我楽多屋で買った    モノ・マガジン

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2019年11月14日 (木)

エイジング加工はダメなのか!?

【最初に臨時休業のご案内】

2019年11月17日(日)は我楽多屋のみ臨時休業します。よろしくお願い申し上げます】

 

オールドレンズの澤村徹さんがSNSで「すごいな」とコメントされていたので、私もその記事を見てみました。

それは富士フイルムさんのPRサイト「X-Pro3 Stories,#3 古びの美学」です。→https://fujifilm-x.com/ja-jp/stories/x-pro3-stories-3-aged-or-damaged/?fbclid=IwAR1R_BTNE57TZzNhRLc_dnKdhxoAItSyM03T0SusJCbDa8DjJsBn-aHWHSE

要約すると、

『写真家シャーリーン・ウィンフレッドさんが使い込んだ貫禄のあるX-Pro1ボディとレンズに魅力を感じ、その影響でX-Pro2のカタログにボロボロになったX-Pro2を載せたのだそうです。それは「これくらいになるまで使ってやってください」というメッセージの意味だったらしい。

しかし、あるイベント会場でそのカタログと同じようにボロボロのX-Pro2を持っているユーザーを見かけたものの、それがカタログを見ながら作ったエイジング加工されたX-Pro2であると知って、ガッカリしたという。さらには、その精神性に幻滅した、正直カッコ悪いと思ったのだそうだ。

もちろん理由はそれだけではなくて強い素材をボディに使う目的から、X-Pro3では簡単にキズの付かない付けられない、チタン外装が採用される。』

最後の方にエイジングの美しさも否定しないとは書かれていましたが、私の要約が不十分だと良くないので、なるべくリンク先の元のサイトも読んでください。

澤村さんが「すごいな」と思われたのは「自社製品のユーザーを自社のPRサイトで『その精神性に幻滅した。正直カッコ悪いと思った』と一刀両断している」という部分ですよね。

これらを受けて、ユーザーも含めて外野がそれぞれの意見を発するのは自由だと思うけど、モノに対する感覚は人それぞれ違うので「絶対」はありません。変に荒れるのはやめましょう(^^;

だって、愛機にエイジング加工を施すことで、より愛着を感じて使うユーザーもいらっしゃるでしょうからね。それより、カタログに載ったボロボロのX-Pro2は、どうやってボロボロになったんでしょうね?

前置きが長くなりましたが、私が感じたのは、富士フイルムさんはこのPRサイトを見る限りではエイジング加工に偏見を持っているのだなぁということ。じゃあ、我楽多屋で常連さんを中心に発生した「偽貫禄クラブ」が行なっているウェザリング加工を、富士フイルムさんはどう捉えているのだろうか?って聞いてみたいですね。そんなの想定外のことかもしれませんが(>_<)

ちなみに私は同じ富士フイルムのデジタルカメラでも高級機ではありませんが、X10をウェザリング加工して8年も使っています。

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*エイジング加工とウェザリング加工について/広義・狭義で解釈が違ってくるかもしれませんが、今日の記事内でエイジング加工と呼んでいるのは、キズを付けたりヤスリをかけたりして、実際に古びたり使い込んだ風合いを出してしまう加工のこと。また、今日の記事内でウェザリング加工と呼んでいるのは、元の素材の上に塗装などすることによって、古びたり使い込んだ風合いを出すことで、それを落とすことで元の状態に戻せる加工のこと。

 

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