我楽多屋で買ったモノマガジン更新
田中長徳先生の連載コラム「我楽多屋で買ったモノ・マガジン」を更新しました。
第296回目のテーマは「あの黒田さんから勧められた、真っ赤なニコンF3のエバレディケース」です。
こちらより、お楽しみください→https://camera-kaukau.lekumo.biz/arrow/monomagazine2.html
*閲覧は2024年9月初旬まで
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三脚用ストラップの在庫が幾つかあるのだけど、「ありますか?」聞かれることもなければ...長いこと売れません。
こんなに売れないものか?と思ったのですが、よく考えたら~三脚自体が売れない時代なのだからストラップが売れるわけないですよね…。
「三脚が売れない」と言い切ってしまうと、「えっ?」という人もいらっしゃるでしょう。そりゃ、全く売れないというわけではありませんよ。でも、フィルムカメラ全盛時に比べたら明らかに売れない時代だと思います。
何故って、デジタルカメラというカメラ自体が撮影感度やシャッタースピードの大幅な向上によって、暗い場所での撮影性能が上がっているわけです。手ブレ防止でブレにも強い。そもそも機材自体も軽くなる傾向にあるので、三脚が無くても絶対的に撮影しやすくなっているんです。もちろん、あるに越したことはないのだけど、なくても撮れちゃうわけです。
フィルムカメラにこだわっている人でも、上記のようなデジタルカメラが優位な撮影環境ではデジタルカメラを使うなど使い分けていらっしゃいますからね。
これはもう仕方ない…値段がどうこうじゃないのだから…。
三脚用ストラップをどう使うか?をイメージ出来ない方もいらっしゃるかもしれないので、こんな感じで使います ↓ 。SLIKさんの公式アマゾンサイトより。
ここに4本のレンズが有ります。
マウントはどれもM42で、レンズ名も全部「carenar」で同じ。
聞き慣れない人もいらっしゃるかもしれませんが、アメリカの「carena」ブランドのカメラに用意されたレンズ名。いちおう以前に紹介したことがあります。カメラやレンズ・映写機などを自社製造せずに外注製造して販売を行なっていた会社らしいです。
で、これら4本のうち、左側の2本はLENS MADE IN KOREAで、右側の2本がLENS MADE IN JAPAN。
レンズのスペックは日韓ともに35mm/F2.8と135mm/F2.8なので、日韓のガチンコ勝負って感じ。
ゲテモノ好きなオールドレンズマニアにはゾクゾクするかもしれませんね(笑)
かつて一度話題にしていると思って探したのだけど、どうしても見つからない。いろいろ検索しても引っ掛かって来ない…。
1959年前に発売された斬新なデザインのリコーのカメラ「RICOH AUTO 35」。今でもビックリするようなデザインですから、当時はより斬新に受け止められたことでしょう。これのストラップ金具について話題にしたことがあったと思うのだけども…。
こんな部分まで斬新!?というか、独自な仕様になっていて、アップで見るとこんな風になっています。
金具を取付けるボディ側に、赤で半円・青で半円の線が引かれています。金具には青の点が1つ記されています。
この金具が外れんるんですが、外し方がなかなか分からないんですよね。金具をつまんでグリグリやっていると何かの拍子に外れはするんですが、どうして外れたのか?その方法が理解出来ない。だから、ストラップを付けて持ち歩いてる時に突然外れてしまうことがあるんじゃないか?と、とても不安になります。
今回は私自身も外し方の備忘録としたいので、ここに記したいと思います。
金具をつまんで(環も一緒につまんで構いません)軽く手前に引っ張りながら金具を回転させるのですが、金具に記された青の点が青の半円部分から、赤の半円部分に移る時に金具が外れる仕組みです。この仕組みが分ってからも、実に簡単に外れるので…使用中に勝手に外れてしまうことをやはり心配してしまいます。
でも、安心してください。ストラップで吊っている状態だと、環と金具の軸の部分しか回転しないため、それでは外れないようになっているんです。青の点が記されている金具本体が回らないと外れませんから。
先日のお客さんカメラです。
コニカ「AUTOREFLEX T4(輸出専用モデル)」に、レンズはコニカFマウントの「ヘキサノン52mm/F1.4」が付いています。コニカ純正のレンズマウントアダプターを介して装着されている訳ですが、これについてはお客さんからお声掛けをいただいきました。
「以前こちらでこのアダプターが出た時に聞いたら既に売れちゃった後で、あれから探してやっと見つけたんですよ」と。
2年半くらい前のこの記事(https://camera-kaukau.lekumo.biz/arrow/2021/10/post-fa76.html)の時ですねぇ、多分。
コニカの一眼レフには、1960年に発売されたFやFSなどに採用されたFマウントと、1965年発売のオートレックスから変更されたARマウントの2種類あります。変更後、コニカの良心なのか?純正のマウント変換アダプターがこうして用意されたわけですが、当時どれ程の数が出回ったのか?現在では滅多に見掛けないアクセサリーの一つです。まぁ、そもそもコニカの一眼レフ自体がニコンやキヤノンのようにたくさん出回ったわけではないですからね。
なかなか見掛けない、このアダプターの入手手段をお客さんにお聞きしたところ、ネットオークションでFマウントの望遠レンズ(135mmか200mmかは失念)に付いて出品されていたそう。マウントアダプターがセットされていることに気付いた人が他にも居たそうで、価格はそこそこ吊り上がってしまったそうですが、何んとか落とせたのだそうです。
ストラップの取付け部がボディ側面の片方だけにしかないコンパクトカメラは数多くあります。このタイプのカメラはストラップを付けて首や肩から提げると、カメラは縦に吊るされた状態になりますよね。
その状態でブランド名や機種名が正しく読める向きで記す(上の画像で右側)のをシリーズとして基本にしたのが、キヤノンIXYでした。
まだフィルムカメラの時代です。APSフィルムのスタートと同時にカメラ自体のデザインとともに、縦吊りにすることさえ洒落た雰囲気で売り出したのが、初代IXYで1996年。2000年に発売されたデジタルカメラのIXYでも、キヤノンはその路線を長く継続しています。
デジタルのIXYは全機種が縦スタイルなんですが、APSフィルムのIXYには数機種だけ縦吊りなのに…ブランド名や機種名を記している向きが違うのがあるんですよね…。それがかなりスタイリッシュなデザインの機種だったりするから、ちょっと不思議。
そして、キヤノンはその路線が好評だったからなのか?!35ミリフィルムカメラのオートボーイシリーズでも2000年以降のモデルの多くにこの縦スタイルを導入していまいた。その中の2機種が画像の「Autoboy N130」「Autoboy N150」。
詳しい人からのご指摘があるかもしれないので付け加えておきますと、IXYのような縦スタイルは他メーカーにも存在しています。やはりAPSの時代に多いような気がします。でも、ずいぶんと昔にチノンなんかも作っていました。
レオタックスのロゴネーム入りの黒フード、渋いですよね。
でも、この個体には一つ問題点がありました。レンズへの取付けのネジ切り部に一ヵ所、それなりの歪みがあったのです。
持ち込まれた時に付いて来たメモに、一緒にあるフィルターには付くのでそれを介せばレンズに取付け可みたいな~内容が書かれていました。ムムム…自分で現物確認していないと、こういうのって自信を持って説明出来ないから売りずらい。
店にあった同サイズのフィルターにも多少のキツさは感じるもののネジ込めました。それなのに、レンズには直に付かないのか???そんな理由で、店に出しあぐねていました。
数日後、常連Kさんから電話があり「この前行った時にウインドウにレオタックスがあったのだけど、まだありますか?」と。
残念ながらもう売れてしまった旨を伝えると、「あるお店にレオタックスに付いていたトプコールが売られていて買おうか迷っているのだけど、そのボディが残っていたら合わせられるので欲しいな~と思ったんで電話したんです」と。
実は私の方もこの黒フードで悩んでいる時に、Kさんなら欲しがるかも…と思っていたので、ボディは売れちゃったけど、こんなフードがあるんですが~とお伝えすると、「えっ、まさに狙っているトプコールに合うフードですね。買いますので、取り置きしてもらえますか?」とのこと。
翌日すぐにご来店くださいました。狙っていたレンズを買った上でご持参してくださったので、見事にレンズとフードのお見合い成功!という画像です。
我楽多屋では通常、電話やメールなどでの在庫確認のお問合せ・品物の取り置きはご遠慮いただいております。これは各種数ある在庫の確認が正確に出来ないことがあること、在庫があっても現物を見て判断していただくことが大切であると、考えているからです。ただし、店で一度ご確認いただいた品物の場合は短期間のお取り置きは相談に乗らせていただいております。
また、今回の件は長年気持ち良くご来店いただいている方への例外的な対応になりますが、実店舗での対面販売を大切にしたいと考えている店ですので、こういう例外が稀にあることはご理解の程お願い申し上げます。
日本シイベルヘグナーというのは、かつてライカの輸入販売代理店をしていた会社です。その時期は1974年~2005年。その前はシユミット商会という会社が戦前から輸入販売をしていました。
さて、画像の小さな金属に刻まれている「sh」はシイベルとヘグナーの頭文字。これはシイベルヘグナーが販売したライカボディに添えられたものです。
最近はあまり見なくなりましたが、30年くらい前は買取ったライカのストラップにこれが付いているのをちょいちょい見ていた記憶があります。
いろいろと検索していたら、ネット上で以下のような文言の書かれた紙を見つけました。
「お客様各位 お買上げ誠にありがとうございます。このたび、日本シイベルヘグナー(株)の正規輸入品である証として「Sh」オフィシャル・エージェント・マークをご用意させていただきました。ストラップに右記のように取り付けていただければ幸いです。尚、紛失された場合には、代替品はご用意できません。又、このマークは保証書のかわりにはなりませんのでご了承ください。 日本シイベルヘグナー株式会社 写真営業部」
右記のように~の右記にあったイラストを真似たのが下の画像です。
*詳しい方からご指摘をいただきそうなので付け加えておきますと、上の画像の「sh」の金属マークはM型ライカに付属されていたストラップに対応するものと思われ、画像の中に写っている金具と黒い樹脂部はもう少し太いストラップに対応した(R型ライカ用)ものと思われますので、厳密に言うと少し違う組合せになっています。イメージとして捉えてください。
現物が手元に無いのに、何それ!?的なことが発覚してしまうシリーズ。
今週月曜日のブログでした。樽みたいな形をしたキヤノンEFレンズから、それと同時開発されたEOS700の特殊機構をそのカメラボディが手元にないのに、初めて知った!出来事がありました。
今日は専用フードから、それを使うレンズの出処が判明する~という出来事です。
「RICOH 24-40mm φ72」と記されたレンズフードを発見しました。はて?リコーにそんなスペックのレンズがあったかな?と思いました。
ネットで検索しても情報は非常に少ないのですが、「RIKENON P ZOOM 24-40mm/F2.8」というレンズが存在したのは事実でした。
24-40mmでF値2.8通し~というと、トキナーにありましたよね、同スペック。それが分かると、このフードのデザインもトキナーによく似たフードがちょいちょい存在しているよなぁと気付くわけです。
下の画像、右がリコーで左がトキナーと記されていますが、全く同デザインです。
すると、リケノン24-40mmはほぼ間違いなくトキナーのOEMでしょうね。かつて日本カメラ社が毎年発行していたカメラ年鑑で確認したところ。リケノン24-40mmもトキナーの24-40mmもレンズ構成・最短撮影距離は同一、サイズと重さもほぼ同じでした。リケノン24-40mmはカメラ年鑑の1987年版~1992年版までに載っていました。
そういえば~リケノンの50mm/F2の初期モデルが富岡光学製だそうで、「和製ズミクロン」と呼ばれたりしていますが、リケノンズームの24-40mm/F2.8がトキナー製と分かっても、特に騒ぐ人は誰もいないのしょうね…悲。