我楽多屋で買った    モノ・マガジン

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2018年1月

2018年1月22日 (月)

新潟のお昼

昨日はアローカメラ&我楽多屋ともに臨時休業をいただきました。ウェブ上ではご案内しておりましたが、知らずにご足労いただいた方いらっしゃったらご迷惑をおかけいたしました。

もともとは買取名人が出張するはずだったのですが風邪でダウンしたために、私 二代目がピンチヒッターで新潟まで出張買取りに行って来ました。

買取り依頼の内容をザックリと説明しますと、国産とスウェーデン製の中判高級機、国産のレンジファインダー機、ニコンはAF機一眼がフィルム・デジタルともに、他には国産高級コンパクト機が、それぞれ数台ずつありました。

雪の心配があったので車ではなくて鉄道利用したため、訪問先で宅配便で発送するための梱包作業も終わったころに「お昼を用意したので食べていってください」とのお言葉。

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こんな立派で量もたくさんなお料理を用意してくださって、感謝感激でした。

 

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2018年1月21日 (日)

ヤシカマット124G

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1971年に登場したヤシカの二眼レフ「ヤシカマット124G」は、ヤシカで最終版の二眼レフ。

1967年登場のヤシカマット12のマイナーチェンジ機124をベースに基盤の電子接点に金を使用して耐久性を向上させています。また、プラスティック部品の仕様で軽量化を図っています。

他メーカーを見ると、マミヤが1983年に「マミヤC330プロフェッショナルS」を登場させていますが、これも1969年登場の「マミヤC330プロフェッショナル」をマイナーチェンジした「f」モデルをベースにダイキャストボディをプラスティック化したモデル。

これら2つが、国内製二眼レフの最終モデル。マミヤの方は大柄ボディで、プロというネームが付くこともあるので、より一般向けなのは「ヤシカマット124G」ということになります。

そりゃ~ローライフレックスなんかに比べたら、質感も劣るし操作感にも差があります。でも、ちゃんと作られているし、気軽に遊ぶには良い頃合い。MADE IN JAPANですから。ただ、新品で売られていた時代がすでに一眼レフメインの時代でしたから、もともと出回っているタマ数が多くないんですよね...。

ただ、この個体は外装はとでも美品ですが、cds式の露出計不良でレンズも少し汗かいたみたいになっています、残念。

昨日のブログでもちょっと登場した中国製二眼レフTEXERと並べてみました。こちら手頃感ではさらに上を行く感じですが、ちゃんと作られているのか?と言われると不安が残ります。でも、あたりダマは描写も良いのですよ。

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2018年1月20日 (土)

臨時休業のお知らせ

 

2018年1月21日(日)は出張買取り業務のため、アローカメラ&我楽多屋ともに臨時休業させていただきます。

ご迷惑おかけいたしますが、よろしくお願い申しげます。

 

 

ローライ・ピストルグリップ

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過去にもローライの二眼レフに用意されたアクセサリーをいくつか紹介したことがあります。

でも、ピストルグリップは決して珍品レベルではないからか、話題にしたことがありませんでした。

そのピストルグリップが年末と年始に続けて出たうえに、これを見たお客さんや長徳先生とのやり取りの中で似たようなコメントを聞いたので、いよいよ話題にします。

それは、「これ、ローライ持っていると欲しくなるんだけど、使ってみるとう~ん…ってなるんだよね」的なコメント。

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何故なら、このグリップは右手で握るように出来ていて、握ったまま指でピストルの引き金を引くようにしてシャッターを切れるのですが、フィルム巻き上げを右手でしないといけないから、その度にグリップを左手に持ち替えないといけなくなるからなんです。

でもでも、プラスティック製とはいえ、グリップの角度や握り感など良く出来た造りに、一度は使ってみたいアクセサリーであるのも事実なんですね。

下の画像、ローライが無かったので無理矢理中国製二眼レフTEXERをグリップに載せてみてます。

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また、ピストルグリップはプリズムファインダーとセットで使うと効果的!とも言います。が、敢えて言い換えるなら、プリズムファインダーを使うならピストルグリップを使った方が効果的でしょうか。それに、プリズムファインダーを使っても巻き上げる際に持ち替えないといけない動作は同じですし。

 

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2018年1月19日 (金)

奥様公認

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もう何年も継続して我楽多屋にご来店いただいているSさん。

以前から、ご来店される時は奥様の用事のお使い先が四谷にあるので、それを兼ねていらっしゃる場合があることを聞いていました。

先日は少し久しぶりのご来店だったのですが、そのきっかけが~奥様にいつものお使いを頼まれたことだったそうです。

が、奥様。ご主人にお使いを頼む前にうちの店のウェブをご覧いただけたようで、カメラ提供意思表示カードなど興味深いことをやっているカメラ屋であると、ご評価いただけた模様。

だから、「いつものカメラ屋さんにも行けるでしょ!」と上手いこと促されて、ご主人はご自宅を出て来られたようです。

で、ご主人はお探しに来られた古いロッコールレンズ用のフードを、思わず純正品で見つけられて喜んでくださいました。また、いつもは何か買ってもコッソリと持ち帰る感じだけど、今日は堂々と持ち帰れるなぁ~とも言われてました。

カメラ趣味を続けるのも「家族の目が厳しくて…」という話を他のお客さんから聞かせていただくことがちょいちょいあります。こんな風に奥様公認いただけると、うちの店も嬉しい限りです。

 

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2018年1月18日 (木)

キエフ(Kiev)15 TTE

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ロシア製カメラの「キエフ」というと、ツァイス・イコンのレンジファインダー機をコピーしたモデルを思い浮かべる人も多いと思いますが、35ミリ判の一眼レフも作られています。

この「キエフ15 TEE」は、1965年に登場した専用マウントの一眼レフ機「キエフ10」の後継機で、1974年に登場しています。

キエフ10がペンタ部に付いたセレン式の外光露出計でシャッタースピード優先AEを可能にしていたのに対して、キエフ15はCds式のTTL露出計に改良されました。

また、ともに特徴的な金属製のロータリーシャッターを備えているのですが、この個体はシャッター不調により、背蓋を開けてシャッターを切ってみても音だけして開いているのが確認できませんでした…。

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壊れていても確認出来るのは、そのボディ。ゴツい外装デザインと大きさ・重さ。

もしや、このカメラ。35ミリ一眼レフ機の重さ番長なんじゃ?と思って、重そうなカメラを調べてみました。

まず思い付いたのは、ニコンF5で1210gでした。キヤノンEOS-1Vは945g、コンタックスAXが1080g。早速ですが、、、AF機はやはり重いのでAF機は除外します。

続いて、MF機。ニコンF2が720g、露出計内蔵のフォトミックファインダ―の中で一番重いS型を載せても890g、F3が715g。キヤノンはNewF-1は795g。ライカR8が890g。そして強敵と思われる、コンタレックスⅠ(通称ブルズアイ)は910gとのこと。

いよいよ、キエフ15ですよ~~。「902g」でした!惜しくもブルズアイの数グラム差で2位。

もっと重い35ミリ判一眼レフボディをうっかり忘れていたら、ゴメンナサイ。

 

ちなみに、先代機のキエフ10はこんなデザイン。キエフ15よりもセレンの受光部のお蔭で少し愛嬌ある表情になっているような気がします。

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2018年1月17日 (水)

高さ制限1.5m

本日水曜日は、アローカメラ&我楽多屋ともに定休日となっておりますので、よろしくお願い申し上げます。

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二代目の「先週撮ったもの行ったとこ」は、高輪橋架道橋。JRの田町~品川間にあるガードです。

高さ制限が1.5mという、実に低いガードなのです。それでいて、長さが2百数十メートルもあって、車の通行も可能なんです。

前にも通ったことはあるのですが、今建設中の新駅が完成すると無くなってしまう…という情報があって再訪してみました。

実際のところ、170cmを僅かに切る私の身長なら、首を曲げたり屈むことなく歩けました。途中一度、髪の毛が天井に触れた気がしましたけど。

クルマの通行も多く、人や自転車もそこそこ通るので、行ってみようという方は高さだけではなくて、交通安全にも気を付けてください。

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2018年1月16日 (火)

CONGO CAMERA

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この小さなボックスカメラ、昭和5年頃に発売された東郷堂のトーゴーカメラ(TOUGO CAMERA)によく似ています。トーゴーカメラは1枚撮りの特殊なシートフィルムを利用して、暗室不要で現像出来るものでした。

大卒初任給が70円程だった昭和10年頃、ライカが420円だったといいますが、そのトーゴーカメラは1円でした。1円で買えるので「円カメラ」という通称もあったそうです。

しかし、このカメラには「TOUGO CAMERA」ではなくて、「CONGO CAMERA」というプレートが貼られています。幸いにも良い状態で残っている箱には、「CONGOU CAMERA」と「U」が追加されていますが。。。

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「CONGO」「CONGOU」どちらで調べても情報がなかなか見つかりませんでしたが、一つだけ見つけたのは海外のサイト。でも画像無く、詳細は不明とのこと。

ただ、そのサイトを見つける前から気になっていた、ボディ前面に貼られた「T」と「S」を模ったような丸いマークのプレートについて、ミノルタの前身モルタ合資会社時代のカメラに貼られていたマークに似ている~というようなことは書かれていました。

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たしかに、そう。それだ。

でも、東郷堂のカメラに付いている「十」と「5」を模ったマークにも似ていなくない。

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実に未確認物体系の怪しいカメラなのです。。。

 

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2018年1月15日 (月)

VT専用です

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「キヤノンVT」は1956年に発売された、ライカマウントのレンジファインダー機。

一番の特徴は底面に収納されたトリガーレバーを引き出して操作することで、巻上げとシャッターチャージが出来ること。

というか、トリガーレバーで巻き上げるのが基本なので、ボディ上面の巻上げノブは簡略化(ツマむ部分が狭い)されていて、他のノブ巻上げ式のカメラより操作するのが少々もどかしい感じです。

当時は今よりも、カメラをケースに入れて使う傾向が強かったので、ふつうの底ケースではトリガーレバーの操作が出来ないため、VT用のケースには底にちゃんと穴が開いていました。

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また、この頃のキヤノンは三脚やコピースタンドなどで使用する際に、縦位置での撮影も容易にするための立派な金属製のカメラホルダーというのを用意していて、このVT用のもありました。

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さすがに、このカメラホルダーを使う際には底面のトリガーレバーを使うわけにはいかないので、トリガーレバー式のⅤTやⅥTも、上面レバー巻上げ式のL1、L2やⅤL、ⅥLと同じホルダーを使えばいいのにと思ったのですが、画像のようにVT用に背丈が少し高い専用ホルダーが存在しています。なんで、わざわざ作ったんだろう???

ここまで読んで、ウズウズし出した人はきっとキヤノン通の方です。

私もいろいろ考えているうちに分かって来ました。

キヤノンVTって、L1やL2より半年~1年先に発売されているんで、カメラホルダーももともとⅤT用が先に出ていたのです。VT用ホルダーを背丈が少し低い上面巻上げレバー式のL1などに合わせると、ストラップアイレットが干渉してしまうはず…。

さらに決定的なことにも気付きました。トリガー式のⅤT、ⅥTと上面レバー巻上げのL1、L2やⅤL、ⅥLは、三脚穴の位置が真反対にあるんです。これじゃ、共用できません…。

今回改めて気付いたのは、キヤノンのレンジファインダー機はバルナックライカのような軍艦型のトップカバーから直線的なトップカバーへ進化した際に、トリガーレバー式のモデルをいの一番に発売していたこと。今となってはオーソドックスな上部レバー巻上げのモデルは後から発売していた~ってことです。

 

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*田中長徳写真集「WIEN MONOCHROME 70's」の特別販売をアローカメラ&我楽多屋のウェブ限定で行なっています(1月15日まで)。→https://camera-kaukau.lekumo.biz/arrow/2017/12/wien-monochrome-00d4.html

2018年1月14日 (日)

ダイアル35

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検索したら9年半前にも同じようなことを話題にしていましたが、風化しないように再びします。

キヤノンのゼンマイ巻上げ式ハーフサイズカメラ「ダイアル35(DIAL35)」を見て、ある年齢以上の人の多くは「ダイアル式電話」を連想すると思います。

実際、レンズの周りに並んだ受光体がダイアル式電話に似ているから、付いたカメラ名だと思います。

でも、何歳くらいから何でしょう???若い人の中には、ダイアル式電話を知らない世代もいるようです。

また、電話だという認識は出来ても、かけ方が分からない…なんて人もいるようです。

もしかしたら、このブログを読んでくださっている人の中にも、ダイアル式電話を知らない人がいらっしゃるかもしれないので、こんなネタを風化させないためにも、ダイアル式電話の画像も乗っけておきます。

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フィルムカメラにおける似たような話では、裏蓋を開けて中から取り出されたフィルムパトローネを見た若者が電池と勘違いした!なんてのも聞いたことがあります。

 

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