露出合わせ~
露出計が内蔵されていない完全マニュアル露出の古いカメラには、露出表などがボディに貼られているものがあります。
二眼レフなどは背面が大きいこともあるのか、こんな感じのが貼られていたりします。
今、店にあるカメラには、他にいいサンプルになるものが少なく申し訳ないのですが、このオリンパスワイドSの裏蓋には、ライトバリュー換算表が取り付けられています。
このカメラ、露出計は内蔵していませんけど、ライトバリューに対応しているので、裏蓋に貼られたライトバリュー換算表で読み取ったライトバリュー値に合わせれば適正露出が得られるというもの。
この換算表、以前に紹介した「セノガイド」や「関式サロン露出計」によく似ていますよね。
でも、これはあれらほど読み取りが複雑じゃなさそうなので、ちょっと読み取ってみようと努力してみました。
まずは、装填したフィルムの感度に指標を合わせます。
そして、被写体がどのようなものか、上方に描かれた8つのイラストから選択します。海/山/運動会/平地の景色/町中/日向の人物/日影の人物/外光が届いてる室内の8つの中から。*私の言い回しなので正しい表現かどうか不安…。
さらに、天候も4つの中から選択します。快晴/晴れ/薄曇り/曇り・雨の4つの中から。
円盤を回して、選択した2つの項目を合わせれば良いのです。その時、最初に感度を合わせた指標の先にある数字(6~18)が、適正なライトバリュー値です。
上の画像では、感度「100」、「町中」、「快晴」という条件として合せています。その結果、ライドバリュー「14」が示されています。
ただ、付加情報があります。円盤の円周部黒地のところに書かれている文字。3月4月9月10月の午前9時から午後3時までは「±0」と書いてあるからいいのだけど、5月~8月は「+1」とあるので、先程得られたライトバリュー値にプラス1。11月~2月は「-1」とあるので、先程得られたライトバリュー値にマイナス1することになります。
レンズ鏡胴部にある小窓から、先程得られた数値が見えるように合わせれば、適正露出が得られます。
画像では、シャッタースピード1/250、絞り8になっています。
そういえば、、、最近はあまり見掛けませんけど、フィルムのパッケージにこういう表が記されているのが普通でしたよね。
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