リコー・オートハーフ
リコー・オートハーフって、バリエーションが沢山あるし、オートハーフS以降は前面の化粧板にいろいろなデザインのモノもあって、外観上はさらにバリエーション豊富になります。
そうなると、カメラ屋をやっていても案外と詳細知らなかったり、忘れていたり~もするもんです、正直なところ。だから、リコー好きな人や、ハーフカメラ好きな人などの方が知識豊富だったりする~と先に言い訳をしておく。。。
このオートハーフを見た時に、「なんか違うよな~」とは思ったけど、「う~ん、なんだろ?」くらいにしか分かりませんでした。
前面にあるシャッターボタンや裏蓋開閉ボタン(この個体は欠品していますが)は、初号機のオートハーフ(1962年発売)に似ています。
ただ、前面には化粧板が貼られているので、オートハーフS(1965年発売)以降の体裁なんです。
この個体の正体は、1963年発売の「オートハーフ・ゾーンフォーカス」といって、初号機ベースでゾーンフォーカス機能に改良したバージョン。ただし、前面の化粧板などはオートハーフS以降のテイストも持った、移行期のモデルなんですね。
*下の画像2枚とも、右から「オートハーフ(初号機)、「オートハーフ・ゾーンフォーカス」、「オートハーフS」。
詳細は不明ですが、操作性の問題から?とかの理由で、ゾーンフォーカス搭載のオートハーフはこの機種だけで終わってしまい、後継機には引き継がれていません。あまり市場には出ていない機種だと思います。
付属のキャップが微妙にドーム状になっているのが、マニア的にはたまらないはず。
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