我楽多屋で買った    モノ・マガジン

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2010年5月

2010年5月16日 (日)

第25回 得?or 特?

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キヤノンFDマウントのカブセ式ボディキャップ。

メーカーのロゴが入っていなければ、何に使うのか分からなそうなキャップです。いや、厳密に言えば、このキャップはFDマウントではなくて、FLマウントの時代のモノかもしれませんね。。。

このたび、以前からコレクションされていた方が、うちの店に持ち込まれました。こんなものをこんなに沢山!という量でした。ちゃんと数えていませんが、100個は軽くあるでしょう!?今回はこのタイプのみですが、バヨネット式のボディキャップや、レンズのリアキャップも折を見てお持込みいただけるとのこと。

その方 曰く「その昔は結構高くて、この値段では買えなかった」とのこと。カメラ本体同様、中古は作れませんから、そのうち、数が減って貴重なモノになる可能性もあります。

キヤノンFD党の皆さん、慌てずとも、しかし、あまり気長にしていると・・・という状況です。

お値段は1個200円です、2個なら300円です。いつものように我楽多屋ご来店早い者勝ちです。

2010年5月15日 (土)

第13回世界の中古カメラフェア

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今年も渋谷で行われる中古カメラフェアの時期になりました。来月4日から9日までだそうです。

2月に銀座松屋で行われた中古カメラ市も、まずまずな結果だったようで、不況の折、これだけ盛況なイベントも珍しい~と百貨店側が言ったとかいう噂もありました。

この手のイベント、うちの店が出店するなど直接関係ありませんが、同業として今回の中古カメラフェアも成功することを陰ながら応援したいと思います。

  • 第13回 世界の中古カメラフェア
  • 2010年6月4日(金)~9日(水)
  • 渋谷駅・東急東横店 西館8階 催物場
  • 営業時間:10時~21時 [6日(日)は20時まで、最終日9日(水)は17時閉場]
  • 主催:I.C.S輸入カメラ協会

今回のテーマ?は、「メカニカルの真髄に酔いしれて。」。ポスターやDMにそう書かれています。なんだか、ちょっと気取ったような言い回しに感じられますが、デジタルカメラや最近のカメラにない、操作感や存在感、モノとしての重みみたいなものを是非ぜひ、この機会に感じてもらえたら!という意味合いでしょう。

そして、今回行われるイベントは、以下のようになってます。

  • 6月5日(土) / サタデーサービス
  • 6月6日(日)~8日(火) / 10,900円均一セール(カメラ・レンズ各日109点出品)
  • 6月9日(水) / 最終日限定特別提供品コーナー
  • 6月5日(土)~9日(水)各日15時 / 買取りコーナー開設

それと、前回の銀座でもあった女性限定のサービスもあるようです。会期中、会場内で10,000円(税込)以上お買上げの女性のお客様にフジフィルム35mm24枚撮りネガフィルムをくれるそうです。


     

2010年5月14日 (金)

コムラーのアリマウント

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アリフレックスとは、スイスのボレックス、アメリカのベルハウエルと並ぶ、ドイツの有名なシネカメラのブランド。16ミリや35ミリなど映画用の機材で有名です。

かつて、シネ8ミリは高度経済成長期の日本に一般家庭でもそこそこ普及していまいたが、シェアでいえば、やはり圧倒的にスチルカメラの方に軍配。

しかし、同じフィルムカメラ。そして、レンズはアダプターを介して、スチルカメラに使うマニアもいらっしゃいます。

ここに、コムラーのコムラノン300mm/F4.5というレンズがあるのですが、これがアリフレックス‐16のマウント。

ただ、私 二代目にとっては、より勉強不足な領域・・・ということで、その方面にもお詳しく、ご自身のブログでも度々とアリフレックスのネタが出てくる田中長徳先生を、海外にいらっしゃるのを承知でメールで追いかけて、「このレンズ、珍しいですか~?」と質問してみました。

すると、いただいた返事が、これ↓

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二代目さま

こんにちは。
当時は、ドイツ製のレンズは高価だったので、安価なこむらーが登場しました。
珍しいと言えば珍しいかも。
でもB級レンズというカテゴリーです。

たなか@へるしんき

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ちなみに、長徳先生は今、リスボン行きの経由地ヘルシンキで、あの噴火の影響を受けて足止めをくって、10日程のヘルシンキ滞在に変更されてます。

さらに、結局、このレンズ、シネ方面の専門店「シネヴィス」さんが興味を示されたので、そちらに旅立ちました。


 

2010年5月13日 (木)

どデカ レンズ

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「ネタ用に~」と、デジカメでワンショット撮ってからと思って、レジカウンターの後ろに置いていたら、気付いた買取名人も「何それ、ごっついレンズだね」と言ってました。

実際のところ、大口径の高級レンズなどであれば、あり得ない大きさでもないのですが、これは、見るからにその手のレンズではありません、、、その名は「Vivitar Series 1」の「135mm/F2.3」というレンズ。

フィルター径は72ミリ、おおよその外寸はマウント側直径65ミリ、前玉側80ミリ。全長は105ミリで、ヘリコイドを近接側いっぱいに伸ばして、内蔵フードをスライドさせると135ミリ程にまで巨大化します。

ちなみに「Vivitar」というブランドはアメリカの会社なのですが、多くの製品がOEM品で、一昔前のレンズ(今回の135ミリも含めて)はほとんどが日本製と思います。一般的な中古カメラ店の店頭に並ぶことは少ないと思いますが、我楽多屋には比較的多く、チラホラと見かけます。

この「series 1」、vivitarブランドの中では高性能シリーズらしいです。135ミリでは一般的なF値2.8に対して少し明るめな設計で、近接撮影も0.89メートルまで可能と、性能的に有利なものの、そのボッテッと、どデカイ変わった鏡胴のせいか、世の中に出回ってる数はかなり少ないと思われます。

マウントアダプターでマイクロフォーサーズ機なんかに装着したら、かなりインパクトあるかもしれませんよ!

2010年5月12日 (水)

おカメラ拝見

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1972年、札幌オリンピックの写真です。

残念ながら、物ごころつく前の出来事なので私の記憶にはありませんが、日本人が金・銀・銅の三メダルを独占した「70メートル級純ジャンプ」の笠谷・金野・青地三選手を祝福する群衆です。

何を話題にしたいのかと言うと、その群衆の中で数多くの人がカメラを構えているのですが~。さて、どんなカメラを使っているのか興味深くなったのです。

今から38年前のことですから、デジタルカメラやビデオカメラなど、まだ登場していません。まさに、機械式金属製フィルムカメラ全盛の時代。

画像を拡大して、よ~く見てください。

オリンパスペンだ!ヤシカエレクトロ35だ!ペンタックスSPか!?8ミリカメラを構えている人もいる!と楽しめるのではないかと思います。

ちなみに、毎日グラフ臨時増刊号(1972/2/29)に載っていた1コマでした。

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2010年5月11日 (火)

いくつか報告事項が

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このブログ絡みでいくつか報告しておきたい事があります。

まず、上の画像をご覧ください。このように、宙玉レンズを加工された方がいらっしゃいます。この方は我楽多屋のお客さんで、上原ゼンジさんのワークショップにも参加されてるのです。

加工に使用したのは、フィルターの枠とステップアップリング。ほとんど、我楽多屋で入手いただいたものだそうです。フィルター枠は、難あり50円フィルターを購入されて、ガラスを外してしまったもの。

ちなみに、ガラスを外したフィルター枠と、ステップアップリングの組み合わせは、オリジナルフード作りにも利用できるアイデアです。

次に、フジテレビ系のドラマ「素直になれなくて」で登場する、戦場に行った設定のライカM3は、先週の放送でも革ケースに入ったままでした。。。いつになったら、その雄姿を見せてくれるのか、、、ずいぶんとジラしてくれます(笑)。

そして、ちょっと不純な企みを含みつつ先週ネタにした「コンタックス」ですが、5月4日にアップして、2日後の5月6日にグーグルで「コンタックス買取」を検索したら、なんと!1ページ目のそれも4番目だったかな?に引っ掛かりました~!凄いラックアップ!圏外から一気に~!!って感じです。

これも皆さんが、いかにこのブログにアクセスしていただいているかのおかげでございます。今後とも、カメラやお店にまつわる面白ネタを日々更新していきますので、よろしくお願い申し上げます。

2010年5月10日 (月)

SUPERB(スパーブ)

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フォクトレンダーのSUPERB(スパーブ)という二眼レフです。比較的似たデザインのカメラが多い二眼レフの中で、この機種はオリジナリティあるデザインです。

あまり見かけない珍しい系のカメラではありますが、このブログでよく取り上げる「何これ?見たことない」的なマイナーカメラでは決してないので、詳細はほかのサイトや文献で調べていただくとして、かなり的を絞ったネタで取り上げます。

1933年に発売されたスパーブ。直前に発売されたローライフレックスを真似ないように造られたというのですが、そうでなくても、フォクトレンダーというメーカー自体、独特なデザインや仕掛けが朝飯前的なところがあるのも事実。

私が注目したのは、絞り値と、シャッタースピード値の指標。まず、絞り値の指標は、上側のレンズ(ビューレンズ)の頂点部分にあり、鳥のツメのようなかなり鋭利な金属で造られています。このツメの先に刻印された絞り値を合わせるスタイル。

次に、シャッタースピード。下側のレンズ(テイクレンズ)の周辺部分に、T・B・1~1/250まで段階的に数値が刻印されているのだけど、その数字が逆像になってます(上の画像を拡大すると確認出来るかと思います)。何で?と思うかもしれませんが、ウエストレベルファインダーを覗いてカメラを構えた状態で、正像で数字が読めるように、小さなプリズムが指標のところに付いているのです。

そのどちらも下の画像で確認出来ると思いますが、こんな凝った、気の利いたことを敢えてするのがフォクトレンダーというメーカーなのだと思います。

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2010年5月 9日 (日)

引伸ばし機も・・・

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え~と、我楽多屋に引伸ばし機の在庫がたまってきてしまっております、警報発令です(笑)。

引伸ばし機だけの買取りとなると、その市場性や、何より、置き場所の問題で、正直なところなかなか引き取りずらくなってしまうのですが、アローカメラの買取りでカメラやレンズと一緒に引き取ったり・・・しているうちに。で、今、4台ほど。。。

引伸ばし機をお探しの方は、是非ご相談ください。

今日現在、FUJI N690MF、FUJI F670MF、LUCKY 90M-Sと、LANDI M6700Aがあります。もちろん、ご来店いただいて、現物を見て判断してください。

最後の「LANDI」って何?って感じですよね。なんと中国製の引伸ばし機なのです。

でも、よく見ると一緒にあるLUCKYと形がよく似ています。上の画像で比較してみてください。左がLUCKYで、右がLANDIです。スペルだって同じ「L」で始まってるし~。もしかして、お得意のコピー!?

ちゃんとライセンスを取っての製造かもしれないので、下手なことは言えませんが、、、今回、初めて見たのでちょっとビックリした引伸ばし機です。

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2010年5月 8日 (土)

英メーカーの伊製

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ライカマウントのあまり見かけないレンズです。まず、レンズを見ると、「COOKE AMOTAL ANATIGMAT 2INCH f/2」と刻印されています。1インチは、2.54センチですから、2インチは、ほぼ5センチ(50ミリ)ということで、135ミリカメラの標準レンズです。

他に鏡胴に刻印された文字を見ると、「Made by TAYLOR TAYLOR & HOBSON LTD England」とあり、さらに「MADE IN ITALY」ともあります。

気になったので調べてみたところ、TAYLOR HOBSON社は映写機用のレンズを供給していたメーカーで、1950年にベル&ハウエル社の135ミリカメラ、フォトン用のレンズを供給しています。ただ、そのフォトン用レンズ、大量に在庫を抱えてしまったとかで、イタリアの工場でライカマウントに加工されたのだとか。それがこのレンズ。

だから、「England」と「ITALY」両国の刻印があったのですね。

描写に関しては賛否両論あるので、ここでのコメントは控えておきます。入手出来た人の、撮ってからのお楽しみということで。

我楽多屋で買ったモノマガジン更新

田中長徳先生による連載コラム「我楽多屋で買ったモノ・マガジン」の5月分を更新しました。

今回のテーマは『朝日新聞のステッカーを「いふぉん」に貼る』です。二代目ブログの読者の方にはピン!と来た人がいらっしゃるかもしれませんが、今回の「我楽多屋で買ったモノ・マガジン」のテーマは、最近のブログのねたとリンクしています!

http://arrow-camera.weblogs.jp/blog/2010/05/0502.html

http://arrow-camera.weblogs.jp/blog/2010/05/junk.html

 

それでは、最新分第127回目の「我楽多屋で買ったモノ・マガジン」は、こちらよりお楽しみください。