我楽多屋で買った    モノ・マガジン

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2023年7月 1日 (土)

フィルム巻取りの注意

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ミノルタ35 II型の革ケースのストラップへ付けられたフードケースの中に、小さく折り畳まれて入っていた「ネオパンSS(135J)の使い方」。

ひとつ気になることが書かれていました。

「フィルム巻取りの注意」に『撮影の終わったフィルムは全部パトローネに巻戻さないでフィルム両側の孔が一目ぐらい出ているところでとめておいて下さい』と。

これ、4日前のブログに書いたことに関わってきますね。その中で私は「自分で現像する人やテストフィルとして繰り返し使う場合はベロを残しておいた方がいい~として、一般的には全部巻込んでしまって現像に出すようにした方が二重撮りも防げるし良い~」的な書き方をしました。

しかし、このネオパンSSの使い方では「全部巻戻すな!」書いてあります。

この理由は何でしょうね?勝手に推測するに、一つは現像する側(フジ系列の現像所も多かったでしょう)の立場に立っているような気がします。ベロ出しの手間を省く・ベロ出し時のフィルム誤切断の回避などの理由から。さらには、誤切断からそもそものフィルム品質にまで責任が及ぶのを防ごうという...臆病は最大の危機管理的な理由なのか?!と。

ちょっと、違うかな(>_<)

 

気になったので、じゃあ、カメラの説明書ではどうなっているのか?30~60年くらい前の手動巻戻しカメラの取扱説明書をいくつか見てみました。

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すると、ニコマートのように「フィルムを完全にパトローネに入れてください」と書かれているものもあれば、あえて記述はないものの添えられた写真には、ベロが出た状態でカメラから取り出そうとしてるものと、完全に巻き取った状態でカメラから取り出そうとしているものと両方ありました…。

時代も時代ですし、取扱説明書の差は「自分で適当にしなさい」と捉えるのが正解で、私が気にしていることは「何を今さら」って捉えるのが正解なんでしょうね。