我楽多屋で買った    モノ・マガジン

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2008年11月

2008年11月21日 (金)

カメラ雑誌12月号発売

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今月も昨日20日に月刊のカメラ雑誌が発売されました。恒例の勝手な各誌紹介をしたいと思います。少々マンネリ化してきたかな・・・。

最初に日本カメラ。まずは、銀塩再生化計画特集の第三弾、「世界を広げるスローフォトの悦楽」でしょうか。とにかく読んでみてください。内田ユキオさんの文体自体が、こちらの気持ちをスローにさせてくれ、何故か不思議な感じです。印象に残ったフレーズを・・・「たとえば電池がないと動かないカメラを避けてみるなんてどうだろう」とか、「カメラは写真を撮るためだけの道具ではないし」なんて、とても素敵なフレーズです。

巻頭のNCジャーナルでは2つ記事が気になりました。先日、うちのブログでも取り上げた「BlackBird,Fly」と、「オリジナルプリント買ったことありますか!?」。後者は今年の春先に閉館したギャラリー(アローカメラ3階)の存続を考える際、候補に挙がった企画でした。今後の写真文化を考える際のテーマになりそうな気がします。

そういえば、フジフィルムが「ウェブ写真美術館&ショップ」というのをやってますね、著名な作家の作品を閲覧出来るうえ、気に入った作品を銀塩プリントで購入できるというサイトです。

次に、アサヒカメラ。「インスタントフィルム再発見」という特集が8ページもありました。ポラロイドが撤退した反動でフジが好調とも言われるインスタント。インスタントでしか味わえない良さもあるわけで、ちょっと興味ある記事でした。私の一押し!?フジのプリンカムは出てきませんでしたが・・・。

また、「年末大特集 25のキーワードでひもとくカメラ業界2008」の「25番目」のキーワードは「中古カメラ人気」。この中で新宿アルプス堂の社長さんが言われていることに我々も同感するところがありました。客層の変化や、大庭商会さんのことなど。。。さらに、「17番目」のキーワードは「今も進化するフィルム」。コダック「エクター」の復活や、フジの国内未発売フィルムなどが出ています。

最後は、月刊カメラマン。あぁ。。。ごめんなさい。気になる記事がない~。強いて挙げるなら、うちの店の広告!?今回、デザインを変更してみました(他の二誌も同じく)。スッキリとちょとオシャレっぽくしてみました。

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2008年11月20日 (木)

ボトムグリップとトリガー巻上げ

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しかし、こいつはシツコイ!と思われるかもしれませんが、ネタにした途端に呼んでしまうんだから仕方ないです。

ホントに時々しか見かけないボトムグリップが、昨日整理したがらくたの中にありました。画像内でカメラ(ペトリハーフ)に付いているのが、今回出土したボトムグリップ。これはどこのメーカー製なんでしょうか・・・本体には何にも書かれていないので、知る術がありません。ちなみに、一緒に並んだボトムグリップの左側は「キヤノンレンジファインダー用」、右側は「カメラケースの底ネジで作った手作りモノ」。

一昨日のブログ、古い雑誌の記事中にあったキヤノンVTもそうですが、巻き上げがトリガータイプのカメラには、ボトムグリップはさらに有用な小道具になります。トリガーレバーを人差し指で引く際に、残りの指と手のひらでボトムグリップ握ることで、とても操作性があがるからです。

フィルム巻き上げが電動になった最近のカメラでは縁遠い話になりますが、機械式金属カメラではフィルムの巻き上げというと、カメラ上部にあるレバーを引いたり、ノブを回すことで行なうのが普通です。

それに対して、トリガー巻き上げとは、カメラの底側に付いたレバーを引くことでフィルムを巻き上げるタイプのこと。カメラ自体がトリガー巻き上げのモノもあれば、ライカビットなどのように、カメラの底に取り付けることによって、トリガー巻き上げを可能にする外付け部品もあります。

トリガー巻き上げは、速写性に優れるなどの利点があるものの、三脚にカメラを据えた時には操作性が悪化するなどの欠点もあります。

2008年11月19日 (水)

メモホルダー その4

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数ヶ月前に話題にしたメモホルダーについて、お客さんがネタふりをしてくれました。

画像にあるのはお客さんがご自身で撮影されたもののベタ焼きを、1コマ分だけ切ったものらしいです。ほとんどのメモホルダーが正方形に近いので、メモホルダーに差し込むと左右が少々切れてしまいますが、いい感じにはまるそうです。お気に入りのカットをカメラと一緒にいつでも気軽に持ち歩くことが出来るわけです。ちなみに、このカメラはニコンNewFM2です。

また、こんな悪ふざけも出来るとか。。。例えば、モデルさんを撮影する際に、そのモデルさんの別の時の撮影画像をメモホルダーに差しておいて、デジタルカメラの如く、あたかも今撮影した画像を見せるフリをしてメモホルダーを見せると~(かなり小さいニセ液晶画面ではありますが・・・)。

この遊びには2通りのリアクションが考えられるでしょうね。デジカメと思い込んでるモデルさんは「えっ!この画像は何ですか?」となるでしょうし、ある程度カメラを見分けられるモデルさんなら「えっ!これデジカメだったんですか?」という反応も考えられます。

まぁ、たまにはこんなおふざけをしてみるのも面白いかもしれませんね。

2008年11月18日 (火)

古典的!?日本カメラ

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買取り品の整理をしていたら、雑誌「日本カメラ」のえらい古い号が出てきました。表紙はかなり痛んでいましたが、1956年8月号!当時の定価は150円。

パラパラ見ていると、非常に興味深いページが多く、ここに書き出したらキリがないです。。。が、いくつか、紹介してみたいと思います。

上の画像の一つ目は、新登場のキヤノンVTとライバル機を取り上げて、比較検証している記事がありました。良く見るとそこに登場する機種は最近のクラカメ雑誌でもよ~く見かけるカメラ。今も昔も内容があんまり変わらないですね。

さらに、良く見て気付いたのが・・・写真8-A(分かりにくいかもしれませんが、左ページのちょうど真ん中あたり)。このボトムグリップ、先日のブログで私がペトリに付けていたのと同じもの。あの時は8ミリカメラか何かの。。。なんて書きましたが、本当はこれ用だったのですね。そういや、キヤノンのボディーの角に見事に型が合うようになってます。

そして二つ目の画像は、タイムリーなのでリコーフレックス。これが、銀座四丁目に購入目当てのお客さんの行列を作ったというカメラの広告。先月オープンしたリコーのギャラリー「RING CUBE」併設の歴代カメラ展示コーナーに只今、リコーフレックスが特別展示されていて、そこに一緒に、「私とリコーフレックス」というタイトルでうちの名人の昔の撮影プリントも展示されています。それもいよいよ今月(11月)いっぱいの予定です。

最後の三つ目は、セコニックの露出計と、タナックのカメラ。こんな感じのメーカーの広告が沢山あって、非常に面白かったです。

2008年11月17日 (月)

階段上る三脚

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この1週間ほど、アローカメラの買取りでは、お客さんが三脚も一緒に売りに来られることが何故か多いです。

その三脚のほとんどは、1階我楽多屋で販売することになるのですが、需給のバランスが悪くて、今のところ、たまっていく傾向にあります。置き場所があまり無いのと、天候がイマイチで雨に濡れてもいけない・・・と、2階買取りコーナーに上がる階段に並べているため、三脚が増えるたびに、階段の上段の方に並べていくので、ドンドンと三脚が階段を上るような事態になってしまっています。

ビルの大家さんに怒られてしまうかもしれないので、三脚を探している方、足をお運びください。。。

小学6年生

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昨日、朝一番で少年が2人来店しました。聞くと、埼玉は熊谷からやって来たと言います。一人はニコンF2フォトミックを肩から提げ、もう一人はカメラバックの中にキヤノンFTbのブラックを忍ばせていました。

まさに機械式金属カメラ!「何で、こういうフィルムカメラなの?」と聞くと。

映画ミッドナイトイーグルで登場したニコンF3Pに憧れて、カメラ・写真を始めたくなったとか。お爺さんの遺品であるニコンF2を譲り受け、月にフィルム10本くらい撮影するといいます。お小遣いの中から、フィルム代・現像代をやり繰りし、カメラも既に10台近くは揃えてしまったという、末恐ろしさ。。。

また、同級生に「面白いから始めなよ!」ってことで声を掛け、一緒に撮影したり、時々はカメラ屋さん回りをしているようです。地元の写真屋さんとも仲良くなり、本数をまとめることで現像代をサービスしてもらったりしているようです。我々、業者側はこういう志の高い若い人の応援や後押しを積極的にしないといけないとな~と改めて思いました。

2008年11月16日 (日)

MADE IN CHINA

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今さら何・・・という感ですが、100円ショップに行けば「メイド・イン・チャイナ」の品物があふれています。

それは、カメラの世界でも同じで、大手メーカーのボディーやレンズを確認すると「メイド・イン・チャイナ、インドネシア、タイワン、タイランド、フィリピン」などと、シッカリと刻印されていたり、プリントされていたりします。

電池も同じです。機械式金属カメラを楽しむ上で、時として困るのがH-D型電池を使うカメラ。H-Dは水銀電池なのでずいぶん前に製造中止になり、入手不可能になってしまいましたが、ドイツ製(VARTA社)のMR-9という電池が同じサイズ(電圧は0.15V高いが・・・)が辛うじて入手出来たので救われていました。

ところが、このVARTA製MR-9に製造中止の噂が・・・。国内輸入元がラスト1000個を入手したとか、しないとか・・・。それでも、とりあえず安心できる情報というか、現物がここにあります。「チャイナ」ではMR-9がまだ製造されているんです。

このたび、某ルートから入手出来たので数に限りはありますが、我楽多屋で1個150円(約10元)で販売中!

また、レンズのマウントアダプターも同ルートから入手。M42→ニコンFや、M42→EOS、OM→EOSなど各種2,500円~3,000円で販売中。8月下旬に入荷した際に、これらのアダプターを発見した長徳先生は「こういうものは小出しにした方が良い・・・」などと言われていましたが、どのみち、現状大量にあるものではないので、興味のある方はお早めに足をお運びくださいませ。

2008年11月15日 (土)

ニコンFの・・・

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少し突っ込んだ話になります。まぁ、ニコン、特にニコンF好きの方にはご存知の方も多いと思いますが、ニコンFの裏ブタを外して、ボディー本体側の下部・端の辺りは、金属が欠けていることが多々あります。

堅牢で名高いニコンFの唯一の弱点と言っても良いかもしれません。ですから、もし、ニコンFを購入される時はこの部分に気を付けて購入されることをお薦めします。

先日入荷したニコンFは良く見ると、その部分に見事な補修跡(画像内、黄色マル印の部分)が見られました!推測するに金属片を当ててビス止めした後に、表面を見事に磨き、あたかも元の状態のように一体化させているのです。さすがに、塗装まではしておらす、色の違いで一目瞭然ではあるのですが。

こんなところにも時代を感じます。使い捨ての今の時代では考えにくいような、技ですよね。また、そこまでして使い続ける続けたい何かを持っているのが、昔のモノのような気がします。

2008年11月14日 (金)

プルトップ?

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これ何だか分かりますか?カメラ好きの人でも、これ単体では分からない場合が多いかもしれません。

これは、ストラップとボディーの吊り環をつなぐリングがボディーに接触して傷をつけるのを防ぐカバー(あて布)です。素材は布や革などがあり、形状も微妙に違いがあったりしますが、大方こんな形をしています。

先日、品物の整理をしている時、画像左側のリングカバーを指しながらアルバイトが「この形って、缶のプルトップに似てますよね!」と言いました。その時は、言われれば、そうだな~くらいにしか思わなかったのですが・・・。

その晩、家で缶ビールを飲んだ後、何気に空き缶を見たら~~~。「いやっ!そっくりだぁ!」と妙に感心してしまい、以後、プルトップを見るたびに、リングカバーを思い出して、ニヤついてしまう日が続いてしまってます。

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2008年11月13日 (木)

4台まとめて800円

同じタイトルではマズイかな・・・。

田中長徳先生のブログで、先月のがらくた市の時に買っていただいたオリンパスのデジカメ!?のことが書かれていました。

のぞいてみてください、こちらです→http://chotoku.cocolog-nifty.com/blog/2008/11/post-6e36.html