リコーオートハーフEの「EXPO'70バージョン」です。
ボディ前面の化粧板の向かって右下にブルーで描かれたロゴマークが目立っていますが、それ以外の部分にも、シルバーでEXPO'70のロゴマークが羅列されています。
ただ、その中に一つだけマークの下に書かれた文字が「EXPO'70」じゃないのがあって、一瞬「誤植発見!」とか思ってしまったのですが、一番目立つブルーのロゴマークの直ぐ左上なので、これは意味ありかな...と思って、「2-HO-55」を検索してみました。
引っかかって来たのは同じくオートハーフE絡みでしたが、「オフィシャル商品をあらわす認可番号なのでは?」とのこと。
じゅうぶんに有り得ますね!!
ところで、オートハーフのこういう限定バージョンみたいなのは、かなりいろいろ出回ってますね。以前、このブログでもこんなのを紹介したことがありました。
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チェコスロバキア産の二眼レフ、メオプタ社製「フレクサレット・オートマットⅥ」です。
貼り革の色や、その他細部に微妙に独特なデザインが施された、少しオシャレな雰囲気が漂います。
ピントフードの銀色の(メオプタ社のマークのある)部分、ここだけを開くことが出来るようになっているのは、35ミリフィルム使用時のアイレベルファインダーになるからだったり、側面のフィルムカウンター横には35ミリフィルム使用時の補助カウンターもあって、35ミリ使用時の利便性さえも意識した仕様になっています。
今回、私の注目点はテイクレンズ下にある「ピントレバー」。
ミノルタオートコードなんかも、同じようにこの部分にあるレバーをスイングさせることでピント合わせをしますが、このフレクサレットの場合、そのレバーが大きめで被写界深度目盛りまで付いてます。振子状に無限大側へ振った状態では、まるで遊園地にあるフライングパイレーツが、最大限に振れた状態に似ているよなぁ~と思ったまで…。
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昨日の昼頃の出来事。常連Kさんが「このハンドストラップは使いやすいよ。この前、Hさんが違うハンドストラップ買ってたけど、これの方が良いはず。俺はもう要らないから、買っておいてあげようかなぁ(笑)」と。
まぁ、他にもいろいろと話題がありましたし、買ってしまってはもしかしたら余計なお世話にもなり兼ねない…。このハンドストラップは、そのままに帰られました。
その5時間後くらいでしょうか、まさにその常連Hさんがご来店。
「あの~、さっきKさんが、これこれこうこう(=前述の内容)と言ってましたけど、この前はどんなハンドストラップ買ってもらったんでしたっけ?」と聞くと。
「ん~、どんなのだっけ?私が覚えていないのに、Kさん凄いなぁ~。でも、お勧めとあらば買いますよ!」と、特にモノを確認することも無くお買い上げくださいました。
まぁ~面白いパターンですよね(^-^)。お店の側は何の努力もなく、お客さんがお客さんに品物を勧めて、勧められた側はそれをそのまま受け入れてる。私は伝言しただけです。
ところで、このハンドストラップ。ドイツのブランド「hama」製。Kさんの説明によれば、ネジ山部とストラップ部の間にある黒いプラ製のところに指が掛かっていい感じ~なのだそうです。
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ソルトンシャッターとカールツァイスのレンズ台が似ている件。
今、我楽多屋のレジカウンター横のショーケースの上に偶然に並んでいる、この二つ。用途は全然違うモノなんですが、似ていることに気付きました。
ここは店内の他の場所に並べる場所がない、そして、ちょっと目立たせたい品物を置く場所だったりするのです。少し前からあるソルトンシャッターと、ここ数日前に来たレンズ台、共にそういう流れでここに置いたのであって、似ているからここに置いたわけではありません。
まぁ、それ以上の深い意味はありません。
さて、ソルトンシャッターはご存知ない方も多いでしょう。これは、昔の暗箱カメラなんかでレンズの前に付けて使うシャッターです。
元々うんと昔の暗箱カメラは露光時間がかなり長かったので、シャッターの必要が無くて、レンズキャップを付けたり外したりすることで十分だったのです。
それが時が経つにつれて感光材料の性能が上がって、微妙な露光時間の調整が必要になり、レンズの前にソルトンシャッターを付けて使うようになったりしたわけです。
あと、木製のレンズ台。「Carl Zeiss T* Lenses」ってプレートが貼ってあります。カメラ店での展示用の台と思われます。
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我楽多屋にあるような、金属カメラやフィルムカメラ、マニュアルカメラ用のレンズにはほとんど記されている被写界深度目盛り。フォーカスリングの距離指標の側に左右対称に記された数字があるのが、それです。
少し前の話になりますが、若いお客さん、多分、それらのカメラにまだ不慣れなお客さんに「これって何ですか?」と質問されました。
「被写界深度目盛りです」と答えたところ、反応が無かったので、簡単に以下のような説明を始めました。
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レンズというのは絞りの開き方によって、ピントが合う幅が変わってきます。
例えば、絞りを絞った場合はその幅が広くなる。
画像のカメラの場合、今、1.8mくらいにピントを合わせた状態ですが、絞りを「22」にすれば被写界深度目盛りの「22」と「22」の間、無限大(∞)から1m弱までピントが合うことを示しています。
逆に絞りを開いた場合は、その幅が狭くなる。
同じく画像のカメラの場合、絞りを「2.8」にすれば被写界深度目盛りの「2.8」と「2.8」の間にしかピントが合いません。ちょっと読み取りずらいですが、2mから1.6mくらいでしょうか。
このことを利用すれば、メインの花にピントを合わせて背景をボカしたい時とか、背景もボカさずにピントを合わせたい時とか、絞りで調整することが可能になるわけです。
ただ、絞れば光の量が減るのでシャッタースピードを遅くしないといけなくなるなど、また次の段階として考えないといけないことも出来てますけども、被写界深度については、そういうことなので、それが分かるようにここ(鏡胴)に記されているんです。
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すると、「え?それは記さなくてもいいことですよね?」と聞き返されたので、「いやいや、絞りが及ぼすピントの合う幅をここで確認出来るのだから、必要な情報といえますよね」と言いましたが、反応が「?」マークのままなので、「うちの店にあるようなカメラにはほとんど記されてますよ」と言うと、「じゃあ、いいです」と何か不服そうな雰囲気で帰って行かれました。
説明長くなりましたが、この出来事がどうしても理解できなかったので、後日、長徳先生や常連さんにお話したところ、iPhone世代には「何メートルとか通じないのでは?」とか、「撮った後から任意の場所にピント合わせたり出来る時代だから仕方ないのでは?」と言われました。ホントにそうなのかもしれない...だとすると、もっと詳細に適切な説明が必要だったのかもしれません。
また他には、「自分が理解出来ないことに逆ギレしたのかな?」とか、「もっと勉強してきてくださいだね」という方もいらっしゃいましたけどねぇ。うん...わたし的には丁寧に説明したつもりだったので、あまり言いたくないですけど、コミュニケーションの問題かな~とも思うんですけどね。
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最近、古いカメラを扱うカメラ店が新しく幾つか出来たりしています。その多くが、若い人にも入りやすい雰囲気だったりするようです。
20年くらい前にあった中古カメラブーム世代の人々の中には、買うモノ買ってしまってもう買うモノが無い~とか、もう飽きてしまった~なんていう人もいらっしゃるでしょうから、マニアの世代交代というか若年層への移行があって当然。よって、新しいスタイルのお店も出てくるのでしょう。
フィルムカメラで写真を撮ったことが無いデジタルカメラ世代の人の中から、フィルムカメラに関心を持ち始めている人たちが出現しているのも実感しています。
そういう層の人たちに向けて、事前に整備点検したカメラを使い方や撮り方から教えて、現像やプリントまでも指南していくお店が出て来るのは、今の時代それが正常なことなのかもしれませんね。
それに対して、我楽多屋は今も旧態依然。敷居が高く感じられているのだろうなぁ~という自覚も持っています。
ただこれは、扱うモノが店名通りにジャンク品がメインであったり、動いていても現状品だったり、また様々なアクセサリーを自分なりに選んで楽しむ~というのを店のカラーにしているから、余計に時代に取り残された感があるのだろう...とも思っています。
つい先日、フィルムカメラに興味を持ち始めたばかりの若人が来店されました。フィルム感度や、露出を自分で設定するマニュアルカメラについての知識が乏しかったり、二眼レフを初めて触ったとか、モノクロフィルムの存在さえ知らない初級者さんでした。
いろいろな質問をされたので、いろいろと答えさせてもらいました。
フィルムカメラ、マニュアルカメラの根本のようなことは分かる範囲で答えることが出来ますが、「メーカーやレンズなど何を買ったらいいのか?」「どれがキレイに撮れるのか?」などという次元の質問には答えることが難しい~と。いや、それは各自が判断して見つけることが楽しい、大事なんじゃないですか!?と答えしました。
お店もいろいろあるように、お客さん(カメラを使う側・楽しむ側)にだっていろいろいらっしゃいます。
志向的な指南も受けながらカメラを買う使うのであれば、それなりの予算も必要になるし、そういう向きのお店があるので具体的に店名を挙げて説明もします。
逆に言えば、我楽多屋の場合は事前整備して保証を付けて売るようなスタイルではないので、カメラやレンズがそれぞれどういう現状なのかを判断・推測して使える人でないといけなくなってしまいます。こういうとそれなりの経験者やベテランさんにしか買えないと思われるかもしれませんが、全然使えないものを使えるものとして売ったりはしませんし、そういうものだからこその値付けをしているので、そこも含めて楽しむ~大らかさみたいなものは前提になるかもしれませんね。
先程の若人は「少し勉強して、また顔出してもいいですか?」と言って帰られました。もちろんOKです👍。
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本日水曜日は、アローカメラ&我楽多屋ともに定休日となっておりますので、よろしくお願い申し上げます。
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二代目の「先週撮ったもの行ったとこ」は、野方。
その前の週の土曜日、がらくた市の長徳先生トークショーの中で話題に出てきた、野方駅。バス停が凄い狭い所なので行ってみると面白い!と言われて、即決行。
新宿駅西口から野方駅行きの関東バスに乗る。30分ほど乗車して環七沿いにある野方駅入口バス停は「入口」と言いながら、野方駅の600メートルくらい手前にある。
バスは西武線との立体交差の側道にそれると直ぐに、ここへ入るのか?と思うほどの一方通行の細い道に進んで、野方駅バス停に到着。
野方駅バス停は交差点ではない...狭い一方通行路の変形四叉路の角に位置していて、無理矢理にその角にバスを2台停めるスペースがあるだけ。
で、このバス停から野方駅まで、まだ200メートル弱はある...。
田中長徳先生の連載コラム「我楽多屋で買ったモノ・マガジン」を更新しました。
第214回目のテーマは「ローライフレックスより、Kalloフレックス」です。
*閲覧は2017年10月初旬までです。
まず、一番初級者向け質問。「コニカミノルタってカメラを作ってたの知ってますか?」、これを知らない人は、さすがに少ないでしょうねぇ。
次に、「コニカミノルタって、コニカとミノルタが一緒になって出来たの知ってます?」、これはどうなんでしょう?ある一定年齢層以上の人なら当然知っていることでしょうが、20歳代くらいの若い世代にはどうなんでしょう?
ちなみに、コニカミノルタがカメラ事業から撤退したのは2006年。コニカとミノルタが合併したのは2003年。コニカミノルタとして、カメラ製造販売を行なっていたのは、たった3年程なんですね。
ミノルタはその起源を辿ると、1928年創業の日独写真機商店。コニカは1873年創業の小西屋六兵衛店までさかのぼれ、こちらはフィルム製造にも力を入れた会社でした。
あぁ、コニカミノルタが別々だったことを知らない世代には、コニカがフィルムを作っていたことを知らない人もいるかもしれませんね。かつて、「サクラカラー」とか「コニカカラー」なんてフィルムブランドだったんです。
そして、ある意味で皮肉というか...合併したコニカとミノルタですが、日本国内の光学機器メーカーとして、一番古いコニカと、二番目に古いミノルタなんです。
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