誤魔化しの小細工!?
数日前のFacebookページに、朝から怒り心頭!みたいな書き込みをしました。冷静になって改めてご報告出来る時が来ました。
以下の件、我楽多屋に持ち込んだ人が手を施した事象ではないはずなので、責任の所在がどこにある~とか、そういうのを追求したいわけではありません。
画像のニコンFE、外から見る限りは大きな問題が無いように見える個体です。それでも当然に動作チェックなどをして店に並べるわけですが、まず、指で摘まむ巻戻しクランクがボディを逆さなどした時に重力に負けてプラ~んと垂れてしまいます。まぁ、これはストッパーが利いてないだけで案外とあること、動作や撮影に影響は有りません。
背蓋を開けようと思って、そのクランクを引き上げようとしたら、それと同時に操作するレバーが動かないので引き上がらず、背蓋が開きません。ただ、背蓋を直接動かしてみたら開きました。ということは、ちゃんとロックされていないのです。
フィルム室を開けて気付いたこと。クランクが引き上がらないので巻戻し軸が邪魔してフィルムの出し入れもまともに出来ません。さらに、フィルム室上面の巻戻し軸が貫通していく丸い穴から横に広がって別の穴が開いていて、そこから何やら金属部品で飛び出してきているのです。
以上まとめると
- 巻戻しクランクが引き上げられないので背蓋が開かない。
- 背蓋はそれ自体を動かすことで開閉は出来るが、ちゃんとロックが掛からない。
- 巻上げ軸が邪魔してフィルムの出し入れが儘ならない。
- フィルム室上面に怪しい穴があって金属部品が飛び出ているので、光線漏れなどの危険。
というわけで、実際はまともに使用出来る状態でないカメラなのにいくつか取り繕うことで、外観を見るだけや背蓋を開けずに空シャッターを切っているだけなら、異常が感じられない状態にしているのです。
話は続きます。一緒にやって来たニコマートFT2。これも、ホットシューの台座に何やら修復跡みたいなのがあるのに気付きました。
嫌な予感がしたのでストロボを装着しようとしたら、レールがきつくて装着出来ません。幾つかのストロボの中から辛うじて装着出来るものを見つけて発光を試みたところ、シャッターを切ってもストロボが発光しません。ホットシューが生きてないので、ストロボ装着してもシンクロしないのです。
ニコマートFT2は、ニコマートFTNに対してホットシューが追加されたことが大きなポイントなわけで、これでは商品価値はガタ落ちです…。
2台とも外見は欠品などなく、いちおう整っているのです。なので、ネットで販売する際に売り手が誤魔化したようにしか思えないのですが…疑い過ぎでしょうか??
もしかしたら違う理由があるかもしれませんが、私の推測が合っているとして話を進めると。どこかで誰かが人を騙すようなこういう小細工をしている…ってことになります。そうだとすると、堪らなく嫌なことだし、カメラがそういうことに利用されていることが悲しくなります。
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