我楽多屋で買った    モノ・マガジン

Powered by Six Apart

« いよいよ水曜 | メイン | 羊の皮を被った狼 »

2013年6月 6日 (木)

640にチックマーク

Z1917

人気メーカーの人気機種ですから、「ニコンF」絡みのレアモノ系は既に研究しつくされていて、文献やネット上でいくらでも情報が得られたりします。

まぁ、なので詳細は譲るとして、こうやって~現物を目の前にすると、やはり感慨深いものです。

14年の長きに渡って製造されていたニコンFのごく初期、発売から10ヶ月くらいの間に製造されたことを示す番体が、製造番号の最初の3ケタが「640」のもの。

マニア間では「ロクヨンマル」という通称で、レアモノ扱いされています。

どこが違うのか?って、巻上げレバーや、セルフタイマーレバーなどの形状が微妙に違うのです。ただ、使われている間に新しい部品に交換されていく個体もあるので、完全にオリジナルな状態のものがより珍重されたりします。

それから、レンズの方でいうと、ニッコール5cmF2の鏡胴に記された指標に微妙な違いが発見出来るモノがあります。

Z1919

被写界深度を示す指標に通常なら赤い丸だけで記されている赤外線フィルム使用時の指標。初期の個体では「R」の文字も記されています。

それから、ピントリングや絞りリングに数字だけでなくて、「|」印の目盛線が刻まれているのです。

さらに、この初期モデルには絞り羽根が9枚(以降は6枚)あるという!違いまであるのです。

まぁ、言われないと分からないレベルだったりもするんですが、ニコンものはこういう調査がシッカリされているんですよね。

なので、このブログではウンチクを掘り下げるより、富士山マークのレンズキャップまで付いて「どうだっ!見たかっ!」的な扱いにしておきます(笑)。

*本当は三角アタマのアイレベルファインダーが付いていれば美しかったんですが、、、ウエストレベルファインダーでスミマセン。。。でも、このウエストレベルファインダーも4種ある中で最初期の型です。

 

*アローカメラ&我楽多屋のFacebookページ(http://www.facebook.com/arrowcamera)、買取名人について語るブログ「日々買取名人学」(https://camera-kaukau.lekumo.biz/dailymeijin/)も合わせてご覧いただけると嬉しいです。