我楽多屋で買った    モノ・マガジン

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2008年6月17日 (火)

ブラックボディー

2008617

先日、買取り依頼のあったカメラです。マニアには堪らないような機種ばかり5台、そのうち、4台がブラックボディーのカメラです。ちなみに、左後:ライカM4ブラック塗装、左前:ライカM4ブラッククローム、右後:ニコンF2チタン(チタンはブラックボディーのみ)、右前:ライカⅠF(シルバーボディーのみ)です。

1985年にミノルタがα7000というオートフォーカス一眼レフを発売してから、以後、発売されるカメラのほとんどがプラスチック製の黒い色をしたカメラばかりになりました。それまでのカメラといえば金属製のものが多く、その外装は金属部分のシルバーと皮を貼った部分の黒のツートンカラーがほとんどで、その銀・黒の色合いがカメラのイメージと言っても過言ではなかったと思います。

ただ、5~10年くらい前、フィルム一眼レフの中級機・入門機の一部にシルバーボディーとブラックボディーの2色をラインアップする機種が出てきましたが、これは、金属カメラが持つ「カメラ感」「存在感」を意識した商品開発からだったのではないかと想像します。しかし、デジタルカメラの時代になって、再び一眼レフはブラックボディーばかりに戻ってしまいました。

とはいえ、金属カメラの時代にブラックボディーのカメラが無かった訳ではありません。金属にブラック塗装を施したカメラも存在していました。その多くは、シルバーボディーよりもいくぶん高価な設定だったためか(カメラ自体が高価な時代のことだし)、一般向けにはあまり売れなかったのが事実。では、ブラックボディーの存在意味は何なのか?

プロが好んで使っていたと聞きます。黒いボディーだと被写体への写り込みを極力避けられる・・・という理由だったり。また、シルバーボディーの場合、戦場などでは反射して狙撃の対象になりやすいから・・・という理由もあるようです。

そんなプロ志向の理由と希少性からマニアには、ブラックボディーの金属カメラが人気だったりするんでしょうね。