半世紀以上前のズームレンズ
最近、ミノルタネタが多いような気もしますが、これは偶然です。
そして、レンズネタも多いような気もしますが、これは某写真家先生が、一癖ある系のレンズを何本かまとめて物々交換で持って来られたからです。
今日のレンズは「ミノルタ AUTO ZOOM ROKKOR 80-160mm/F3.5」。ズームレンズ黎明期の希少品です。
重いです、デカいです。
先日、店でこのレンズについて数名で談話しているときの話。当時、このスペックを必要としたプロはN社ユーザーだろうし、ハイアマチュアにしたって同傾向だし、でなくても、この高価なレンズに目をつける人は居なかったゆえ、出荷数も少なく、より希少なんでしょうねぇ~と。
このレンズで目を引いた一つが、鏡胴にある細い溝。ズームリングを回すと、それに合わせて溝の中で赤い印が移動します。溝のすぐ脇に赤文字で「R」と記されているので、これは赤外補正マークと思われます。
また、ウィキペディアによると、「電子計算機導入以前に設計されており、電動計算機で収差係数が適切になるレンズ形式を模索し、光線追跡は大型リレー式計算機を持つ計算会社に委託するという、根気と時間を要する方法で設計されている。」らしいです。
で、このレンズ。早速もう他の写真家先生のところへ嫁入りしました。
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