★本日第3火曜日、明日水曜日は我楽多屋の定休日です。よろしくお願い申し上げます。
このキャップを持ち込んだ仲間の業者に疑問点を投げかけられました。
「Tokina」ブランドネーム入りのレンズリアキャプなんですが、「TO FIT PRAKTICA」とも記されており、いわゆるM42などとも呼ばれる42mm径のネジが切られています。
このキャップがいつ頃のものか?何に付けることを目的に作られたのか?などの背景は不明だし、そこまで追求しようとは思っていません。ただ、日本のトキナーなので「FIT TO PENTAX」でも良かったのでは?!って点が疑問点の一つ。でも、わたし的にそこは無問題です。
それより、レンズのマウント面と接する部分に同サイズの小さな四角い穴(下の画像、赤い矢印の先)が並んでいる点が二つ目の疑問点。
この穴、なんでしょう???製造過程でわざわざ穴を開ける手間を掛けているとしたら、それなりの理由があるはずですよね...。
自分なりに考えた理由は、レンズマウントがカチッとハメるバヨネット式ではなくて、ネジ込み式のプラクチカ(M42)マウントなので、このリアキャップをレンズにネジ込み過ぎてマウント面と固着しちゃうのを防ぐためかな???とか。違うかな?
ま、二つ目も大したことでは無いんですけどね…。
かなりペンタキシアンな常連さんが、画像のアサヒペンタックスSPの取扱説明書を発見されて「これは!」という表情をされました。
どうやら、最初期に印刷されたものだろう!とのこと。
カタログやパンフレットもそうですが、取扱説明書も製品自体がモデルチェンジしていなくても多少の仕様変更があったり、それ以外のキッカケで取扱説明のデザインや内容の変更がされて刷り直すことがあるものです。
その場合、製品の取扱い上は問題がないのでは普通は気にしないものですが、趣味としてコレクションの対象になると僅かな違いでも気になってくるもの。
小説など一般的な書籍では、古本になると初版本は少し価値がある~なんていいますね。
このペンタキシアンさん、すでにSPの取扱説明書は十数冊お持ちなんですが...最初期と思われるものを1年くらい前から探していたそうです。でも、カメラ店やネット上でも出会うことがなく、今回やっと我楽多屋で見つられたことに感激されていらっしゃいました。
★ペンタキシアンとは? リコーイメージングさんのサイト上で「PENTAXブランドに熱い思いをもったファン『PENTAXIAN(ペンタキシアン)』」と説明さています。
前回、ワルツの銀枠フィルターをお求めいただいた九州からのお客さん。かなり気に入っていただいたようで、今回も銀枠フィルターをお求めいただきました。
ガラス面がダメでも枠を活かして入れ替えまで検討されているようで、難ありフィルターのカゴの中からも多数見つけられて、「こんなに買っちゃっていいんですか?」と気を遣っていただきました。まさか?転売じゃないでしょうから、OKです👍
銀ピカな枠がマイブームなようで、ご持参されていたデジタルライカのズミルックスには前回お求めいただいたワルツの銀枠フィルターが光っていました✨
そういえば、最近の現行品で売られている銀枠はちょっと艶消しっぽいのが多いですから、ワルツなど古い時代の銀ピカとはちょっと趣きが違いますね。
お客さんのマイブームに終わらず、カメラ好きの間で銀枠ブームが来ちゃうかもしれませんね!なんて話を笑いながらさせていただきました。
このカメラ「フジカ35 AUTO-M」って、実際は使えるのに壊れている~と判断されてしまうことが多いような気がします。動いたところで値が張る機種ではないので、真剣にチェックする業者が少ないのかもしれません…。
このカメラはシャッタースピード優先露出が可能なカメラです。動作確認を始めて、とりあえず巻上げてシャッターが切れても...次にレンズ鏡胴部にある、絞りリングやシャッタースピードリングを回そうとすると動かないから→「壊れている」と判断されてしまいがち。
まず、このカメラは絞りリングが「A」にある場合、そこからマニュアル域へリングを回すには巻上げてシャッターをチャージして、銀色のレバー(黄矢印の先)を押しながらリングを回さないとロックが掛かって回らないのです。
一度マニュアル絞り域へ回した後もその都度巻き上げてからじゃないと、ロックが掛かって絞りは変えられません。ロックが掛かるのはシャッタースピードリングの方も同じこと。
↑ このことがこのカメラの動作確認をする上で重要なポイントになります。
また、絞りリングのボディ底面側にはノブ(赤矢印の先)があって、そこをつまみながら回すことを想定されているのですが、このノブが絞りオートの「A」の位置にある時に真下に来て、カメラを置いた際にこれがちょうどつっかえ棒の役目を果たして、カメラがお辞儀(前に傾かず)をせずに済むんです。これ、原則「A」で使うことを前提にしているように思えてきます。
さらに勝手な解釈を進めると、動作確認をする上で重要なポイントと言った~ロックが掛かった上にレバーを押しながらじゃないとマニュアル域へ行かないことも、原則「A」で使うことが前提のような気がしてきます。
ちなみに、この個体はマニュアル域に持って行っても、絞りが確実に変わらないしシャッタースピードもほとんど変化が見られない…状態でして、どのみち壊れている~という判断になってしまいました(>_<)
ちょうど1週間前の4月5日、フジフイルムから~ネガカラーISO400フィルムがモデルチェンジされるニュースが発表されました。
「今までの『SUPER X-TRA 400』の在庫が無くなり次第、現在は海外向けの『FUJIFILM 400』に切り替えると」
この「FUJIFILM 400」は海外向けというか、そもそも「MADE IN USA」なんだそうです。
と言うことは~で推測されるのが、中身はKODAKのフィルムなんじゃないか?という点。
私はまだ現物を見たことがありませんが、噂によると…フィルムの箱が今までのフジのフィルムより僅かに大きいKODAKの箱のサイズであるとか、パトローネの入っているケースがKODAKと同じデザインであるとか。
それで思い出したのが、10年ほど前にAGFAのフィルムのパッケージに「MADE IN JAPAN」と記されていて、これはフジフイルム製なんじゃ!?って件。
あの時もそうでしたが、フィルムの存続が危うい時代なのでどこの工場で造られていようが、継続して販売してもらえることの方に価値を見出さないといけないのではないだろうか~ってこと。
「このレンズをカメラに付けてみていいですか?」と、若い男性(男の子と言うのは失礼ですよね)に聞かれました。
その値付けから、我楽多屋的には完全にジャンク品と判断しているレンズ(くもりがそれなりにある望遠ズーム)だったので、デジタルボディに付けて確認するまでのものでもない…とついつい思ってしまいましたが…。
お客さんによっては、細かく描写の確認というわけではなくて念のために装着確認~くらいの方もいらっしゃるので、「まぁ、どうぞ。ボディはお持ちなんですよね?」と、ご自身のデジタルボディをご持参なんだろうと思い込んで聞きました。
すると、「フィルム初めてなもので、こちらにあるカメラを一緒に買わせていただこうと思っているんです」と、既に目を付けられていた同じくジャンク系のキヤノンFTを指差されました。
少し前に「メーター不良って書かれているのはどういうことですか?」と聞かれた露出計は不動だけど、それ以外は何んとか使える状態のボディでした。
いきなり望遠ズーム?と思ったので、どんなものを撮りたいのか?あたりからお話を聞かせてもらって、値段があまり張らない標準ズームで少しくらいくもりのあるものを選択しておススメしました。
そのやり取りをさせていただく中で、お客さんが言われたのが「エモい写真」。
そもそも露出計が不良なのでマニュアル露出で撮らないといけない時点で、露出不良なエモい写真が撮れるかもしれないし、光の加減でハレーションなど起こすかもしれない多少くもりのあるレンズでもエモい写真が撮れるかもしれない。
ここは~とりあえず正常動作しているAF一眼などをススメてはいけないんだろうな~と思いました。だって、ピントも露出もバッチリ撮れちゃいますからね。
ただ、おじさんもこれは理解しています。若い人が言われている「エモさ」の中には、フィルム写真だから得られる空気感や粒子感を求めているのだろうなってことを。露出不良やピント不良、何らかの事情で起こる描写異常?だけじゃないってことを。
★上の画像はイメージで、お買上げいただいたボディとレンズの組み合わせと同じものではありません。
★本日第2火曜日、明日水曜日は我楽多屋の定休日です。よろしくお願い申し上げます。
本ブログで何度か取り上げているのは、「ACTINA TOKYO」。
かつて、ライカなどを輸入販売していたシュミット商会のブランドで、国内では品薄だった高価なライカ純正フードやケースなどの代用品として製造販売したカメラアクセサリーに与えられたブランド名でした。
しかしながら、「ACTINA」というブランドは海外にも存在していたのです。
イギリスのB.D.B.社が「ACTINA」ネーム入りのフィルターやフードを売っていたのですが、こちらはライカ系アクセサリーに限らなかったようです。
今回出て来たフィルターのケースには「ACTINA LONDON」と記されています。32ミリ径のカブセ式で中のガラスは簡単に入れ替えが出来るようになっていて、これにはクローズアップレンズが入ってしました。枠に「ACTINA 32」とだけ記されています。
田中長徳先生の連載コラム「我楽多屋で買ったモノ・マガジン」を更新しました。
第294目のテーマは「タムロンアダプトールレンズ関係の専門店といえます」です。
こちらより、お楽しみください→https://camera-kaukau.lekumo.biz/arrow/monomagazine3.html
*閲覧は2024年7月初旬まで