★本日4日(火)、我楽多屋は閉店時間を1時間程繰り上げて午後6時前に閉店させていただきますので、よろしくお願い申し上げます。
物々交換を時々ご利用されるお客さんが昨日、「これら引き取ってください」と持ち込まれた2台のカメラのうち1台は見覚えのあるカメラでした~というか、黄色い値札が貼られたままでした。
このキヤノンT90についての詳細を思い出しましたよ。
我楽多屋で値札に「×」印をお買上げいただいたのですが、お客さんの努力で使えるようになった時点で一度見せていただいたのです。そのことを1年ちょっと前のブログで話題にしています。問題は電池ボックスとその通電でした。
その個体、内部の電気系のトラブルなのか⁉︎いよいよ不動となってしまい、今回整理に来られたわけです。
上の画像でも見て取れると思います。電池ボックスの開閉部と内部の接点に去年のお客さんの努力の結果が垣間見られます。
次は完全に部品取り用ですかね…。
Polaroid製のスライドマウンターです。
私自身がもう何年も、いや20年近く…リバーサルフィルムを使っていないので現状については人から聞いたり、これを書く前にネットでちょっと確認しただけなんですが。
最近はリバーサルフィルムの現像時にマウント仕上げをしてくれる現像所がほとんど無いらしいですね。
アローカメラも20数年前までは町の写真屋さん的な商いもしていたので、お客さんが持ち込まれたリバーサルフィルムの現像を大手現像所へ取次ぎをしていました。その頃は普通に「スリーブ仕上げ」か「シート仕上げ」か「マウント仕上げ」か選択出来ていましたから、受付時にお客さんに確認するのが仕事の一つでもありました。
マウント仕上げは少し料金割増になりますが、1コマずつマウントにセットされて現像所から納品されていた記憶があります。
そもそも、最初からマウント仕上げを望むのはアマチュアカメラマンに多く、プロは必要があれば必要なコマだけマウントに入れていたのかもしれないですね…。
今でも、マウント仕上をしてくれる現像所や店もあるようですが、大手量販店やプロラボの料金表をみると「マウント仕上げ」ではなくて「マウント付き仕上げ」であって、マウントには自分で入れてください~というシステムがほとんどのようです。
そんな時に役立つのがこのスライドマウンター!と思ったけど、これは20~40年くらい前にポラロイドが製造・販売していた独自のスライドフィルムの付属品として存在した品物。そのスライドフィルムは専用の現像液とコンパクトな専用現像機を使うことで数分間での現像が可能でした。
現像後フィルムは再びパトローネに戻すので、このスライドマウンターにセットしてフィルムを引き出しながらカットしてマウントに入れていく~という装置だったのです、これは。
なので、普通にスリーブ仕上げやシート仕上げで現像されたフィルムの中から1カット選んでマウントに入れる~という作業には向いていないのでした…。
今日もまたネタがネタを読んだ感じの内容です。
3日前のFacebookページに、コンタックスSTと167MTの底蓋は同一形状なのだけども、ST用には無い小さな穴が167MT用にはあって、そこに「RS」と記されている~ということを知って勉強になった~と書きました。
そこへ、よくご来店もいただく常連さんからこんなメッセージをいただきました。「故障かな?の時に押すリセットボタンがあるカメラって他に記憶がありません」と。
確かにそうですよね。私が使っているミュージックプレーヤーや自転車用のサイクルコンピューターもそうだし、電気製品の中には「リセットボタン」を備えた製品ってあるけど、カメラでは見たこと無いと思います。そりゃ、昔の機械式カメラの場合は無いでしょうけど、自動化が進んだ電子カメラならあっても良さそうなのに…。
我楽多屋にコンタックス167MTの取扱説明書があったので、「RS」ボタンについての記述を念のため確認しました。
撮影済みのフィルムをリセットしたりは出来ませんので悪しからず(笑)
ミノルタ35 II型の革ケースのストラップへ付けられたフードケースの中に、小さく折り畳まれて入っていた「ネオパンSS(135J)の使い方」。
ひとつ気になることが書かれていました。
「フィルム巻取りの注意」に『撮影の終わったフィルムは全部パトローネに巻戻さないでフィルム両側の孔が一目ぐらい出ているところでとめておいて下さい』と。
これ、4日前のブログに書いたことに関わってきますね。その中で私は「自分で現像する人やテストフィルとして繰り返し使う場合はベロを残しておいた方がいい~として、一般的には全部巻込んでしまって現像に出すようにした方が二重撮りも防げるし良い~」的な書き方をしました。
しかし、このネオパンSSの使い方では「全部巻戻すな!」書いてあります。
この理由は何でしょうね?勝手に推測するに、一つは現像する側(フジ系列の現像所も多かったでしょう)の立場に立っているような気がします。ベロ出しの手間を省く・ベロ出し時のフィルム誤切断の回避などの理由から。さらには、誤切断からそもそものフィルム品質にまで責任が及ぶのを防ごうという...臆病は最大の危機管理的な理由なのか?!と。
ちょっと、違うかな(>_<)
気になったので、じゃあ、カメラの説明書ではどうなっているのか?30~60年くらい前の手動巻戻しカメラの取扱説明書をいくつか見てみました。
すると、ニコマートのように「フィルムを完全にパトローネに入れてください」と書かれているものもあれば、あえて記述はないものの添えられた写真には、ベロが出た状態でカメラから取り出そうとしてるものと、完全に巻き取った状態でカメラから取り出そうとしているものと両方ありました…。
時代も時代ですし、取扱説明書の差は「自分で適当にしなさい」と捉えるのが正解で、私が気にしていることは「何を今さら」って捉えるのが正解なんでしょうね。
数日前、Facebookページに「後塗りニッカ3-F」の画像を載せました。
添えたコメントは「私、高校の時に3年F組だったから…持っておきたい感あり(笑)。去年、これと同じ塗りのレオタックスが入って来たことあった。その時も手元に置いておきたい感あったけども、カメラ屋がカメラを溜め込んじゃいけないのでやめました」、こんな感じ。
で、早速 我楽多屋に並べました。
もともと持って来られたお客さんは「気に入って買ってから一年くらい、結果的に使う機会がほとんど無いので、必要としてくれる人のところへ行った方が良いと思うので」と言われていて、それを買取らせていただいたのです。
塗りも良いし、シャッターなどの状態も好調なのですが、実は1ヵ所だけマイナス点がありました。気にしなければ済むことなのですが…接眼部のパーツが無くて、そこに貼り革をしているのです。
店に並べて二日経過しないうちに、このニッカが気になった常連さんから「これは状態はどうなんですか?」と尋ねられたので、前述の内容を伝えました。
すると、「私、その接眼部だけ持ってるんですよ!」と。何んという偶然でしょう!!お買上げ決定!!!
ただ、そのとき閉店間際だったこととお客さん持ち合わせが足りなかったので、実際のお買上げは翌営業日に~と。昨朝早々ご来店時に接眼部を持参くださったので、一緒に撮ったのが下の画像です。
少し前のお客さんカメラです。「nova XP-2」というカメラ、初めて見ました。聞いたことも無かったです。
ただ、形に見覚えはあります。きっと、コシナ製でしょう。
でも、その点は特に気にしていません。何故って?少し前にネット上のどこかで、とあるカメラかレンズがコシナ製かどうか?議論されている場所で、我楽多屋あたりが喜びそうなネタ~言ってる人がいたので、それに反応するようで癪だからじゃないです(>_<)よ。
それより、アクセサリシューに乗っているファインダーについて話題にしたいからです。
私は1ヶ月くらい前に一度見ているので知っていますが、これが何か知っている人はかなりマニア度が高いと思います。
これ、リコーフレックスで35ミリフィルムを使えるようにする「マスミーキン」という社外品アクセサリーに付属されているファインダー兼フィルムカウンターなのです。
ところで、何でここに付けているのか?お客さんに聞くと「ボディのフィルムカウンターが壊れているから、手動だけどもこれで代用している」とのこと。
全自動のフィルムコンパクトカメラの動作チェックをする時に面倒なこと、ひとつ。
フィルムの送り戻しを確認するのにテストフィルムを装填後、シャッターを繰り返し切って進むのを確認するまでは良いのだけど、問題?は巻戻しの時のこと。巻戻しボタンを押すと正常動作しているカメラのほとんどがフィルムをパトローネの中に全部巻込んでからモーターが停まります。
普通ならそのパトローネをそのまま写真屋さんへ持って行けばいいんでしょうけど。こちらはフィルムをテスト用に繰り返し使うので全部巻込まれると、フィルムピッカーを使って改めてベロ出しをしないといけないから…ちょっと面倒なのです。自分で現像しようって人も同じく、全部巻込まれるのを嫌いますよね。
それを防ぐためには、巻戻し動作を始めるのがスライド式のレバーの場合は、フィルムの巻戻しが終わる直前にそのレバーを元の位置に戻すとモーターが停まって巻上げ動作をやめてくれるので、ちょいちょいその方法を使います。また、巻戻し動作を始めるのが押すボタンなどで元の位置に戻せないタイプの場合は、巻戻しが終わる直前に背蓋を開けるとだいたいモーターが停まるので、その方法を使います。
どちらも、タイミング悪くて全部巻込まれちゃうこともありますけどね。
そこで、昨日動作チェックをした「京セラ L AF」。「R」と記された巻戻しレバーをスライドさせて巻戻しを始め、そろそろというタイミングでレバーを元の位置に戻そうとしたらロックされてて戻りません。
あぁ、巻込んでしまったな…と思って背蓋を開けたら、パチンとレバーが戻る音がしました。なんと、ベロが残った状態で巻戻し動作をやめていて、ホッとしました。
でもこれって、一般の人の場合は未撮影フィルムと撮影済みフィルムの見分けがつかなくなって、下手をすると二重撮りをしてしまう危険性をはらんでいます。
じゃあ、どっちがいいの?って話になりますが、一般向けには全部巻込んでしまう仕様の方がいいんでしょうね。
ニコンF6などプロやハイアマチュア向けの機種の中には、巻戻し時にフィルムをパトローネに「全部巻込むか」「ベロを残すか」設定を変えられるカメラもあります。
キヤノン7の使用説明書です。
最後のページに記されてる数字の羅列から推測するに、多分1964年に印刷されたものかと思われます。
古い説明書にありがちな独特な言い回しや、今となっては逆に斬新なデザインやレイアウトなんかを期待して、一通り目を通してみたのですがちょっと期待外れでした…以下の1箇所以外は。
その「オッ!?」と思ったのは、『止まるまで回せ』と、何故かここだけ命令調なんです。