我楽多屋で買った    モノ・マガジン

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2011年8月

2011年8月13日 (土)

ツートン仕様のF-1?

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我楽多屋ご来店のお客さんが肩から提げていたキヤノンNewF-1を見て、最初の一瞬、こんなツートンカラー仕様があったかな?と思ってしまいました。

実際はブラック塗装が剥げて、地の真鍮色が出て来てしまっていたのでした。

このNewF-1はワンオーナーで30年弱使用しているそうです。メカ的な部分は10年ちょっと前にオーバーホールをしただけで、それ以後、トラブルなく働き続けているらしいです。

最近は、オーナーさんなりに週に一度くらい一通りの動作をさせるなどして、メンテナンスを心掛けているとのことでしたが、さらに聞くと、そんなことしなくても、月に10本近いフィルムを通して撮影してるらしく、フィルム消費のお手本のような方でした。

で、このツートンカラー仕様みたいな外装。自然の摩耗で剥げてきたものを、かつて一度、ご自身で上塗りしたのが悪かったらしく、その後、ボロボロとオリジナル部分の塗装まで剥がれてしまったそうです。。。

ただ、ボディの右側上方は親指や人差し指が絶えず触れる部分、ここらの塗装剥げはホンモノ感バッチリで、見事な艶でした。で、ゴールドとブラックのツートンカラー仕様みたいに見えたわけです。

2011年8月12日 (金)

ありがた味が多き!?

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「ZEISS IKON」のネームが入っていると、「Leits」などと同じように、そのモノの見方が少し変わってしまうような、ありがた味があるような気がしませんか?

でも、画像のフラッシュガンはそのネームが入っていなくても、十分に魅力あるデザインをしています。収納した状態ではとてもスマートな印象で、開くと案外とかわいい感じの印象。なんででしょう?反射板が小さな花のように見えなくもないからか!?

フラッシュガンの話は2ヶ月ほど前にもしました。その時は国産のマツダのモノでした。

最近はこの手のフラッシュガンを、カメラにセットしてディスプレイ用に楽しむ人も多いようです。

そういえば、私の机の引き出しにこんなフィルムケースがしまい込まれていました。色が私好みということもあるのですが~、やはり「ZEISS IKON」のネーム入り。何故だか、ありがた味が増している気がします。

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2011年8月11日 (木)

銀座の拾いモノ

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もう何ヶ月か前のこと、銀座の三共カメラさんへ行って来た買取名人が「クルマを停めた道端に、こんなものが落ちていた」と拾ってきたのがこれ。

その色や質感から、人工物では無くて、なんらかの植物だろう~とは思いましたが、正体不明でした。以後、お店で何人かのお客さんに「これ何か分かります?」と聞いたものの、分からないまま。

いよいよ気持ち悪くなって、調べてみようと決心。さて、なんて検索すればよいのか~?「松ぼっくりみたいね。。。」と言った人がいたので、「松ぼっくり」で検索したら、あっという間に解決。

これは街路樹などに使われる杉の仲間の「メタセコイア」という木の松ぼっくりだそう。「杉」なのに「松」というのも変だが。。。

ちなみに、気持ち悪くなって調べたきっかけは、赤城耕一先生がFecebookで、「何だろうこの実は?」と載せていた画像がきっかけでした。メタセコイアとは全然無関係でしたが、何となく似ていたので。。。→http://facebook.com/koichi.akagi1

お盆の営業について

今年のお盆は、買取りのアローカメラ・我楽多屋ともにお休みなく営業いたします

ただし、土曜日は通常19時までの営業を、13日に限り17時に閉店させていただきます。

また、私二代目は13日14日とお休みさせていただく予定です。あの顔を見たくない~という方は、この隙にご来店の程よろしくお願い申し上げます。その間、買取名人は連日居りますので、買取り依頼ドンドンお待ちしております。

  • アローカメラ&我楽多屋 お盆営業時間
  • 8月11日(木) 10:00~19:00
  • 8月12日(金) 10:00~19:00
  • 8月13日(土) 10:00~17:00(閉店時間2時間繰り上げ)
  • 8月14日(日) 10:00~17:00
  • 8月15日(月) 10:00~19:00
  • 8月16日(火) 10:00~19:00

 

2011年8月10日 (水)

Emi K

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もし、あなたの名前が「木村恵美」さんなら、もしくは、彼女の名前が「久保田江美」さんなら、このカメラ、もれなくお買上げ願います(笑)。

まぁ、名前が「エミ」さんで、苗字の頭文字が「K」であれば違う名前でもいいんですけど~。なんてネ!!

このカメラの型名、ご覧のように「Emi K」。

1956年に登場したというこのカメラ。距離計もなく、かなり簡単なスペックのわりに、全金属製ということもあって、重さは600グラムとそこそこあって、見た感じと持った感じで印象に大きな差があります。

静岡県伊東市にあった大城光学㈱が造ったカメラだそうです。レンズ名は「FUJIYAMA C Eminent」とずいぶんと高貴な名称。

この重量感とかわいい型名などから、妙に心惹かれるものがあり、持っておいてもいいかな~なんてついつい考えてしまいそうなカメラです。これが金属カメラの魔力。よく、お客さんが言われています、「金属カメラ、フィルムカメラは何台持ってても欲しくなる・・・」って。

2011年8月 9日 (火)

ワークショップ

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これらのカメラは一昨日の日曜日に開催した、「フィルムカメラ体験ワークショップ」という初心者向けの秘密裏な集まりで使用したカメラたちです。

「秘密裏」なんて表現をしたのは、初めて行なう企画なので公募はせずに口コミで参加者を募ったから。まぁ、買取りにしろ、我楽多屋にしろ、うちの店に足を運ばれる方の多くは、フィルムカメラをドップリと体験されている方が多いから対象外かなぁ~と思ったので。

今回、集まった方のほとんどはフィルムカメラで撮影した経験が少ない人たちだったので、フィルム装填から案内を始めました。

また、いきなりフルマニュアルなカメラは操作が大変だろうということで、絞り優先機能などが付いた露出は半オートが可能なマニュアルフォーカス一眼レフをこうして集めたのです。

ワークショップは、これらのカメラを皆さんに貸し出して、こちらで用意したカラーとモノクロの36枚撮りフィルムを各1本ずつ自由に撮影してもらいます。そして、2週間後にカメラとフィルムを回収。その1週間後に仕上がりをお渡ししながら、簡単な講評会兼反省会をしてみましょう~という具合です。

好評だったり、希望があれば、今後も継続していきたいと考えております。早々に2眼レフを使ってみたい!なんて要望も出始めてます。

これは、フィルム消費やフィルムカメラファンを増やそうと思う中古カメラ屋としての布教活動の一環です(笑)。

2011年8月 8日 (月)

プラクチカのストラップ

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正直なところ、身元がイマイチ不明なプラクチカのストラップです。

某ルートで時々入って来るこの新古品のストラップ。生地が薄いのは好みの問題もあるからいいとして、両端のプラスティック部が少々心もとなかったりするのです。また、メダルみたいなモノが付いていたりして風変わりでもあります。

2ヶ月ほど前のこと、このストラップを長徳先生が買って行かれました。「今度のベルリン行きに持って行こう!」と。

今発売中の日本カメラ(8月号)内、長徳先生の連載「銘機礼賛2011」で、コンタックスⅡ型に付けられた、このストラプの画像が載っています。

良く見るとこの画像のキャプションが変!?だって、ライカのことを書いてるんだから。。。どうやら、過去のキャプションが誤って載ってしまったらしいです。本当ならこのストラップに関するコメントが書かれていたのかもしれません。。。幻のキャプションが何だったか知りたいものですね。

2011年8月 7日 (日)

ポラ派手ケース

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イタリアのカメラが2台ほど登場した、この1週間でした。

そこへ、こんなポラロイドカメラが!ボディは平凡なタイプですが、ケースの色が派手!イタリア国旗!?と思いきや、「撮り子ロール」いやいや、これは凄い変換間違い!!「トリコロール」のフランス国旗カラーでした。

しかし~、ずいぶんと派手なうえに立派なケース。自作品?かと思いましたが、グリップ部にポラロイドのロゴがシッカリと入っているので純正品でしょう。

さて、ポラロイドといえば、昨年、フィルムが復活しています。事前の段階では、そのニュースをこのブログでも案内したりしました。

以後、お客さんから話に聞いたり、実際に撮ったものを見せてもらったりしてはいるのですが、改めて話題に取り上げて来なかったのは、初期ロッドのフィルムにはいろいろと問題があったようだからです。発色や、撮影後のプリントの扱いなどについて。

現状でも、発色や遮光については注意する部分があるようですが、それらについてのアナウンスがされているので、どんなものなのか?も含めて、ユーザーがフィルムをドンドン消費していかないと供給も増えないだろうし、改良のペースも落ちるかもしれません。最近はモノクロ系フィルムを中心にかなり安定して来ているようですよ。

我楽多屋で買ったモノマガジン更新

田中長徳先生による連載コラム「我楽多屋で買ったモノ・マガジン」を更新しました。

今回で142回目、テーマは「丸いアーガス」です。

こちらより、お楽しみください

2011年8月 6日 (土)

DurstのDuca

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先日のeliofexに続いて、再びイタリアのカメラです。これは「呼んだ」のではなくて、アローカメラで同じ人から買わせていただいた品物。

見た目からして、実に不思議なカメラです。使用するフィルムは135ミリですが、通常のパトローネは入らないので、専用マガジン(ラピッド)に詰めて使います。撮影枚数は12枚が限界。

そうだとしても、実にコンパクトなボディです(上の画像では遠近法で後ろのニコマートに比べて大きく見えてしまってますが…)。おおよそ10cm×8cm×4cmくらい。

フィルムは縦送りで構図も縦位置なので、その点は少し前に紹介したロシア製のヴァスホートと同じす。大きさはえらく違いますがね。

でも、凝った発想のわりに機能はシンプルで、シャッタースピードはバルブと1/30秒の2速、ピント合わせも「1-3m」と「3m-∞」の2表示しかない。

このカメラもネームプレートのアルファベットが読みづらくて、すぐに判明出来なかったのですが、「Durst」の「Duca」でした。

Durst(ダースト)といえば、引伸ばし機で有名なメーカー。何機種かカメラも製造したようで、このDuca(ドゥーカ)は1946年に作られた、ダースト最初のカメラだそうです。