我楽多屋で買った    モノ・マガジン

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2011年3月

2011年3月 8日 (火)

Fのアイレベルファインダー

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ニコンFのアイレベルファインダー、それもブラックの超美品です!!正直に言うと、プリズムは少々難あり、、、残念。

ニコンFに載せるファインダーには、これを含めて7種類(アイレベル、ウエストレベル、フォトミック、フォトミックT、フォトミックTN、フォトミックFTN、アクション)存在しています。素通しのウエストレベルファインダーを除けば、このアイレベルファインダーが一番シンプルな構造であり、当時の販売価格も一番安かったのに、今では、思い切り逆転してしまっています。

当時の販売価格では、より高価だったフォトミックファインダー。内蔵している露出計が故障してしまっているモノが今ではほとんど。。。外装サイズもアイレベルよりふた回りくらい大きくなってしまいます。

さらに、今あえて、クラシカルな金属カメラを使おうという人の多くは、シンプルさを求めたり、フルマニュアルを求めるので、アイレベルファインダーに人気が集まるのだと思います。

ちなみに、発売当時のアイレベルファインダーの価格は6000円、その後、値上げされて(物価上昇もあり)8500円(ブラックは9000円)になりました。それに対して、フォトミックFTNファインダーの当時の価格は19500円(のちに29000円)。

そして、今、アイレベルファインダーは、中古市場で美品なら5万円以上の値がつくこともザラ。外観の程度が悪いけど、中身は使える~なんて状態のモノでも、2万円前後します。フォトミックファインダー付きのボディが1万円代で探せるのに。。。ボディよりも高いファインダー。。。

その名は「アイレベル」ですが、商品価値は「ハイレベル」なファインダーなのです。

でも、こうやって見ていると、それだけの価値がありそうなシンプルで飽きのこないデザインであります。

我楽多屋買ったモノマガジン更新

月1回更新の田中長徳先生に連載コラム「我楽多屋で買ったモノ・マガジン」を更新しました。

今回で137回目、テーマは「こっちが本家のノーウッド デイレクター」です。

こちらより、お楽しみください

2011年3月 7日 (月)

ヒョロ長な超広角!?

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レンズの焦点距離の刻印ミスについて、過去にも話題にしたことがありました。それは、「28mm」か「2.8cm」と表記されるべきレンズに、「28cm」と表記されていたパターン

それも、天下のニコンさんのニッコールレンズだったので驚いたものです。

今回は、コムラーのレンズなので、驚きというよりは「やっちゃったな…」という感じ。

「135mm」か「13.5cm」と表記されるべきなのに、「13.5mm」と表記されてしまってます。その表記が本当ならば、超広角レンズなのに、ずいぶんとヒョロ長い鏡胴です。

そう、コムラーの刻印については、一度突っ込みを入れたことがありました。このレンズもそうですが「KOMURA-」と刻印されてます。この「-」は音引きの「-」なの?

そういえば、自分の名前は「ようすけ」。カードなどに表記されているローマ字、今は「YOSUKE」に統一して(されて)ますが、過去には「YOUSKE」や「YOSUKE」(Oの上に ̄付き)もあったはず。。。さすがに「YO-SUKE」はなかったけど(笑)。

木星珠&ラビットスバル

我楽多屋、特別販売品の再案内です。

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  • ひとつは、木星珠倶楽部のトートバッグ&Tシャツ。すみませんが、個別販売は出来ません。トートバッグとTシャツのセットで6000円。
  • Tシャツの素材・染めも良好ですが、トートバッグの使い勝手がかなり良いようで、うちの店のお客さんにも愛用者を多数見かけます。
  • 残わずか2セットのみで、TシャツサイズがXLとXXLのみ。
  • 詳細は、http://arrow-camera.weblogs.jp/blog/2010/08/0831.html

 

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  • もうひとつは、幻の三輪車「RS-3(ラビットスバル3輪車)」のミニ写真集。1冊1000円。
  • 「スバル好きだけど、これは知らなかった~」とブログを見て、購入に来られた方もいらっしゃいました。
  • 詳細は、http://arrow-camera.weblogs.jp/blog/2011/02/rabbitsubaru.html

どちらも、普通は入手困難なものです。木星珠~は倶楽部公認!?のうちの店のみの限定販売ですし、RS-3は一般書店には流通していません。

ともに3月下旬をメドに、販売終了の予定です。ご希望の方はお急ぎご来店ください。

2011年3月 6日 (日)

TIFFENフィルター

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「色つきのレンズフィルター」と言われて、まず思いつくのは、ガラスがイエローやオレンジ色のモノクロ用フィルターなど、特殊効果用フィルターかと思います。

でも、最近になって、MARUMI(マルミ)からフィルター枠に色が付いたものも登場しました。色はパールホワイトやパールレッドなど7色も用意されています。これは、明らかにドレスアップ用で見た目だけの特殊効果です。

その背景は、ペンタックスK-xやK-rなどのように、カメラやレンズ自体がカラフルにドレスアップされたモデルが出て来り、マイクロフォーサーズ機などオシャレを意識するようなユーザー層が増えたからでしょう。

さて、ここにあるフィルター(上の画像)、ガラスと同じような色に枠まで塗られています。それも、アルマイト塗装っぽい。ちょっと、これは珍しいかと思います。他の色もあるのなら、是非見てみたい、並べてみたい。

アメリカのTIFFEN製のもの。でも、、、シリーズフィルターなので、フードやホルダーなどに組み込んでしまうと、色づけされた枠は見えなくなってしまうのです。。。だから、見た目の特殊効果ではないのかと。

2011年3月 5日 (土)

簡易グリップ

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現在は製造されていないようですが、脚を収納出来るこんな形状の卓上型三脚が過去にありました。

カメラの買取りでいろいろなアクセサリーを一緒に買わせていただくと、その中に時々見かけたりします。

で、それらは我楽多屋に売り物として並ぶようになるのですが、こんな使い方をすると、思いのほか「使い勝手が良いよ!」とお客さんから提案がありました。

画像のカメラは、ブロニカS2。このように、ウエストレベルファインダーを使う、重めな中判カメラに向いていて、よくあるサイドグリップとは違って、ボディ下方で支えるからバランスもよく、自分にあった位置に角度も決められるので、なおかつなのです。

ただ、現行品でないのが残念。。。タイミングよく、この形状の三脚が見つかれば良いけど、アイデア次第で自作も可能でしょう。小さめな自由雲台に、なんかしら柄の部分を取り付ければいいんですからね。

また、ディスカウントショップでも売っているようなミニミニ三脚も使えそうですが、ボールヘッド部の締め付けが甘かったりするので、重い中判カメラには注意が必要そうです。

2011年3月 4日 (金)

VEST POCKET KODAK

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昨日の「ベス単」ネタが、そのおおもとのカメラ「ベストポケットコダック」を呼びました!

厳密に言うと、このベストポケットコダックは1群2枚レンズの単玉付きではないので「ベス単」ではなく、「呼び」効果としては、ちょっとカスった感ではありますが、、、まぁ、いいでしょう。

日本では大正時代、20数年の間に180万台も造られたというこのカメラですから、バリエーションも多数あり、画像のように2群4枚のレンズが付いたモノも存在しているのです。

でも、ベストポケットコダックを見たことの無い方には、昨日の画像だけでは不十分だったでしょうから、これで「こんなカメラに付いていたものなのね」とイメージしていただけるかと思います。

昨日の内容は、単玉のベストポケットコダックのレンズ部分だけを外して遊ぶ方法でした。下の画像のような具合にソフトな描写になります。

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2011年3月 3日 (木)

ベス単フード外し

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最近ではあまり耳にしなくなりましたが、私がこの業界に入った頃、15年以上前、、、「ベス単」という言葉をまだ良く聞きました。

1912年~1926年(日本では大正時代)に製造された「ベストポケットコダック」というカメラに付いていた単玉レンズ(1群2枚)の特徴ある描写が持てはやされていたのです。「ベスト」の「ベス」と、「単玉」の「単」で「ベス単」。

今回調べていて知ったのですが、ベストは「Best」ではなくて、「Vest」なんだそう。着るベストのポケットにも入るくらいの小さなカメラという意味合い。

また、127フィルムを使った4×6.5センチ判のフォーマットをベスト判と呼ぶようになったのは、ベストポケットコダックが4×6.5判だったのが由来。

さて、その単玉レンズ。通常装着されているフードを外すと、ソフトフォーカスレンズとして味があるから~、後年、注目されたのでした。それを「ベス単フード外し」と呼ぶのです。

そのため、ボディから外して1眼レフ用に加工されることも多く、今回の画像のモノもそれです。

元に戻せない改造はよろしくない、、、という考えもあるので微妙ではありますが。。。ただ、今回のモノはキレイに加工されているうえ、使用されたパーツがある意味、見事な感じだったので。

ベス単を一眼レフ用に加工する際には、当時からペンタックスのマウントがいいと言われています。それは、ペンタックスには、スクリューマウント(M42)にも、バヨネットマウント(PK)にも、「ヘリコイドエクステンションチューブ」というモノが存在しているためで、これを利用することで、ピント合わせが可能になるからです。

で、今回の改造ベス単レンズの場合、ヘリコイドエクステンションチューブの先に、体裁良く仕上げられた鏡胴というか、レンズガードというかがあって、その部分がニコンのフードと、キヤノンのフィルターとフィルター枠で形成されているのです。

まさに、我楽多屋で見つけられそうなパーツばかり!!それも、ペンタ、ニコン、キヤノンと3社揃い踏み!?

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2011年3月 2日 (水)

F-1カメラ

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お客さんのカバンから取り出されたこの2台にビックリです。

かれこれ25年くらい自動車レース最高峰と言われるF-1を見続けている私には、衝撃的でした。

向かって左手は、ニコンFM10ベースでキャメルカラーのロータスホンダのマシーンをイメージしたもの。右手は、リコーXR-7ベースで真紅のフェラーをイメージ。ともに、プラモデル用のデカールで装飾されてます。

今にも走り出しそう!とは大袈裟かもしれませんが、こんなのもアリですね。

ご本人は「これじゃ、持ち歩けない・・・」と言われてました。でも、クラシックカメラを見て楽しむ~という人もいらっしゃるくらいですから、これらの2台を飾って楽しむのもアリかと。

また、ともにベースがコシナ製OEMボディなのです。お客さんも、それを意識されていたので、次はオリンパスOM2000をベースにロスマンズカラーのウイリアムズを~なんて、勝手に想像してみたのですが。

ウイリアムズホンダといえば、キヤノンがスポンサーをしていましたから、コシナ製キヤノン一眼で…、そう!輸出専用機にT60というのがあったじゃないですかっ!と、ついついマニアックな方へ話題が~(笑)。

次も期待しております。

2011年3月 1日 (火)

ミノックスのデジカメ

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ミノックスといえば、9.5ミリ幅のフィルムを使うスパイカメラとして有名です。本当にスパイが使うのかどうかは、イマイチ不明ですが、その小ささや、堅牢性、優秀な描写もそう呼ばれる理由なのかと思います。

そのミノックスのデジタルカメラがここにあります。2年ほど前に登場したモデルで「MINOX DSC(Digital Spy Camera)」。

二分割されるボディのカメラ本体側には、デジタルカメラなのに液晶画面がありません。

こちら側だけ持ち出しての撮影も可能ですが、撮った画像を確認出来なければ、今、どういうモードなのか設定なのか確認する画面もないのです。というか、撮影機能に関しては至ってシンプルなので、モードの切り替えは、静止画か動画かくらいしかないのですが。。。

この割り切りの良さが、フィルムカメラ的で興味深く。ファインダーを覗いて構図を決めるあたりも、ますますです。まぁ、スパイっぽく隠し撮りをするなら、ノーファインダーでしょうけど、、、

で、二分割されたもう一方のモニター・ストロボユニット側には、その名称通り液晶画面があって、カメラ本体と接続した時にはライブビュー画面として撮影可能なわけです。

面白いな~と感じたのは、その液晶画面は角度や向きを変えることが出来ないので、ウエストレベルファインダーみたいな位置でしか見られないこと。

それから、フィルムのミノックス同様なケースやチェーンストラップが付属されているのもいい感じ。

ただ、これを持ち歩いて使うかどうか?微妙な存在感で。。。