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2015年2月12日 (木)

Tanack TYPE ⅣS

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TYPE ⅣSですから、1955年発売の製品です。

その使用説明書を、「これは読み物として面白いから!」と常連さんが提供してくださいました。

その面白さをお伝えしようとすると、前ページの画像をアップするとか、全文丸写ししないといけなくて大変なので割愛させていただきますが、一部を披露します。

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まず、冒頭ページの「カメラ取扱上の一般的注意」、これは全文抜粋してみます。

タナックⅣSは高級35㎜カメラの一つで、精巧な機構を備えて居りますので、必ず一定の順序方法に従つて取扱つて戴かねばなりません。若しその順序方法を間違えて取扱いますと、カメラの持つ機能を充分発揮出来ませんし、場合に寄つては故障或は破損の原因ともなります。初心の方は勿論、熟達された方でも本書を充分に御読みの上、正確な取扱方法に依り御愛用下さい。カメラの正しい使用は丁寧な取扱、愛護と伴い、必ずやカメラの寿命を永く保ち御希望の写真の出来る事を保証致します。

重い!これ読んだら、カメラに正対して背筋伸ばしてじゃないと撮影に臨めない気がします。でも、これを守れば、撮影結果さえも保証してくれる!?というから心強い!

 

で、各部の名称案内や、フィルム装填から撮影の手順などの案内をしてくれた後に、レンズについては、その性能を①球面収差とコマ、②非点収差、③像面彎曲、④歪曲、⑤色収差、⑥フレアー、⑦周辺光量の減少、と7つの項目に分けて語ってくれます。連動距離計の理論や、フオーカルプレーンシヤツターの理論も論じてくれます。

理系じゃないので(文系もろくに勉強していませんが...)理解できません(笑)。

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あともう一点、面白いというか、今の時代じゃ、なら書かないよな...と思う項目がありました。

それは、「距離計の調整方法」。冒頭を抜粋します。

交換レンズを使用せる場合、レンズ寸法の多少の誤差に依る距離計合致の誤差の修正、或は距離計自体の多少の狂いを生じた場合は次の要領で修正出来ますが、取扱いに馴れた方以外は余り御薦め致しませんから、カメラ店を通じてタナック製造元へ御送り下さい。

必要工具:1粍及3粍程度のドライバー、先のとんがつたピンセット及ヤットコ

これ、今の時代じゃ、絶対にユーザーにいじらせたりさせないですよね。面倒なこと起こりそうだから。

 

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