タロンPR
もともとシャッター製造をしていた日本光測機という会社が、1955年に「タロン」というネームでカメラの製造も始めました。
この「タロン PR」は、1960年発売のモデル。
先に発売されていた「タロン VR」をコストダウンしたモデル。レンズはそのままで、ファインダーのブライトフレームを失くしたり、フィルムカウンターを手動合わせ式にした感じです。
それゆえに、カメラのデザインもシンプルになっていい感じなのです。
黒地に金文字で記された「PR」のネームは少し斜体がかかったうえに斜めにレイアウトされていたり、距離計窓の周辺が横一線に段違いにデザインされていたりして、全体的にスマートな印象で目を引くんですよね。
さて、タロンの不思議な点は、初期の数モデルだけ自社製シャッターを搭載しているんですが、それ以降のカメラ製造をしていた期間が全部で7~8年あるうち、大半のカメラに搭載されるシャッターは他社製のシチズンやセイコー、コパル製なんですよね。
このVRもシチズン製シャッターが付いています。
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