ライツの覗きアクセサリー
「覗き」というのは聞こえが悪いですね。「望遠鏡アダプター」という名が正しいようです。
カメラ用レンズの後ろ側(ボディ側)に付けて、レンズを単眼鏡のように使うためのアクセサリー。確か、ニコン(Fマウント)あたりは純正品でも用意がありましたし、ケンコーはいろんなメーカー用のマウントを出していたはず。
さて、話を画像のライツ製のに戻します。
ライツではこれを「OSBLO」と呼び、1954年に発売しています。
これ、それ単体で見るとプラスティック製の本体からか、、、とてもちっぽけなモノに見えてしまいます。上の画像で言うと、一番右側の小指の上あたりの黒いところが「OSBLO」部分。
正直なところ知らないと、使い方さえ分からないかも。。。ただ、切ってあるネジが39㎜径なので、おのずとライカスクリューマウントのレンズをねじ込みたくなります。で、反対側が覗けるような形状になっているので、覗いてみて~使い方を知り得ることが出来るでしょう。
それでも、その存在感からは、1,000円~2,000円くらいのものとしか思えませんが、ライカポケットブックを見ると、そのレア度は「R6」で「非常に珍品」クラス。売値も1カメラ円近くの価値があるのです。
倍率は50㎜レンズに付けて3.5倍、90㎜レンズに付けて6倍とのこと。
で、覗いた具合ですが、私は当初、ロシア製ジュピターを付けたのですが、キリッとした見えの良さにビックリしたくらい。1954年に作られたものですから、レンズはちゃんとしたガラス製なんでしょうし。
先日、この「OSBLO」を我楽多屋でお買上げいただいたお客さんが、バッチリとお似合いのレンズに付けて持って来てくれました(上の画像がその状態)。
レンズは「痩せエルマー」の別称もある、1940年頃のエルマー90mmF4。
コートのポケットや、バッグからさり気なく、これを取り出して遠くを見る様。カッコいいのか、怪しいのかは、持つ人の雰囲気次第かな・・・(笑)
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