我楽多屋で買った    モノ・マガジン

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2023年6月27日 (火)

全自動機のフィルム巻上げ

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全自動のフィルムコンパクトカメラの動作チェックをする時に面倒なこと、ひとつ。

フィルムの送り戻しを確認するのにテストフィルムを装填後、シャッターを繰り返し切って進むのを確認するまでは良いのだけど、問題?は巻戻しの時のこと。巻戻しボタンを押すと正常動作しているカメラのほとんどがフィルムをパトローネの中に全部巻込んでからモーターが停まります。

普通ならそのパトローネをそのまま写真屋さんへ持って行けばいいんでしょうけど。こちらはフィルムをテスト用に繰り返し使うので全部巻込まれると、フィルムピッカーを使って改めてベロ出しをしないといけないから…ちょっと面倒なのです。自分で現像しようって人も同じく、全部巻込まれるのを嫌いますよね。

それを防ぐためには、巻戻し動作を始めるのがスライド式のレバーの場合は、フィルムの巻戻しが終わる直前にそのレバーを元の位置に戻すとモーターが停まって巻上げ動作をやめてくれるので、ちょいちょいその方法を使います。また、巻戻し動作を始めるのが押すボタンなどで元の位置に戻せないタイプの場合は、巻戻しが終わる直前に背蓋を開けるとだいたいモーターが停まるので、その方法を使います。

どちらも、タイミング悪くて全部巻込まれちゃうこともありますけどね。

 

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そこで、昨日動作チェックをした「京セラ L AF」。「R」と記された巻戻しレバーをスライドさせて巻戻しを始め、そろそろというタイミングでレバーを元の位置に戻そうとしたらロックされてて戻りません。

あぁ、巻込んでしまったな…と思って背蓋を開けたら、パチンとレバーが戻る音がしました。なんと、ベロが残った状態で巻戻し動作をやめていて、ホッとしました。

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でもこれって、一般の人の場合は未撮影フィルムと撮影済みフィルムの見分けがつかなくなって、下手をすると二重撮りをしてしまう危険性をはらんでいます。

じゃあ、どっちがいいの?って話になりますが、一般向けには全部巻込んでしまう仕様の方がいいんでしょうね。

ニコンF6などプロやハイアマチュア向けの機種の中には、巻戻し時にフィルムをパトローネに「全部巻込むか」「ベロを残すか」設定を変えられるカメラもあります。