我楽多屋で買った    モノ・マガジン

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2018年3月

2018年3月 3日 (土)

豪華すぎる箱!?

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この箱、何が入っていると思いますか?

画像ではその質感などが分かりずらいかもしれませんが、木箱にトカゲ?革っぽい加工がされた紙が丁寧に貼られています。

見た目で判断したら、ライカあたりが入ってていても不自然な感じはありません。

開けてみると、上蓋の内側に「Ritch-ray Super」って記されています。それなりの年齢の方なら、この名称でピン!と来る方も多いのではないでしょうか。

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そう、昭和25年頃に流行った、裏紙付きのボルタ判フィルムを使うカメラです。

カメラの価格は当時400~800円ほどだったそうで、子供がお小遣いを貯めて買ったり、オモチャ代わりに買ってもらったり、そんな位置づけのカメラだったとか。ちなみに、同時期に大ヒットした二眼レフカメラのリコーフレックスは6,800円だったと言いますから、そのお手頃感がお分かりいただけるでしょう。

さて、下の画像の中で箱の中に入っているカメラには「Start35」と記されています。実は、うちの店にやって来た時に、この箱の中にはカメラが入っていなかったのです。で、店の中を探して、Rich-Ray35と同じ形をしているStart35を見つけ出して、箱の中に置いてみたのです。

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リッチレイとスタート、設計は同じ野村光機というところだそうです。詳細は不明なのですが販売ルートなどの違いなのか、名称はリッチレイ35やスタート35などあります。リッチレイスタート35ってのも存在します。

そして、それぞれいくつかバージョン違いがあるので全部が全部こんな立派な箱に入っていたかどうか分かりませんが、ベークライト製のほぼ玩具カメラの箱としては、ちょっと驚きな豪華さだったので話題にしてみました。

 

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2018年3月 2日 (金)

小さすぎるのも...

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もう半年くらい前だったか、、、アローカメラの買取りで数年落ちのコンパクトデジカメが10台近くまとめて入ったことがありました。他にジャンク系のフィルムカメラも一緒にあって、そのうち数台を我楽多屋で引き取りました。

その時に買取名人から「使うのがあれば、コンパクトデジカメもどう?」と言われて、たしか2台譲り受けました。

1台が以前話題にしているニコンの防水系。あれはわざわざバッテリーを入手したのに、結局は動作不良品でした。

もう1台がこのキヤノンIXYでした。これはすぐに動作確認が出来てOKだったのですが、程なくバッテリー残量が無くなってしまって、しばらく放置。最近やっと充電器を入手して、少し使い始めています。

個人的な好みで、電源オンオフでレンズが出たり入ったりする機種は避けたいのですが、ボディ本体がかなり小振りな上に、角が丸くデザインされているので、非常に持ち心地が良いのです。わけもなく持っていたいくらい(笑)

それ故に、上着のポケットやカバンに入れるとス~ッと入ってしまい、入れたことを忘れてしまう程。入れたらお終い、そのまま取り出さずに家に戻って来てしまう感じなのです。これはかえって問題。

最近私がこれを使っているのを知ったお客さんが、ご自分がお使いのスマートフォンがとても似ているデザインとのことで見せてくださったので、並べてみました。iPhoneなど多くのスマートフォンが大きくなっているのに、これは小さいですね。

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2018年3月 1日 (木)

18枚撮りにする部品

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二眼レフカメラ・ミノルタコードの「RA」型は、巻上げクランクの上にある交換式のフィルム枚数規制盤!?を交換することで、フィルム送りを変更できるため、4×4サイズと4×5サイズの撮影が可能になります。

フィルム室に撮影サイズに合わせたマスクを入れる必要はありますが、ピントグラスには元々それぞれのサイズの目安になる線が引かれています。

なので、交換パーツの多いローライキンなどに比べると、かなり簡単な作業で撮影フォーマットの変更が可能です。というのも、使用フィルムは元の6×6と同じブローニーだからです。

当時の広告を見ると、18枚撮りのキャッチコピーに「フィルム2本で3本分の枚数が撮影出来ます」と
ありました。写真をやること自体にお金のかかる時代でしたから、フィルムや現像代を抑えることが出来るのをウリにしたのでしょう。

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また、18枚撮りに対応していない初期モデルを改造するサービスも行なっていたようです。

今春発売のペンタックスのデジタル一眼「K-1 MarkⅡ」に合わせて、初期モデルのK-1の性能をMarkⅡ同等にアップグレードするサービスがつい最近発表されたのとダブりました。どちらもユーザーにとっては嬉しいサービスですよね。

さて、今日の話題のキッカケは我楽多屋に18枚撮りに変更するフィルム枚数規制盤!?がわりと最近出て、それをお買い上げくださったYさんが所有のミノルタオートコードRAに装着して早速に試写をされたフィルムをご持参くださったことでした。

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4×4で撮られているので、フィルムの両サイドにかなりマスクされた未露光部分が残っています。そして、コマ間に2つの小さい穴が写し出されていて、どうやらこれはフィルムを1コマずつカットする際にハサミを入れる目安にするんじゃないだろうか?という推測です。

 

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