我楽多屋で買った    モノ・マガジン

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2012年4月

2012年4月13日 (金)

第81回 得?or 特?

N329
気付けば、久し振りの得特企画。今回は「ニコンF-801とタムロンのダブルズームで2,000円です!」

F-801といえば、F4がニコンのフラッグシップ機の時代にサブ機として使われる立場にあった上級機。

それが、、、フィルムAF一眼が厳しい中古市況の今とはいえ、純正ニッコールレンズじゃないけど、タムロンの28-70mmと70-300mmズーム2本付で、これです。

レンズは共にカビなど目立ったところはありません。

ボディは全体的に使用感は出ています。電池蓋と接するボディ側に欠けている場所がありますが、欠けた部分をテープで留めて動作に問題はナシ。あと、F-801に有りがちな症状ですが、AF作動時に「ギューギュー」と少々異音を発してます。

そんな状態を許容出来れば、2,000円安いと思います。「使えルンです」から!

いつものように我楽多屋ご来店早い者勝ちの1セット限りです。

2012年4月12日 (木)

ミランダG

N323

N322
私 二代目の悪いクセに、挙げ足を取りたがる~傾向があります。今回もそれ系。

今となっては珍しいであろう「ミランダG」の取扱説明書を見ていた時のこと。冒頭部分で「ミランダGの特徴」として、8つほど見出しが立てられていました。

そのひとつに「静かなシャッター音とミラーショック」という特徴があって、それのイメージとして載ってる写真が何故か「飛行機」で意味不明!?

説明文を読んでも、「舞台写真、接写、複写」に優れてる~と書かれていて、何で飛行機なのか不明…。

表紙の写真も、生首ならぬ生手がカメラを持っている~と解釈すると、不思議なカットなんですが、これは行き過ぎたケチってものかな(笑)。

さて、8つある特徴にはこんな興味深いものもありました。「ユニークなレンズマウント」と。

マウント部の外側がバヨネットで、内側がスクリューという二重マウントはキヤノンなどにも存在していますが、「フランジバックが短いので、アダプターの使用で各種マウントのレンズも使用できます」と謳っているあたりは、今のマイクロフォーサーズに近い謳い文句ですよね。

最後に、最後のページにも突っ込みどころがありました!使用後の手入れの項目で「レンズのホコリは軽くハケで払う程度にして、余り神経質に度々拭かないで下さい」ですって、「神経質に度々~」って、ちょっと面白い表現だと思いませんか!?

2012年4月11日 (水)

貫禄アイピース

N321
画像に写っている二つの黒い輪っか状のもの、これはニコンF3HP用のアイピース。

ファインダーの接眼部に付けるもので、ここにラバー製のアイカップを付けたり、視度補正が必要な場合は度付ガラス入りのアイピースを選びます。

ところで、ここにあるアイピース。驚くくらいに酷使された形跡があります。普通、こんなに塗装が剥げてしまうものでしょうか!?

当然、ここにラバーのアイカップを付けていなかったからでしょう。また、眼鏡をかけた人の場合、アイピースと眼鏡のレンズが接触するのを嫌う人が多いですが、まさか、眼鏡との接触でここまで塗装が剥げるはずもなく…。

多分、カメラバッグの中で他のカメラやレンズとガチャガチャになったり、地ベタに置く時に、ボディの背面を下に置いちゃったりした結果でしょうね。それにしても、ここまでやるのはスゴいなぁ~と。

ちなみに、一緒に写っているキーホルダーは、私が10年以上使っているものです。こんな形状しているので、いつも鍵とガチャガチャしっ放しですが、それでもこの程度の劣化ですからね。

2012年4月10日 (火)

放置フィルムの現像

FH05

FH01
え~と、お恥ずかしながら、ペトリカラー35に装填されたまま放置されていたフィルムの現像をしてみました。

何年経過しているのか?推測も出来ないまま現像出しをした結果は、5カットしか撮影していませんでした。巻き戻す前にチラッと見たフィルムカウンターは20を超えていたはずだし、それなりにクランク巻いたのになぁ。。。

そのうちの2カットが上の画像。

店の前に凄いクルマ(bugatti)が停まっています。お客さんが乗りつけたクルマですが、いつなのか思い出せません。3階にギャラリーや2階に博物館がある頃なので、どんなに最近でも4年前。

もう1枚は荒木町の路地。「たまる」ってお店はあんこう鍋の美味しいお店です。この頃から「アラフネ応援隊」やってたみたいだなぁ。

と、自分の告白はしましたので~。皆さんもカメラに装填したままになったフィルム、案外とたくさんあるんじゃないですか?

カメラ好きな人に多いようですが、新たに入手したカメラにフィルムを装填して散歩に持ち出すも…。フィルムを撮りきってしまうほどのシャッターは切らず、勿体ないから~と仕舞い込んでしまうパターン。

先日、あるお客さんは「その手のカメラが10台以上ある…」と白状してくれました。

せっかく撮った写真。撮影後はなるべく早く現像しないと、変色退色の恐れも高いです。

今回、この話題を持ち出したキッカケは、某ブログでこんな内容(http://arata.tv/camera2/2012/04/1560. )のものを見つけたから。「フィルムを月に1本使うの会」という素敵な集団が存在しているのです。

うちのブログでも、以前から、草の根運動的に、フィルムの良さ・楽しさを分かっている人が、少しずつでもフィルムを消費することが大事~なんて訴えて来ているから、自分の恥もさらしつつ、再び訴えてみたのでした。

2012年4月 9日 (月)

自分の瞳で~

N319
先週、「水準器が~」と話題にしたローライフレックス・スタンダード。

このカメラにはもう一つ特徴的なファインダーが備わっています。それは、他の二眼レフでも機種によっては装備されているスポーツファインダーなんですが、ちょっと面白い仕掛けがされています。

カメラ上面のピントフードの側面2面と後方1面を折り畳み、前面は枠だけ残して折り畳みます。すると、上の画像のような格好になります。ここまではありがち。

一緒に写っているiPhone(赤いケース入り)が撮影者の顔だと思ってください。これで、ピント合わせは出来ませんが、アイレベルで画角を確認できます。

ローライフレックス・スタンダードの場合の凝った仕掛けは、残った枠の中心にある丸い部分(撮影者側)が鏡になっています。そこに自分の瞳が写るように構えなさいよ!と目安を教えてくれるような仕掛けになっているんです。

下の画像では、iPhoneのレンズが鏡に写っていますよね。本来であれば、ここに自分の黒目がギョロッと写るんですけど、さすがにその様子を撮影するのは不可能でした。。。

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我楽多屋で買ったモノマガジン更新

田中長徳先生の連載コラム「我楽多屋で買ったモノ・マガジン」を更新しました。

150回目になる今回のテーマは「理想のSDカード入れをゲット」です。

こちらより、お楽しみください

2012年4月 8日 (日)

異色ニコンF80

N299
もう1週間くらい前のこと、、、何度か話題にしたことのある、中古市場において現在非常に厳しい立ち位置にあるフィルムAF一眼レフが、まとまって入って来て整理していた時のこと。

「あれっ!?」と思う1台がありました。ニコンF80のシルバーボディです。

私自身、一瞬「?」と思ってしまいましたが、気を取り直して、これは海外向けに造られたカラーで日本国内では正規販売されていないカラーです。

国内で正規に流通したのは「ブラック」のみでした。かつて、自分で買って使っていたことがある機種なので、実はよく覚えています。

名人はすぐに「?」と来なかったようですが、、、ここらの世代のカメラになると、さすがに私の方が「ピンッ!」と来るようでして、これは程度の低い自慢みたいなもの(笑)。。。まぁ、ジェネレーションギャップというやつですけど。

「シルバー」というよりは「シャンパンゴールド」っぽいけど、ニコンは国内販売したこれと同色系の「u2」や「F60」なんかを「シルバー」と呼んでます。

さて、このF80もフィルムAF一眼機によく見られるグリップ部のラバーがベトベトして来やすい機種の一つです。程度にもよりますが、アルコール系のウェットティッシュで拭くと、案外いい具合にベタつきが取れるらしいですよ。

2012年4月 7日 (土)

ボ撮ルンです。

N318
ヨドバシカメラさんのオリジナル商品「ボ撮ルンです」。

そのパッケージには「こんなのなかった 世界初」と謳っています。たしかに、よく考えたなぁ~!って感心しました。

三脚ネジの付いたこの「ボ撮ルンです」をペットボトルの頭の部分に被せて、卓上三脚代わりにしてしまおう~というカメラアクセサリーなのです。ペットボトルの普及率がグンと上がった現代に、この発想はまさに名案でしょう!

この「ボ撮ルンです」が製品化されて、すでに何年か経っていますが、今回初めてパッケージ裏にある注意書きを読んでみました。

「ボトルの内容量によっては、安定度が変化します。内容量の少ない時は、水や砂、小石などを入れて安定をはかってください」と…。

とすると、、、飲みかけの場合は、水で割ったり、砂糖入れるかのように砂を入れたり、酎ハイに梅を入れるかのように小石を落としたりしないといけないんだぁ~。って、そしたら「もう飲めないじゃん!」。そういう突っ込みを入れたいが為のネタでございました。

あと、250グラム以下のカメラで使用して欲しいとのこと。暇なので、これもちょっと調べてみました。

リコーGR1→OK、ミノルタTC-1→OK、オリンパスXA→OK。コンタックスT VS→ダメ、キヤノンオートボーイ2→ダメ。フィルムカメラだと、こんな感じです。

下の画像、ミノックス35は重量的にはOKなんだけど、三脚ネジ穴がボディ底面中央にないと、安定悪いです。。。C.C.レモンを水で薄めないといけません(笑)。

N317

*注)最後にヨドバシドッコムのリンクを貼り付けて気付いたのですが、この「ボ撮ルンです」、すでに販売終了になっているようです。

2012年4月 6日 (金)

山梨の「ゆうらくちょう」

N298
この4月、小淵沢の駅前にカメラ・写真にまつわる新しいスポットがオープンしました。

その名を「遊楽眺」。

「ゆうらくちょう」と読みます。読んで字の如く「遊びを楽しく眺めていただきたい」という、オーナーさんの気持ちが表わされています。そのオーナーさんは、以前からうちの店をご利用いただいている方なのです。

2011年度フジフイルムフォトコンテストのフォトブック部門で入選された、オーナーさんの「石のつぶやき」というタイトルのフォトブックは、石仏の写真とその石仏がつぶやいているような川柳か狂歌がセット(34セット)にされたものでした。

「遊楽眺」では、それを掛け軸仕立てにしたり、短文も加えたりして、展示されているそうです。また、オーナー・コレクションのアンティークカメラも百数十台展示されているそうです。

さらに、オーナーの奥様が手掛けた和布細工も展示されているので、ご夫婦ご家族連れで足を運んでも楽しめそうです。

うちの名人と同じくらいの年齢のお話好きなオーナーさんを訪ねてみてはいかがでしょうか。

  • ギャラリー遊楽眺(ゆうらくちょう)
  • 山梨県北杜市小淵沢町1035 青木ビル1F(中央線小淵沢駅前)
  • 2012年4月1日正式オープン
  • 連絡先 090-6181-3151

*下の画像、写真と狂歌と短文の3点セットはポートフォリオを見せていただいた時のもの。

N315

2012年4月 5日 (木)

オートハーフ用フィルター

N314

N312
リコーオートハーフ用のフィルターです。案外と珍しいかと思います。

確か、これより初期のものなのか、、、レンズ・露出計受光部・ファインダー窓全体を縦長で覆って、その全面にイエローとかの色が付いたフィルターも存在していたはずで、あれは金属枠だったような…。

しかし、覗いたファインダーまで色付いて見えてしまうんですよね、あれだと。

これはプラスティック製で、ファインダー窓の部分はくり抜かれているので視野が色付くことはなく、肝心のフィルター部分には丸くガラス製フィルターが入っています。

画像のものはスカイライトフィルターなので、中心だけ丸く薄いピンク色しているのが分かりますでしょうか?

これだけ見たら、不思議な形しているけどもチッポケなものにしか見えないでしょうけど。リコーオートハーフユーザーなら、ピピッと反応してしまうでしょうね。しかも、元箱付き!

オートハーフといえば、4年近く前に「ランボルギーニのオートハーフ」を話題にしていました。その時のオートハーフにも、これと同型のフィルターが装着されてました。