このキヤノンFPをなんと表現していいのか迷っています、、、
念のために説明すると、ブラックボディですが明らかに後塗りです。下地処理などせず普通のシルバーボディの上から黒く塗ったものと思われます。
そういう塗りが施されたカメラを時々見かけますが、やはり剥げやすいのは事実です。
ただ、この個体。その後塗りが減げ落ちるのも気にせずに使い込んだ感があって、独特な雰囲気を醸し出ているのです。
これを「本貫録」と呼んでいいのかどうか?、だからといって「偽貫禄」ともまた違う...。この不思議な貫禄ある雰囲気を何て呼べばいいのでしょう?
また、現状動いているので外観の簡単な掃除をしようかと思ったのですが、その時に剥がれ落ちたら嫌だなぁ~と思って、それも迷っています。
通称「スメハチ」で、若いカメラ好きや写真好きな人を中心に有名なロシアのトイカメ?いや庶民派カメラ?の「スメナ8」。
その祖先となる「スメナ」初号機がこれ。1952年の登場だそうです。
性能的に特別な点は無いのですが、ボディ上面にある大きなフィルムカウンターがアナログメーターのようで特徴的です。それだけで、今日の話題にしました。
アナログメーターのように見えるのですが、白い針のように見える部分はペイントされた指標でしかなくて、フィルムカウンターとしては数字の書かれた盤面が回転してフィルム枚数をカウントしていきます。
なので、結論からいえば古いカメラによくあるタイプのフィルムカウンターでしかないのですが、やはりそのデザインは立派で見栄えがしますよね。
あ、使用するうえではフィルムの巻戻し機構がないので、ダブルマガジン式(幸いこの個体にはマガジンが入ってました)で使うか、撮影後に暗室でフィルムを取り出すしかないです。
超稀少!ってわけでもないようですが、私はこの「キエフ303」というカメラの実物を初めてみたんじゃないかと思います。製造番号の最初の2桁が製造年というお決まりのルールに従っていれば、1992年製造。そんなに古くありません。
手に取って見て、側面にあるシャッタースピードと絞り値を変えるダイアルや、ボディを開いた時に見える部分の意匠を見て、「これはミノルタ16(1957年発売)のコピーだよなぁ~」と気付きました。
ちょうど我楽多屋にミノルタ16があったので、こうして並べて比較することが出来ました。
こうなると、これらのボディとカバーは互換性があるのでは?と、ちょっと危険な思考になってしまいました。
結果、ミノルタ16のボディにキエフ303のカバーを付けることは出来ました。その逆でキエフ303のボディにミノルタ16のカバーを付けようとしたら~かなりキツイので、無理して付けて外れなくなったら困るのでやめておきました。
あと、フィルム室を開けてみたら~キエフ303にはフィルムカートリッジが入っていたので、それをミノルタ16の方へ装填を試みたのですが、巻上げ軸がキエフ303の方が僅かに細いようで装填できませんでした。
このように、キエフ303はミノルタ16のほぼコピー機なのですが、ひとつ大きな差を発見。キエフ303のシャッターボタンの横には「0.5~1~2~・~∞」が記されたダイアルがあるので、目測ですがフォーカシングが出来るのです。ここは進化というかグレードアップしています。
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1976年に発売された、コニカAcom-1は「愛情コニカ」という愛称で宣伝されていたそうです。
その由来は軽量・小型・低価格の特徴からで、「スナップに必要なメカだけを追求して、操作性を高めるゆきとどいた愛情設計で女性にもピッタリ」と、当時は案内されていた模様です。
さて、画像はお客さんAcom-1なんですが、初めて見るケースに入っていました。
ケースの中は、Acom-1のボディにレンズを付けた状態でちょうど収まるよう底面が加工されています。そして、もう1本レンズを収納出来るようにレンズのリアキャップがビス止めされています。お客さんによると、レンズ高からして135mmくらいまで大丈夫らしいです。フィルムケースも1本入れる窪みがあります。
ただ、外装はあんまり立派な感じではなくて、キャンペーンか何かでセットで付いてきたものかな??というレベル。ストラップも必要最低限って感じの厚さで、ちょっと頼りない感じ。
ずいぶんとレアなセットケースを見せてくださったお客さん、マニア度が高い常連さんなんですけど、絶対にご本人はそれを認めず「通りすがりのカメラ好き」と言い張るのです。
このマウント変換アダプターは、ニコンFマウントレンズをライカMマウントに変換するものです。
「何を今さら~」言われそうですが、何気にこれを見ていて「そういう使い方をする人はあまり居ないだろうなぁ~」と思ってしまったのは、一眼レフ用のFマウントレンズをライカM型ボディに装着しているのをイメージしたからです。
でも、このマウントアダプターの元値を調べようとネット検索したら、これとTECHART LM-EA7というアダプターを併用した上で、ソニーのミラーレス一眼で使っている人のレビューなどがいくつかありました。
イマドキはそうですよね。
「TECHART LM-EA7」は1年半ほど前に、ちょっと不思議なお願い調でこのブログでも話題にしました(→https://camera-kaukau.lekumo.biz/arrow/2021/03/e-254e.html)。ライカMマウントレンズをソニーEマウントボディに付けてオートフォーカス化してしまうアダプターです。
私 二代目が好きなカメラの一つ「ペトリカラー35」。
とてもコンパクトなボディながら、シャッタースピードや絞り値を変えるダイアルがボディ上面の右手指で操作出来る位置に並んでいたり、フォーカスはボディ背面ファインダー覗き窓の右横にあるダイアルで行なうなど独特な造りをしているあたり、とても惹かれます。そして、シッカリとした金属ボディ。
似たようなコンセプトの舶来高級機ローライ35より使い易いんじゃないか⁉︎とも思います。
先述のフォーカスはゾーンフォーカスで、残念ながら連動距離計は内蔵されていません。ここが惜しいところなんですが…このサイズでそこまで望んではいけないのかもしれませんね。
そこで、実用うんぬんとは別に見た目お遊びで、単体の距離計を載っけてみましたよ。
三重県在住のお客さんがSNSにアップされるパノラマ写真の影響を受けて、私も1年半ほど前にロシア製パノラマカメラ「ホリゾント」を入手しました。
でも、状態がイマイチなのでリハビリと称して、しばらくフィルムを装填せずに空シャッターを切ることを続けたりしていたのですが一向に良くなる気配が無し...。我楽多屋まわりでホリゾントの修理をされた方の話を聞いて、私も修理調整に出しました。
昨秋以降はボチボチと撮影をしているのですが、ネガカラーで撮っていると現像はどこでもしてもらえるとしても、プリントは手焼きになるのでえらい高くつきます。また、データ化をしてもらえるところが近くに無いのです。
だからと言って~フラッドヘッドスキャナーを買う勇気や予算は無く、スマホやデジタルカメラでネガを複写してから、無料ソフトでネガポジ変換するのも大変だったり満足出来るレベルで無かったり...。
そんなこんなで悩んでいたら、東京在住でホリゾントを使われているお客さんから良い情報を教えてもらいました。
九州熊本にある「トイラボ(https://www.toylab.jp/)」という会社が現像後データ化してくれます。CDに焼いてもくれますが、データだけを受け取ることも可能です。
撮影済みフィルムを送ると、東京からだとポスト投函後最短で3~4日後にはデータを受け取ることが出来ます。料金はデータ化するサイズで料金が変わりますが、35ミリ1本で1,100円~。
下の画像は作業後に送られて来たネガ(プリントメニュー付き)。これを受け取る3日前にデータはネット経由で受け取っていました。次回利用時に使える宛名ラベルも付いてます。
*この業者さんは私が個人的に利用した結果で勝手に案内しております。トイラボさんと我楽多屋の営業上のつながり等はありません。
オールドデジタルカメラ遊びをされているお客さん。先日は「カールツァイス狙い」で3台のソニーのカメラを見せてくださいました。
今回は「ライカ狙い」で2台のパナソニックのカメラです。
ご覧の通り、バリオ・エルマーというライカレンズが付いてるんですよね。
後ろのDMC-FZ1はLUMIXの初号機で2002年発売。お客さん曰く「十分に良く写りましたよ」とのこと。手前のDMC-LX1は2005年発売。
前回のカールツァイスレンズが搭載されたソニーも、今回のライカレンズが搭載されたパナソニックも、詳細は聞いてませんが…全部3桁円で入手されている模様ですよ。
どういうお店で、どういう売り方をされていたモノを入手されたか~。これはある程度お話聞いていますが伏せておきます。こういうのは買う側の楽しみなんでしょうから。