放っておいても壊れる、減る
先日、物々交換のお客さんがいくつか持参された品物の中に、ロシア製レンジファインダーカメラのキエフがありました。
「このカメラはどうしようかと決めかねてるんだけど…」と言われるので、念のため動作するのかどうか巻き上げてシャッターを切ってみようとしました。が、その巻上げ自体が引っかかってうまく行かない…。そうでなくても、我々業者はこのカメラは状態を疑ってかからないといけない部類の品物。
お客さん曰く「こういうカメラは買って2年も3年も放置しておくと、どうかしちゃうよね…」と諦め模様。飾りに置いておく~というので、物々交換の対象から除外しました。
同じ日に、ニコンFMを売りに来られたお客さん。人気のNewFM2ではないものの外観がとても綺麗だし、シッカリ動いていればちゃんと値付けを出来るのだけども、シャッターはOKなのに残念ながら露出計が盛大にズレている状態。
その動作チェックをする際に「電池入っていますか?」と聞くと、「カメラバッグの中に新品の電池が入ってるので使ってください」とお客さんが言ってくださいました。
でも、こちらが聞いたのはそう意味ではなくて、覗いたファインダー内に露出計のランプが点かなかったのでいちおう聞いたのでした。電池は用意してあるのでテスト用電池を使って確認。
後から、カメラバッグに入っていた電池を確認すると、画像の電池でした。TOSHIBAの方、パッケージにいつ頃のものか分かる年号など書いていないのですが、裏面に印刷された大阪の電話番号が9桁の時代なので、20年以上前のものと判明。SONYの方はパッケージのデザインからして、確実にそれより前のもの。これだけ古いと未使用でも使えなくなりますよね…まず。
今回の話題、お客さんを悪く言うつもりではありません。ご自身の持ち物って、長期放置しても使えるものと思っている傾向にありますよねぇ~って話です。
買取りなどをしていると時々あることですが、動作や状態チェックをして「壊れてますね…」とか「カビ生えてますよ…」と言うと。「前回(その前回が何年も何十年も前の可能性ありあり)まで動いてたから、そんなことないはず!」と主張する人がいらっしゃいます。
機械ものは壊れる前までは動いてるんですぅ~よ(^^)
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