TシリーズのAPS版
京セラ製コンタックスの高級コンパクト機「Tシリーズ」、わりと最近「T3」を話題にしたことがありましたが、今日は「Tix」。
これ、他のTシリーズと違って、フィルムカメラではあるんですけど使用フィルムがAPSなのです。
結果的に短命に終わってしまったAPSシステムの中で、他社も含めて唯一と言っていい高級コンパクト機です。
1990年登場してロングセラーとなったT2とほぼ入れ替わるように、1997年に登場したTix。その4年後に再び135ミリ判で登場するT3の前身になったともいえる、このTix。
T3が中古市場でいまだに頑張っているのに対して、APSフィルム製造が終わってしまっているので、かなり~涙のTixです。当時の新品価格を比べても興味深く、Tixが120,000円だったのに対して、T3は98,000円と、今では涙のTixの方が高価でした。
そして、ここにあるこの個体。面倒なジャンクになってます。昨日のニコマートFSのように、一日に数度しかシャッターが切れないわけじゃないんだけど、電源ONにすると1~2秒後に勝手に電源OFFになってしまうので、その間にシャッターを切らないといけないのです。で、またすぐOFFになってしまうので、再びONにして、即シャッターを切る。って、これじゃ普通に使える状態ではありませんけどね。
だから、レンズがカバーが開いている状態を撮るのは困難なので、こんな風にブレてます(笑)。
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