我楽多屋で買った    モノ・マガジン

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2011年7月

2011年7月 6日 (水)

マロン

 

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富士フィルムが110フィルムの製造をやめて1年半以上が過ぎ、いよいよ市場でフィルムを見つけることが困難になってきたようです。お客さんの中には、最後にまとめて入手したフィルムを冷蔵庫で保存しながら、小出しに使っている人もいらしゃいます。

先日、元箱および化粧ケース付きペンタックスオート110のマロンが入って来ました。

110フィルム事情を考えると売るの難しいよなーと思いましたが、程度は見事に未使用品レベル。これなら、コレクション用としても通用するから、欲しい人もすぐに見つかるかな~とちょっと安心。

我楽多屋に並べて2日目に、早速、嫁ぎ先が決まりました。

その時、ふと気付くとお買い上げいただいた方の服装の色がマロン系のシャツ・ズボン・バッグだったので、すかさず記念写真を撮らせていただきました(笑)。

ペンタックスオート110というと数年前に、これに似せたコンパクトデジカメのI-10というのが登場しました。そして、つい先日にはレンズ交換可能なミラーレス一眼のペンタックスQが登場。レンズ交換が可能なコンパクトシステムという点で、オート110を思い出したりもしてました。

また、アダプタが出ればオート110のレンズがQに使えるのではないか~と、期待している人もいらっしゃるようです。

そして最後に余談ですが、ホントはオート110マロン、美味しいモンブラン紹介の時に一緒に写せたらバッチリだったんですけどね。。。

 

2011年7月 5日 (火)

ヴァスホート

P819 
最近、神戸から上京されたという若き20代の男性が、買取り依頼で持ち込まれたのがこのカメラ。

聞くともう一台所有されているそうです。フィルムカメラに関心を持ち始めて数ヶ月というのに、このようなロシアカメラに手を出すとは、末恐ろしい。。。

うちの店で前に見たのは10年近く前のような~くらいな記憶しかなく。正直なところ「VOSKHOD」の読み方も不安でした。「ヴァスホート」が近い発音だそうです。

外観のデザインも独特なこのカメラ。良く見ていくと不思議なところを発見しました。

このカメラ、135ミリフィルムを縦送りするカメラ。過去に紹介したことのある、似たようにフィルムを縦送りするヤシカのラピードやセクエルタロンのシークは、ハーフサイズなので横位置撮影になるのが基本でした。ところが、このヴァスホートは、フルサイズなので縦位置撮影が基本になります。

試しに、横位置に構えて撮ってみようとしたら、撮るのはまずまず無理なく構えられたのだけど、撮った後にフィルムを巻上げる動作がどうやっても自然に出来ない・・・。間違いなく縦位置が基本。

そして、縦位置なんだからその姿勢で机に置いてみようと思ったら、バランス悪くて全然立たない。いや、その状態で置くことは、初めから考えてないみたい。

しかし、このカメラ重いなぁ~と重さを計ってみたら、691グラムありました。ペンタックスMEに50mmF1.7付けたのより40グラム重かった。。。

ヴァスホートは、ミラーもペンタプリズムもない、距離計だってない、レンズだって45mmF2.8。なにゆえにこんなに重いのか!?

ただ、このカメラが一番光って感じられるのは、ストラップの吊り環が同じ側面に2個あるため、縦吊りを強要されること。縦位置が基本なんだから、それも当然なのでしょうけど。ライカM5やCLの縦吊りとは訳が違う!?、正統派と言える縦吊りなのです!!

このカメラ、久々にフィルムを入れて撮影してみたくなったカメラです。

2011年7月 4日 (月)

CONTAREX-SYSTEM

P816 
外観はイマイチですが、、、開けると見事に何かのシステム専用に作られたバッグがあります。開けたフタの内側に「CONTAREX‐SYSTEM」と書かれていました。

コンタレックスと言えば、ツァイスイコン製のレンズ交換式フォーカルプレーンシャッター一眼レフ。

ボディには5機種ほど存在していて、交換レンズも20種近く、どの型をどのようにして収納するのか正直良く分からないです。。。

先日、田中長徳先生がご来店された時に、このバッグの由縁を聞いてみたところ。「アメリカでコンタレックスを売る時に、これにシステムを詰め合わせて売り歩いたじゃないですか!?」と笑いながら言われてました。。。まるで、宝石を売り歩く営業マンか、押し売りの営業マンみたいじゃないですかぁ~なんて会話をしたのですが、真意の程は。。。(笑)

ただ、バッグ自体の造り込み具合からして、ドイツ本国製ではなさそうなのです、、、

と、ここで話題を終えようと思った最後の最後に気付きました。バッグの底面に白文字で「Made in Germany」って書かれていましたが、その文字が少々頼りなくプリントされていて、あやしい気配は結局拭えず…。

2011年7月 3日 (日)

シューカバー

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キヤノンのシューカバーです。AE-1とかの時代のものでしょうか?

このシューカバーに、もうひとつ役割があることをお客さんから教えてもらいました。その役割とは、なんと!(という程でもないか、、、)アイピースカバーなんだそうです。確かに、アイピースにカチッとハマります。

アイピースカバーの役割は、長時間露光などする際にファインダー側から光が洩れることを防ぐこと。

「初めて知った~!」と反応すると、「説明書をちゃんと見ないと~(笑)」と言われてしまったので、後から、AE-1の取扱説明書を見ました。そしたら、ちゃんと載ってました!

でも、もう一つ驚きが。取扱説明書によれば、これは「シューカバー」じゃなくて、「ファインダーカバー」と呼ぶそう。「アクセサリーシューに差込んであるファインダーカバーを~(取扱説明書抜粋)」と書いてありました。

まぁ、名称はどちらでも良いとして、両方を兼ねているのは便利と言えますね。

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一般的には、上の画像の右側がシューカバーで、左側がファインダーカバー(アイピースカバー)と呼ぶことが多いかと思います。

 

2011年7月 2日 (土)

Bell&Howell/Canon

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かつて、キヤノンがアメリカでカメラ販売をする時に、現地の代理店を務めたのがベルハウエル。

ベルハウエルももともと、シネカメラの製造販売で有名なわけで、キヤノンがアメリカにおいて拡販をするうえで力を借りた~と考えれば良いでしょう。

キヤノンのダイアル35を、ベルハウエル・ダイアル35として売られたモデルは時々、日本でも見掛けますが、今回のベルハウエルキヤノンのキヤノンフレックスRMは珍しいかと思います。

そういうアメリカ進出やら販売代理店やら難しい?話とは別に、このモデルを見て気になって仕方なかったのが、フロントネームプレート。

「Bell & Howell/Canon」と刻印されていて、いわゆるダブルネームなんだけど、どうも「canon」の文字が隅っこに追いやられているように見えて仕方ない。ある意味不格好なくらいに。そう思いませんか?

2011年7月 1日 (金)

わくわく通信Vol.6

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Bさんのわくわく通信の前に、私ごとですが、もう6~7年前にことになるのか、、、小学生~高校生時代に集めたクルマのカタログを処分しました。冊数は数えたことが無いけど、大きな段ボール箱に3個か4個ありました。

それを、新井薬師にある「BOOKGARAGE」という、クルマの雑誌やカタログの専門店に買取ってもらったのです。

当時、憧れていたクルマのカタログはボロボロになるまで見ましたが、保存用として保管していたものも多数ありました。全部で数万円になったのを覚えてます。

2冊程残したのが、上の画像。トヨタ2000GT(復刻版)と、セリカカムリのカタログ。幼い頃の思いが強く、これは手放せませんでした。かつて、わくわくした証しですからね。

さて、カメラのカタログで夢見たBさんのわくわく通信が届きました。

 

先日、昔から集めていたカメラのカタログを整理していた時に、1960年後半に近所の写真屋でもらったニコンFのカタログを久々にじっくり見ていました。

あのころはニコンFは、カメラ少年の自分にとって夢のまた夢でありました。

このカタログも毎日穴があくほど見て、最後には、いつか欲しいなと思ってカタログを切り取って机の前に貼っていたので、今ではぼろぼろの状態ですが、自分の「カメラ少年時代」の大切な思い出のカタログのひとつです!

そして、ふと今改めてこのカタログの1ページ目の見開きを見ていると、自分はすでに少年時代の夢を実現していたことに気づきました

そして、このカタログに合わせて実物を並べて記念写真を撮ってみました。

NIKONF[1] 
微妙に、カタログと違う部分もありますが、少年時代の自分の夢をかなえた気分を改めて味わい感動しました!

ちなみに、この7本のレンズ中の4本は我楽多屋さんで購入させていただいたものでした!!

またワクワクを探しにおじゃまします!

常連Bより

 

少年少女にカメラでワクワクしてもらおう!という狙いのトークショーが、今月17日に予定している「買取名人のお話し会」です。興味のある方、お知り合いにススメてみようという方、どうぞよろしく。