我楽多屋で買った    モノ・マガジン

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2023年2月13日 (月)

フォトスコープ

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この「フォトスコープ」、元箱・取説付きの年代モノです。

その元箱に「露出及距離測定器」と記されているように、筒状の本体片側にある小さな窓から覗くことで、露出の判定と距離の測定が出来るアクセサリーです。

実際に試してみましたが、距離を測る側の可動部分が固着して測定出来ず。露出はいわゆる光学式なんですが、上手く見極められず(コツが分からない…)判定不能。

そもそも、このフォトスコープ。いつ頃の製品か不明です。戦前でまず間違いなと思うのですが…。

この古さで、固着部分があるとはいえまずまずの程度を保って、附属の紙ものまで綺麗に揃っているのが凄いと思うのです。

ここまで揃っているのに製造元や販売元を特定出来ないのもなんか悔しいところ。元箱の側面に「TTS」と記されているのが、製造か販売元の略称のような気がするんですけどね。

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そもそも、読み取ることも少し難しい文字使い...。

 

 

2023年2月12日 (日)

異材質だから仕方なし

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一眼レフカメラのボディやレンズのマウント部分がプラスティック製のものが出て来たのは、フィルムカメラの時代。それも、オートフォーカスの時代になって少し経ってから。廉価版のボディやレンズにプラスティック製のマウント部分を持つものが出て来ました。

デジタルカメラの時代になっても、その傾向は同じかと。いや、今はボディ側がプラスティック製ってのは無いのかな?

先日、マウント部分がプラスティック製のレンズ「キヤノンEF50mm/F1.8Ⅱ」を動作確認のため、EOS650(マウント部分金属製)に着脱しました。

その時の感触が少し嫌な感じでした…。プラスティック製のレンズ側マウントが、金属製のボディ側マウントに少しずつ削られていくような感覚が無きにしも非ず。

もしかしたら、金属製のボディ側マウントが少し変形していたりするのかも~と思って、そのEOS650に金属製マウントのレンズを付けたりしてみましが、特に違和感なし。

結局は私が過剰に意識した結果なのかもしれませんが、金属同士のマウントを着脱するのと、片方がプラスティック製を着脱するのとでは、感触は確実に違います。そりゃそうですよね。

話しはちょっと違いますが、重くデカい金属マウント製レンズを、プラスティック製マウントを持つボディに付けたまま大きな衝撃が加わって、ボディ側のマウント部分が割れた~なんて事故は稀にあるらしいです。

どのみち、プラスティックが金属より弱いのは事実。

 

 

2023年2月11日 (土)

KONICAのKOMAKAな差

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コニカC35あたりに当時付属されていたハンドストラップ。

一緒に写っているカメラとは別に、がらくた整理中に2本出て来ました。

このストラップが好きという人が、ガラクタヤのお客さんに一人いらっしゃるので、ストラップ部分が少し汚れていたのを除菌シートを使って掃除したりなんかしていた時に気付いたことがあります。

確かに、2本ともコニカのハンドストラップなんですが、黒い樹脂部分に小さく記されている「KONICA」の文字に差があるのです。

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かなり寄って撮った画像で違いが分かるでしょうか!?左の方は「KONICA」の文字が小さくて、この画像の角度で6文字全部見えていますよね。しかし、右の方は「KONICA」の文字が大きくて、6文字全部見えませんよね。

ニコンのフードであれば、「F」の文字が大きいとか小さいとかロゴマークだとかで云々言われますが、コニカのハンドストラップのこんな小さな差異を気にしている人、コニカファンの中にはいらいらっしゃるんでしょうかね。

 

 

2023年2月10日 (金)

50-300mmの高倍率ズーム

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今では18-300mmなんて高倍率なズームレンズが普通に売られていたりしますが、高倍率ズームの祖ともいえるようなレンズが「ZOOM-NIKKOR AUTO 50-300mm/F4.5」。このレンズ、1967年に発売されています。

ニッコールのズームレンズは、1959年にニコンFの発売から半年ほど遅れて「85-250mm/F4-4.5」が一本目として登場、1961年に二本目の「200-600mm/F9.5-10.5」、1963年に三本目の「43-86mm/F3.5」。そして、四本目がこの「50-300mm」で6倍ズーム。

レンズは13群20枚という構成で、重量はかなり重めの2.2kg程。ちなみに、現行品のAF-S DX  NIKKOR 18-300mm/F3.5-6.3 ED VRが12群16枚で550g。

で、50-300mmの値段が当時120,000円!

Fのアイレベルファインダー付きがボディのみで44,200円(1967年)、50/2付きで58,700円(同左)ですからね。どんだけ高かったレンズなのか~。

さて、私の興味は当時、他のメーカーのズーム倍率はどうだったの?って点。ちょうど、1967年のカメラ綜合カタログがあったので、調べてみましたよ。

各社、ズーム倍率の一番大きいレンズを挙げてみます(1967年カメラ総合カタログに掲載無いものは除く)。

  • ペンタックス:75-150mm/F4.5(*) 2倍
  • キヤノン:85-300mm/F5 3.5倍
  • タムロン:80-250mm/F3.8 3.1倍
  • トプコン:ズームレンズ無し
  • コニカ:58-400mm/F4(ただし価格表示無し) 6.9倍
  • ペトリ:85-210mm/F4.8(*) 2.5倍
  • ラッキートキナー:90-230mm/F4.5(*) 2.6倍
  • コムラー:ズームレンズ無し
  • ミノルタ:160-500mm/F3.5 3.1倍
  • コミナー:ズームレンズ無し
  • サンズーム:85-210mm/F4.5 2.5倍
  • オリンパス(ハーフ判ペン用):100-200mm/F5 2倍
  • ヤシカ:80-160mm/F4(*) 2倍
  • ミランダ・ソリゴール:ズームレンズ無し
  • (*)印はラインナップにズームレンズが1本しかないメーカー 

ということで、コニカを除けば1967年時点でニッコール50-300mmの6倍が一番大きいズーム倍率であることが判明しました。コニカを除いた理由は1967年時点でまだ未発売(その後も受注生産!?)だった点と、そもそもこのレンズの目撃情報が極端に少ないのも謎レベル。

*画像の50-300mmは1967年発売当初の一番最初の仕様(前玉側の鏡胴がシルバー)ではなくて少し後の仕様です。

 

 

 

我楽多屋で買ったモノマガジン更新

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田中長徳先生の連載コラム「我楽多屋で買ったモノ・マガジン」を更新しました。

第280回目のテーマは「最近二代目さんが話題にしているシリーズフィルターの事」です。

こちらより、お楽しみください→https://camera-kaukau.lekumo.biz/arrow/monomagazine1.html

 

*閲覧は2023年4月初旬まで

 

2023年2月 9日 (木)

TTLメーター

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東京光学のTOPCON LENS-LITE METER。画像を見て、どういうモノか想像できますか?

円柱状の本体の読み取り側(針や指標がある)とは反対側がエキザクタマウントになっています。トプコン一眼レフカメラは当初、エキザクタマウントでしたからね。

このマウント部分にレンズを付けて、レンズを通して入って来た光を受けて露出判定をするアクセサリー(露出計)です。まさにTTL(Through the Lens)式です。

使用については、撮影現場で使用するレンズをまずはこれに付けて露出測定をしてから、レンズをボディに付け替えて撮影する~という手順と考えていいんでしょう、多分。

あと、本体読み取り側の外周部分は回転するようになっていて、そこに「Non Lens」と記されて~その横には絞り値が列記されているので、これ単体で露出計としても使用可能です。

当然、ボディに露出計が内蔵されていない時代の純正アクセサリーなんですが、TTL式という点では絞り込んでシッカリと測定出来るのは優れもの!?

そして、今回なんと!全く同型でレンズマウントのある側に「FOR-THREAD」と記されて、その径が42mmなのでプラクチカマウント(少しネジが浅い気もするのだけど)になっているタイプも同時にやって来ました。これには「KOPIL Cds TTL METER」と記されています。

こういうOEM品の場合、どこで製造したものか興味深いところです。ともに、日本製品ですがKOPILは輸出向け製品のような感じです。

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2023年2月 8日 (水)

二股

本日水曜日は、我楽多屋の定休日です。よろしくお願い申し上げます。

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二代目の「先週撮ったもの行ったとこ」は、先週に引き続き今週も荒木町裏路地。

建て替えで更地になったまま少し時間が経過している此処なんで、ちょいちょい横を通過するのですが~ふっと気付くと蛇口が二股になっていました👀

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2023年2月 7日 (火)

見抜いたり!ACTINA

本日7日(火)は閉店時間を繰り上げて、17時30分に閉店させていただきます。よろしくお願い申し上げます。

 

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先日お客さんが首から提げていたカメラケースを見て、ピンッ!と来ました。

それでもちょっとだけ自信がなかったので「中には何が入っているのですか?」と聞いて、中のカメラがライカと分かってから、「ケースはACTINA(アクチナ)ですよね!」と満を持して尋ねると、大当たり!でした。

ACTINAについては過去にも何度か話題にしていますが、シュミット商会がライカの販売代理店をしていた頃に、日本に品薄で高価なライカ純正アクセサリーの代用品として製造販売していたブランドなのです。

とはいえ、なかなか品質的になかなか侮れないモノが多いんですよ。

例えば、レンズフード。

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https://camera-kaukau.lekumo.biz/arrow/2012/02/fujinonactina.html

 

フラッシュガンなんかも。

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https://camera-kaukau.lekumo.biz/arrow/2022/10/actina-c74d.html

 

フォーカシングステージみたいなものまで

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https://camera-kaukau.lekumo.biz/arrow/2021/02/the-actina-tokyo.html

 

カメラケースは黒もあります。

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https://camera-kaukau.lekumo.biz/arrow/2011/05/actina.html

 

が、謎もありまして~海外にもACTINAブランドがあるようでして、こんなフィルターが出てこともありました。ただ、詳細については深く調べていないままですが。

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https://camera-kaukau.lekumo.biz/arrow/2014/09/actina-cb98.html

 

2023年2月 6日 (月)

角印も押しちゃいました

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長年、お買上げいただいたカメラやレンズを入れるのに使用している茶色いクラフト紙の袋。十数年前から、この袋に店印を押すようにしています。

それを気に入ってくださっているお客さんがいらっしゃるの分かっているのに、最近ちょいちょい袋に店印を押すのをサボってます。

一昨日、キヤノンのボディをお買い上げいただいたお客さんが「あ、袋に店印押されてないんですね」と言われました。

*去年も別のお客さんに同じことを言われたことがありました。その時はこんな理由でした→https://camera-kaukau.lekumo.biz/arrow/2022/09/post-cb89.html

サボりがバレたのもあって、私は「ご希望とあらば押します!押します!」と言いながら、ハンコとスタンプ台を出しました。

お客さん恐縮そうにされていらっしゃいましたが、ついでに角印まで押しちゃいました。

この仕様は初めて~。山梨からいらっしゃったお客さんなので出血大サービスです!!血判じゃないけど、角印は赤スタンプゆえにね(笑)

 

 

2023年2月 5日 (日)

95 !?

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ちょっと大ボケの恥さらしをします。

今まで何で気付かなかった?意識しなかった?って話なんですけどね...。

キヤノン7の動作チェックをしていて露出計の針が振れているので、精度はどうかな?って確認をした時に「何?95 !?」って思ったわけです。

キヤノン7の露出表示は、シャッターダイアルで指定したシャッタースピードに見合う絞り値をカメラ上面の窓の中にある針が指し示す~というタイプです。

その窓の中に記された数字は「22・16・11・8・5.6・4・2.8・2・1.4」と絞り値として見な慣れた数字が並んでいて、その端に「95」があるのです。

いや、正確には「.95」なんですけども。

そう、当時のキヤノンには7と7S用に50mm/F0.95というレンズがあったのです。それに気付けば「な~んだ!」と簡単な話なんですけど。その前に一瞬だけ「95 !?って、なになに?」って頭の中を駆け巡ったわけです(恥)

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