我楽多屋で買った    モノ・マガジン

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2011年5月

2011年5月24日 (火)

ヤシカとヤシマ

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ヤシカの歴史を詳しく知らないで、このカメラを見ると「おっ!」と思ってしまいます。

カメラの名称はヤシカ35。前面に「Yashica」と刻印されています。ところが背面を見ると、「YASHIMA OPT.IND.Co.LTD」と刻印されています。

「ヤシカ」の旧社名が「ヤシマ」であることを知っていても、何でヤシカとヤシマが両立しているの?という疑問が、、、

でも、もう一歩踏み入れて考えれば、「ヤシマ」のカメラだから「ヤシカ」と名乗っていたのでは?という推測も出来るわけです。だって、ライツのカメラだからライカだったんですから。

で、ヤシカの歴史を調べた見たら、1949年~1953年は八洲(やしま)精機株式会社で、1953年~1958年は八洲(やしま)光学精機株式会社、1958年~京セラに合併される1983年まで株式会社ヤシカと、社名が変遷しています。

それに対して、1953年に登場している二眼レフに、はやくも「ヤシカフレックスB」という名称が付けられているので、さっきの推測は正しいと言えるのでしょう。

ただ、このヤシカ35が登場したのは1958年。まさに、社名がヤシカに変わる直前に発売されたようです。

ということは、ヤシマのカメラだからヤシカを名乗ったモデルとしては最後の機種であり、その期間も実に短かったことも推測出来ますね。

第61回 特?or 得?

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今回は珍しく、現行品の得特です。

アサヒカメラ2011年3月号に広告も出ていた、「スリービーチ製420-800ミリF8.3-16 ニコンマウント」です。広告上の定価は39,600円!!

ここにあるのは、元箱などあれば新品同様で通りそうなキレイなものですが、モノがモノですので定価の1/3くらいで~!と思い切ったものの、それでも、13,200円。

まともに買おうかと考えていた人にはいいでしょうけど、遊びで買うには、まだ…。

で、よりお安くお分けするには、どうしたら面白いか!?と考えた結果、カウントダウン方式にしました。

今日、24日は13,200円だけど、明日23日は13,100円、明後日は13,000円。1日100円ずつ値下げしていきます。でも、現品限りですから、早い者勝ちには違いありません。もちろん、予約も無しですよ。

2011年5月23日 (月)

ドームフード流行の兆し!?

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ペンタックスMXにパンケーキM40mmF2.8を付けてご来店された常連Sさんを見て、「ドームフード付けたらいいんじゃないですか?」なんて、身勝手におススメしてみたところ、ブログにも登場させたことのある私のデジイチを覚えていらして、「二代目のあのドームフードですよね!」と、Sさんは敏感に反応してくれました。

「そうそうあれです!」と得意気に言ったものの、あのフードはお客さんに作ってもらったモノ。いただいた時にうかがっていた作り方などをSさんに説明すると、早速やってみます~と。

そして、その一週間後が上の画像。MXの40mmにはガンメタに塗られた自作ドームフードが!色の選択が実に渋いですね!

ペンに付いている控えめなドームは、穴を大きく切り取り過ぎちゃった失敗作らしいですが、ヘビ革、ブラック塗装とともに、オリジナルなカスタマイズ感がバッチリですね。

この自作ドームフードの材料は、缶コーヒーや炭酸飲料の缶の底を利用するから、中身を飲んじゃえば原価はタダみたいなもの。ちょっとした工作気分で楽しめるみたいですよ!

2011年5月22日 (日)

撮影不可なフィルム

P668 
不思議なフィルムを発見しました!

パトローネに大きく「撮影不可」とか、大きな「バッテン」まで書かれています・・・。でも、誰かのイタズラだったり、注意の為に書かれたわけでは無いようで、ちゃんとパトローネにプリントされてます。

「84」、「G9」、「45°」が何を意味するのか不明ですが、「テスト用フィルム」「露光済」とも書かれているから、多分、フジフィルムさんの社内で使われてる、フィルム装填やフィルム送りのテスト用か何かなのでしょうね。

本来は外部に出てくるものじゃないんでしょうが、ガラクタを整理していたら、どこかからヒョッコリ出て来ました。

これは~レアモノかもしれませんね!(笑)

2011年5月21日 (土)

メカメカしい

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「マミヤ16オートマット」、ボディにはAUTOMATICと刻印されていますが、オートマットと呼ぶ方が一般的見たいです。

名称にもあるように「16」ミリフィルムを使うカメラ。16ミリフィルムの入手や現像などの現況を考えると、「使う~」カメラとしては、かなり手間がかかるのが現実。

しかし、このカメラを見て「欲しい!」と思う人、案外と多いようです。

まず、見るからにメカメカしい造りに惹かれ、次に、フィルムを入れなくとも、シャッターをチャージして切る、シャッタースピードダイアルを回す、メーターを読む…などなどの操作感や操作音が実に楽しめるんですね。

重厚でシッカリと造られたボディは、工業品とはいえ芸術品のような趣さえ感じられます。

私は、このマミヤ16オートマットと、8ミリシネカメラのアルコ8スーパーテクニカ(画像内、後方のカメラ。こちらに関連記事)に、そのメカメカしさに相通ずるものを感じます。調べると、発売時期は1959年頃でほぼ同時期の日本製。当時の日本のモノ造りに感心させられます。

どちらのカメラも、たとえ撮影しなくても所有する満足感を十分に満たしてくれる逸品だと思います。

2011年5月20日 (金)

第3回「クラカメ雑談会」

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「クラカメ雑談会」という写真展、その第1回目は2年ほど前に、このブログでも案内させていただきました。今回は第3回目だそうです。今日5月20日が初日。

前回も、タイトルからは写真展の内容が見えない~なんて切り出しましたが、それは今回も同じ(笑)。内容は「クラシックカメラ愛好家20人による愛機披露と作品展」。

うちの店にもちょくちょく顔を出していただける赤城耕一先生ほか、著名な写真家の名がズラリと並んでいます。

クラカメというからには、すべてフィルムカメラだそうです。

裏ネタとしては、フジカST801とその作品が披露されているハズ。実はそのST801は、我楽多屋で販売したものだったりします。

  • 「クラカメ雑談会」写真展
  • フジフィルムスクエア「ミニギャラリー」
  • 2011年5月20日(金)~6月2日(木)
  • 10:00~18:00(最終日16:00まで)
  • http://fujifilm.jp/photosalon/

2011年5月19日 (木)

凶器まがいの…

P657 
今までは何とも思ったこと無かったのですが、、、今回気付いて、ちょっとビックリしたのが「ペトリ7」の巻上げレバー。

その鋭利な形状は、気にすれば気にする程、ますます尖って見えてきました。右手親指で通常の巻上げ動作を試みると、多少、動きが渋くなっていることもあるのでしょうけど、指の腹が痛くなるくらい。。。

多くのカメラの巻上げレバーって、先が丸くなっていたり、滑り止めを兼ねてギザギザの加工がされていたり、プラスティック製の指あてが付いていたりしますが、このような鋭利な感じのデザインのは少数派かと思います。

「ペトリ7」を見まわしてみると、全体的にシャープなデザインがされています。正面のネームプレートやファインダー窓まわり、軍幹部のキャラクターラインや金色のくさび状マークなど、どれも鋭角を取り入れてます。

P658 

で、巻上げレバーもこういう形状になったのでしょうか!?でも、痛いってのは、ちょっと問題のような~。

*巻上げレバーについては、過去にこんなネタもありました→https://camera-kaukau.lekumo.biz/arrow/2009/12/12lever.html

2011年5月18日 (水)

左右対象カメラ

P654 
こんな観点でカメラを観察するのも楽しいものです。例えば、カメラを正面から見た時に、左右のデザインが対象になっているカメラがあるかどうか!?

上の画像の「フジペット35」は、ほぼ左右対象で、この手のカメラの筆頭に挙げられるかもしれません。

フィルム巻上がレバー式、フィルム巻き戻しがクランク式を採用した時点で、軍幹部の形状に左右の差が出てしまうので、なかなか全く左右対象~!というカメラは少ないですが、このフジペットは、それらが共にノブ式であることも幸いして、「PET 35」という刻印以外(文字は仕方ないですよね・・・)、ほぼ左右対象と言えます。

惜しいのは、下の画像のオリンパスワイド。

P655 

パッと見、左上のシャッターボタンと右下のシンクロ接点以外は、左右対象みたいに思えるのだけど、レンズがボディの左右中央に付いてなくて、向かって右手寄りにちょっとオフセットされて付いていたりします。

まぁ、左右対称であることがカメラの操作性に影響することは、まず無いのでしょうが、こんなカメラ観察もたまには面白いかもしれません。

 

隠れ人気カメラ!?

先週、話題にした「Starblitz 35ES」というカメラ。

詳細不明…としたこともあるのでしょうが、数名の方からご反応いただきました。こうして私のくだらないブログに反応していただけること、誠に嬉しく思っております。

うちにあったのは「Starblitz 35ES」 でしたが、OEMで「HANIMEX 35ee」、それと、製造元のセディックブランドでも、発売されていたようです。

では、お知らせいただいたサイトにて、私に代わって説明していただきます。

ひとつは業者のサイトでマップカメラさんの→http://news.mapcamera.com/sittoku.php?itemid=7210
もうひとつは個人さんのサイト→http://nagastyle.o-oi.net/Entry/307/

 

2011年5月17日 (火)

元箱フェチ

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カメラマニアに限ったことではないようですが、品物の元箱に猛烈な関心を寄せる人たち(元箱フェチ)がいらっしゃいます。

レアモノや新品同様など、元箱が付いていると有難みが増す類の品物の場合は、確かに普通の人でも元箱の有無を気にするかもしれませんが、それとは違う派閥です。

また、元箱フェチの中には、「元箱だけでもいい!!」というグループもいらっしゃいます。

上の画像のように、そのパッケージ自体に時代が感じられたり、趣があるから~ってのが、その一番の理由なんだと思います。ところが、いつの日かその箱の中身を買うことがあるかもしれないから~と、そこまで考えている人たちもいらっしゃいます。

さて、画像にある5つの箱はオリンパスのフィルターの元箱です。箱に表示されている適合機種を見る限り、ハーフ判のペンが現行品の時代のモノのようです。とすると、昭和30年代~40年代にかけての10年くらいの期間で、これだけコロコロとパッケージのデザインを変えていたことになります。

今では、メーカーやシリーズでイメージを統一したりすることが多いと思いますが、このペン用フィルターの変遷は強烈ですね。