ヤシカの変り種
ヤシカの変り種ではなくて、ヤシカが変り種なのかもしれませんが、、、
画像のカメラ(左側の2機種)は、8ミリカメラみたいですが、どちらもスチルカメラです。一番右のは参考に置いた8ミリカメラ。
2機種に共通しているのは、135ミリのハーフ判であること。そして、普通に構えて撮影した時に横位置の写真が撮れること。オリンパスペンやキヤノンデミなど多くのハーフ判は、通常、縦位置に撮れてしまいます。
こういうスタイル・デザインになったのは、横位置撮影を基本にするためだったのか?それとも、単に奇をてらったのか?ヤシカの真意は不明です。。。
また、どちらもフィルム巻上が特徴的です。
左のラピード(1961年発売)は手動巻上げなのですが、ノブを回したり~、レバーを動かしたり~、という方法ではなくて、ストラップをも兼ねている革ひもを引くことによって行います。この例えが通じる人も少ないかな、、、ポラロイドのヒッパレーみたいな感じです。
中央のセクエル(1962年発売)はモーターで巻上げるのですが、一般的なスプロケットではないので、コマ間が撮り進むうちに少しずつ開いてしまいます。36枚撮りフィルムを装填しても、65枚しか撮影出来ません。(通常のハーフ判は倍の72枚撮れるのに)。
右のは繰り返しになりますが、参考に置いてみた8ミリカメラ、ヤシカ8です。
個人的にはずいぶんと前から気にしていた2機種ですが、今回、特別にお客さんから参考品ということでお預かり出来たので、我楽多屋に展示しております。
フィルム縦送りで、ハーフ判を横位置で撮影してしまおうという発想は、ヤシカが吸収合併された京セラでも、一眼レフ構造のハーフ判コンパクトカメラ「SAMURAI」(1987年発売)に引き継がれたようです。