.5。露出ですが、実はシャッタースピードは単速のようで、絞りのみをオート制御します。(マニュアル操作も可)

ついでにもうひとつ興味深い部分を紹介すると、人の顔にたとえるとオデコにあたる部分のネームプレートをパカッと開けると、フラッシュバルブを装着するソケットが内蔵されてるんです。かなり奇をてらったというか、意表をついた発想の二眼レフですよね。

二眼レフと言うと、だいたいがお決まりのデザインになりがちですが、このカメラはかなり独特。それがデザイン優先とかお洒落~ってわけじゃ決してないんだけど、おもちゃ的じゃなくて、ちゃんと造っているところに、トップメーカーじゃなくて何番手かのメーカーらしい、冒険心や割り切り感が出ていて魅力的な一台だと思いました。

最後に、専用のレンズキャップもまた面白い形をしていました。まるで雪だるまみたいな形です。

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2011年10月11日 (火)

ペンビュアー

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見掛けたことのない、この銀色の物体。「Pen」の赤丸マークが無ければ、廃棄されてしまっても仕方ないような物体。

いじっているうちにどう使うものか分かって来ます。そう、「フィルムビュアー」。

「Pen」ってことは、ハーフ判。覗き窓の反対側にある、明かり採り窓がちょうど35ミリハーフ判程の大きさ。カチャカチャ動かすレバーは、覗きながら選んだコマのところでレバーを動かすと、フィルムの端に半円系の切り欠きがされるようになっています。

現像済みハーフ判のフィルムが無かったので、すみません。こんな感じでフィルムを通します。

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ただ、それだけのことと言ってしまえば、それだけのアクセサリーなんですが、やはり「Pen」ってマークが入っているところに、純正品の証し、ペンのブランド力が宿っているような気がします。

2011年10月10日 (月)

シャッター膜うすい

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これはちょっといけない説明書きだったと後悔。。。

簡単な検品をして値札を付けて、そこに一言説明を書こうとしながら、「う~ん…」、いい表現が思い付かなかったので、なんか少しスッキリしない気持ちのまま「シャッター膜うすい」と書きました。

要は、シャッター幕の一部分が薄くなって透けてきているので、光線漏れの可能性が十分にある状態なのです。かつ、「幕」と「膜」を書き間違えているし。

そして、この紫色の「シャッター膜うすい」フェドを並べたその日から、お客さんの反応が少々変…。

で、あるお客さんには「薄いって?」とストレートに聞かれました。「あぁ、ごめんなさい。適当な表現が思い浮かばなくて、シャッター幕が透けてきちゃっている状態です…」と補足しないといけない次第。

一部のお客さんとは、「薄くても、強靭な幕なら問題ないわけで~」みたいな、やりとりを笑いながらする始末でした。「もっと勉強します。」

2011年10月 9日 (日)

ユニーク大賞

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これなんでしょう!?ちょっと、獣(けもの)みたいですよね?

正体は「双眼鏡」なんですが、こんなところに、ボワボワの毛を貼ってしまう発想がユニーク。前の所有者さんはどういう意図で貼ったのでしょうか?

我楽多屋に並べていたら、何人かのお客さんに「これはすごいですねぇ(笑)」と言われたので、勝手にユニーク大賞を与えることにしました。

カメラの買取りをしていると、カメラと一緒にカメラ以外のモノを持って来られる方が時々いらっしゃいます。たとえば、ウォークマンみたいなポータブルオーディオプレーヤー、時計、補聴器、、、など。

時計など他業種で市場性のあるものは然るべきアドバイス等差し上げますが、ウォークマンなどの電気製品や市場性の無いものは、特別に一緒に引き取らせていただくこともあります。

そういう点では、双眼鏡は非常にカメラに近しい市場ですが、値が付くものは限られているので、基本は一緒に引き取らせていただく程度になってしまいますが。

スポーツ観戦や海山のレジャーなどで双眼鏡を使う人はご存知かもしれませんが、双眼鏡にもオートフォーカスとか、手ぶれ防止機能付きってのがあるんですよ。

このボワボワはオートフォーカス機能付きのミノルタ製品。「CONPACT AF10 10×23 5.3°」。やはり便利です。ピント合わせしなくていいから。

かつて、手ぶれ防止機能付きの双眼鏡を覗いたことがありますが、覗きながら故意に腕を揺らすと、覗いた視界の動きが自分の腕の動きと連動していないので、頭がグワングワンして酔っ払いそうになったことがあります。それが手ぶれ機能が働いている証拠なんですけど。

2011年10月 8日 (土)

Walzのシート

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10月1日付の長徳先生のブログを見てから、気になって仕方ないことがあります。それは、「ベルリンヒルトンのステッカー」。

これに似たデザインをどこかで見たようで、でも、それが分からなくて。多分、カメラかカメラ用品に関するモノ。多分、パッケージか取説か何かなのか・・・。それも少し昔のモノ。

数日経っても解決しないので、店の中をウロウロと探してみました。

「これかな!?」と思ったのが、上の画像、ワルツのフィルターケースに敷かれているシート。しかし、これだとすると、並べてみたらずいぶんと違う。。。でも、記憶なんてそんなものかなぁ~とか、いや、まだ他にもっと似たモノがあったはず~とか。いまいちスッキリしていません。。。

さて、「ワルツ」とはフィルターやフードを中心に写真用品を製造販売していた日本の会社で、昭和30年代の広告には「ワルツフィルターは、我が国フィルターメーカーの本家本元であることは云に俟たず、世界的にもコダックに譲らぬ生産量と品質を誇る優秀なフィルター・・・」とか、「ワルツフィルターを装着されただけで、貴方のカメラは見違える程素晴らしい写真を作ります」などと、自信満々のコピーが掲載されていて素敵です。

また、カメラも造っていました。二眼のワルツフレックスやワゴーフレックス、スプリングカメラのワルコン、ワルツエンボイなどの35ミリカメラがそうです。

今月のがらくた市

まだ2週間先のことですが、10月22日は第4土曜日なので「がらくた市」です。

先月のがらくた市の時点では、長徳先生から「来月(10月)のトークショーの有無は、欧州行きのスケジュールが決まり次第で・・・」とコメントありました。で、結局22日はまだ欧州滞在中とのこと。今月は長徳先生のトークショーはお休みになります。

「がらくた市」はいつも通り開催しますので、お楽しみに。

2011年10月 7日 (金)

KONIREEL

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いや~!見つけちゃいました!!ホントは別件のネタにしようと思って、コニカオートフレックスのフィルム室を開けたのだけど、、、

カメラのフィルム室を開けると、普通、フィルムを巻きつける軸(巻取り軸)がありますよね。コニカの場合、その巻取り軸に「KONIREEL(コニリール)」とわざわざ表記している機種が多数あるのです。

オートレックス、オートリフレックスT3、FTA、コニカC35(E&L、フラッシュマチック)、EE-MATIC DELUXE、AutoS2・・・。

フィルムをセットしない状態で巻上げレバーを回すと、巻取り軸の外装部は回転しなくて、いくつかある溝から見える中心部で軸がクルクル回ってます。どうやら、フィルムの装填を楽にするための、コニカ独自の方法らしいです。

巻取り軸の溝にフィルムの先端をちょっと差込んで、巻上げレバーを回すと、いとも簡単にフィルムが巻きつけられていきます。フィルムを巻き付きだすと、回転していなかった外装部分も回り出し、その回転差か何かでフィルム先端を上手く引っ掛けるみたいです。

コニカのカメラを使った経験のある人なら、イメージ出来る話なんじゃないでしょうか。しかし、あまりコニカのカメラに縁のなかった私には今回気付いて、大発見をしたくらいの気分です。

黒いプラスティック製の巻取り軸に小さく「KONIREEL」と刻印しているだけ~という奥ゆかしさにも惹かれました。

で、特に細工のないリールとコニリールのちょうど過渡期にあたるカメラが、AutoS2であろうことも判明。下の画像のように同じAutoS2でも、巻上げ軸が違うのを発見。右のKONIREELを採用しているボディには、前面に小さな「EL」のマークが付いてました。「Easy Loading」の頭文字でしょう。

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四谷大好き祭り2011

Y2011 
上の絵?、人の顔に見えますよね?でも、ブ・ラ・リ・ズ・ムの5文字のカタカナから出来ています。

今日7日(金)から3日間、アローカメラ&我楽多屋のある「荒木町」とお隣の「舟町」で、『四谷大好き祭り2011 路地裏散歩主義~ブラリズム~』が開かれます。

詳細は公式WEBサイトで確認いただくとして、ここらへんが文化祭みたいな感じになります。

和太鼓などのステージイベントや、ストリートパフォーマンス、模擬店、落語や演奏会などの店内企画などなど。うちの店は、1階我楽多屋が普段から模擬店みたいな店頭なので、通常通りの営業ですが。

  • 四谷大好き祭り2011 路地裏散歩主義~ブラリズム~
  • 10月7日(金) 17:00~21:00
  • 10月8日(土) 11:00~21:00
  • 10月9日(日) 11:00~17:00
  • 会場:荒木町・舟町一帯
  • http://yotsuya.jimdo.com/

2011年10月 6日 (木)

60人の写真家による写真展

Tam60 
昨日、10月5日(水)から、60人の写真家による写真展が開催されています。

『Eternity at a Moment 写真家60人の「瞬間と永遠」』。この写真展は、タムロンの18-270mm(Model B008)で撮影された作品を集めた写真展とのこと。

飯田鉄さん、赤城耕一さん、中藤毅彦さん、藤井智弘さん他、うちの店でもお顔を拝見したことのある写真家さんが多数出展されています。何で60人なのかと思ったら、タムロンさんの60周年記念にちなんだ数字でした。

期間中、トークショーもあるようですので、詳細はスペシャルサイトで。さらに、作品をWEBギャラリーで見られちゃいます。

  • Eternity at a Moment 写真家60人の「瞬間と永遠」
  • 2011年10月5日(水)~10月11日(火)
  • 12:00~19:00(最終入場は閉場の30分前まで) 入場無料
  • 3331 Arts Chiyoda 千代田区外神田6-11-14
  • http://www.tamron60.com

 

我楽多屋で買ったモノマガジン更新

田中長徳先生の連載コラム「我楽多屋で買ったモノ・マガジン」を更新しました。

今回で144回目。テーマは「関式露出計と来夏式露出計」。

先月のがらくた市でGETされたライカM5にまつわるお話です。その関連記事はこちらから