誤って背蓋を開けることが無い
まず最初にお知らせです。
我楽多屋は本日7月29日(月)、閉店時間を午後5時に繰り上げさせていただきます。
撮影途中のフィルムがカメラの中に入っているのに誤って背蓋を開けてしまう~そんなミスをすることは、フィルムカメラ歴の長い人の場合には滅多にないことでしょう。
いや、、、どちらかと言うと、撮ることよりカメラが好きでカメラを複数台持っているような人の中には、フィルムが装填されたままの撮影途中のカメラが家の中に何台かあって、フィルムが入っていることをうっかり忘れて背蓋を開けてしまった...そんな経験のある人が案外と多いかもしれません。
その点、このカメラの場合はそういうミスが起こりません。
何故なら、ミノルタのフィルム一眼レフとして最後期モデルにあたる「α-SweetⅡ」という機種には安全装置が付いていて、撮影途中のフィルムが入っていると、背蓋オープンボタンにロックが掛かって押せないようになっているのです。
下の画像のように、背蓋右下にある小さな窓に赤印が出ていると、黄色い↘の先にある「OPEN」と記された背蓋オープンボタンが押せない状態になります。
こういう安全装置が付いているフィルムカメラって、過去に何千、何万!?といろんな機種が存在しているであろうフィルムカメラの中にあって、かなり希少な存在です。
じゃあ、どうやって背蓋を開けるのかと言うと、フィルムを最後まで撮りきった後に自動巻き戻されてから開けるか、巻き戻しボタンを押して強制巻き戻しをしてから開けるか、しなければなりません。
なので、撮影途中で長期間放置してしまって、その間に電池が切れちゃったりしていたら、新しい電池を入れてからでないとフィルムを取り出せないわけです。
非常に良く考えられた機能でしたが、このカメラが登場(2001年)して数年後にはデジタルカメラの時代がやって来てしまったのです。
*念の為に記しておきます。あくまでも緊急用として背蓋を開ける方法が、他にも二つほどあるにはあります。電池が生きている状態でボディのファンクションボタンなどを操作しながら電源をオフにするとOPENボタンのロックが解除される方法や、ボディサイドにある小さな穴に先の細いものを突っ込んで中にあるスイッチを押し下げる方法。
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