我楽多屋で買った    モノ・マガジン

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2017年10月

2017年10月12日 (木)

GERMANY U.S.S.R

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プラクチナFXのボディ上面、巻き戻しノブの横に「GERMANY U.S.S.R」と記されていました。

製造国を記すにしてもちょっと珍しい場所ではありますし、ダブルネームというか…2ヶ国名が記されています。

そういえば以前、「プラクチカⅣ」のボディに「GERMANY U.S.S.R. OCCUPIED」と記されていたことがあるのを思い出しました。

その時と同じで、この「プラクチナFX」も製造番号から調べてみるに、製造は1950年代前半から半ばにかけてになるので、ソ連による占領は終わっている時代のものなのです。

プラクチカⅣの時に、ある方から助言をいただいたのが以下の内容。

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「GERMANY U.S.S.R OCCUPIED」の印は製造側ではなく、アメリカ(西側)の税関で打たれたものらしい~と。東西冷戦真っ只中の1960年前後、ソ連サイドの東ドイツからの輸入品であることを明確にさせるためではないか?と。

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今回のプラクチナFXには「OCCUPIED」の文字までは記されていませんでしたが、1949年以降もアメリカにすれば、東ドイツはソ連の占領下みたいなものだったということなんでしょう。今回もまた、カメラに記された国名に、当時の東西の温度差を感じたのでした。

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2017年10月11日 (水)

東京湾岸ローカル駅

本日水曜日は、アローカメラ&我楽多屋ともに定休日となっておりますので、よろしくお願い申し上げます。

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二代目の「先週撮ったもの行ったとこ」は、海芝浦駅。

常連Kさんおススメの定休日向けショートトリップのひとつが、JR鶴見線に乗って「海芝浦駅」へ行ってみることでした。で、それを実行してみました。

東京や横浜から至近なのにローカル線の雰囲気を味わえる鶴見線は、川崎の埠頭にある工場地帯を走る路線です。出退勤時間の朝・夕は頻繁なダイヤですが、例えば、この海芝浦駅に行こうとすると、日中は2時間に1本しかありません。

実はこの駅、線路もホームもTOSHIBAさんの敷地内(私有地)なので、改札から先は関係者以外立ち入りが出来ません。よって、私みたいな部外者は、駅で折り返してくるしかないのです。辛うじて、改札の横に小さな公園はありますが...。

でも、それ以上の魅力を画像から感じていただけるでしょうか!?ホームが海の真横にあるのです。そして、この開放感。

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我楽多屋で買ったモノマガジン更新

田中長徳先生の連載コラム「我楽多屋で買ったモノ・マガジン」を更新しました。

第217回目のテーマは「新しいペンタックスをワクワクして買いました」です。

こちらより、お楽しみください。

 

*閲覧は2018年1月初旬までです。

2017年10月10日 (火)

首を絞められるようで...

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先日の我楽多屋での出来事です。

何度かご来店いただいているし、お話もしたことのあるお客さんだったので、しばらく様子をうかがってお声がけを控えていました。でも、ジャンクカメラのそれもシャッター音さえ怪しい状態のカメラのシャッターを、続けて切ることを数台繰り返されたので、以下のようなお声がけをしました。

「すみません、シャッター切るの少し気を遣ってもらえませんか? ただでさえ、虫の息のような感じのシャッター音なのに繰り返し切られると、自分の首を絞められているような感じになるので…お願いします」と。

そのお客さんに悪気はなく。自分が使っている調子が悪くなったカメラの保険用か部品取り用に一台探していらっしゃったようで、「ついつい状態確認するのに夢中になってしまって、すみませんでした」と言ってくださいました。

ジャンクカメラだって、値が付いている以上は商品です。その状態に対して値付けをしています。心無い扱いをされてさらに程度が悪くなれば、値を下げないといけません。これは、店の側から見た事務的な見解と言われるかもしれませんし、実際そういう部分もあります。

でも、それ以前にモノに対する気遣い・愛情を持つことは、店側だけでなく、それを見る側・買う側のお客さんにも持っておいていただきたいと思っています。これについては遠慮なく言わせていただきたい本音です。

 

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2017年10月 9日 (月)

Kmart

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ちょっと詳しい人が見れば、どう見てもペトリのボディなんですが、「Kmart FOCAL TLR」と記されています。

「Kmart」はアメリカの大手量販店チェーン。そこで扱うカメラ写真用品に付けられたブランド名が「Kmart FOCAL」。

Kmart FOCALブランドで10数種類のカメラが販売されたようですが、そのすべてが他社からのOEM供給。日本からはペトリやコシナなどが供給していた模様です。

この「TLR」のレンズマウントはM42マウント。ベースはペトリのFTX(輸出モデル)にあたるようです。国内版でいうと、ペトリマウントのFTⅡをM42マウントにした感じと思われます。

カメラ自体の機能に特別な部分はあまりないのですが、日本国内で「Kmart」ブランドネーム入りを見られること自体がかなり珍しいと思います。

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2017年10月 8日 (日)

COSINAの視度補正レンズ

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コシナの視度補正レンズのパッケージです。

「for」の後に記されているのは、Zeiss Ikon、BESSA R3A-R2A、Epson R-D1、Carl Zeiss ZM series viewfinderと、そうそうたるブランドの機種名ばかり。

何でか?と言うと、どれも最近のいわゆるコシナ製Zeiss Ikonや、コシナ製フォクトレンダーですからね。

そして、なんと!この視度補正レンズ。二コマートやニコンFMなどにも使えます。ニコン一眼レフの中で丸型したファインダー覗き窓の小さい方の径とサイズが同じなんですね。万が一の場合の責任は負いかねますが、先程現物合わせしたので、まず大丈夫です。

念のため補足しておきますと、ニコン一眼レフの丸型したファインダー覗き窓の大きい方の径というのは、F3HPやF4以降、F-801、F90なんかがそれに当たります。これらの機種には合いません。

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2017年10月 7日 (土)

Tボタン

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この「C」の書体に、ピンッ!と来た貴方はキヤノン通ですな(^-^)

まぁ、古くからのキヤノン贔屓の方なら、この小さなアクセサリー自体もご存知でしょう。

多分80年代、AE-1やA-1などが現役の時代に販売されていたソフトシャッターレリーズです(と言いながら店に時代考証の合うカメラが無かったので、画像のカメラはFTbです...)。何故か「Tボタン」という名称で売られていたらしいです。

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キヤノン純正と言っていいのかな...C.P.E.(CANON'S PERAONAL EQUIPMENT)として、キヤノン販売が売り出していた品物です。

当時のお値段は500円程だったようですが、その後絶版になってからは中古で何倍かに値が上がりましたね。

本来、黒地に白の「C」マークなのだけど、銀地に白の「C」マークのが最近数個出て来ました。

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銀地の方がカッコいいんじゃないの!!と思いながら、よく観察したら~どうも黒塗装を剥がしてしまっただけのようでした。

 

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2017年10月 6日 (金)

もうすっかり定番化

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先日、雑誌の撮影で我楽多屋にやって来た某アイドルタレントさん。カメラ好きということで、うちの店が選ばれたのですが、陳列しているマウントアダプターを見て「これを使うことで古いレンズやいろんなレンズがデジタルカメラに使えるようになるんですよ」とスタッフさんに説明していました。

さすが、カメラ好きは嘘じゃないですね。

マウントアダプターを使ったレンズ遊びはフィルムカメラ時代からありましたけど、デジタルカメラのミラーレス機が登場して、一気にブームがやってきました。

でも正直、一過性のものかと思いましたが、いまや定番の楽しみの一つに完全になっていますね。

これには、オールドレンズの仕掛人ともいえる澤村徹さんが継続していろんなテーマに則したムック本などを発行されているからなんだと思います。

その澤村さんが、冒頭の撮影があった翌日に偶然、新刊を持って遊びに来られました。オールドレンズやマウントアダプターの話以外にも、最近のカメラ屋さんの傾向などの話も交わすことが出来て勉強になりました。

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9月29日発売の「オールドレンズ・ライフ2017-2018」には、「本物のレンズ沼へようこそ」なんて特集もあって、かなりディープな雰囲気。

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5月31日発売の「マウントアダプター解体新書」は、初心者にも分かりやすくアダプターがタイプ別に解説されています。

どちらも、キッチリと真面目に作り込まれたムック本と思います。興味のある方はぜひ読んでみてください。

 

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2017年10月 5日 (木)

第1号機

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先日買わせていただいたカメラの中に、こんなペンタックス P30Tがありました。

ボディに手書きの覚え書きが多数貼られているのです。

まず、これ「第1号機」だそうです。

レンズ脱着ボタンについては「フタとレンズ 外しのボタン」、グリップ部には「フィルム巻上げレバーは右?0度ガツント突当るまでフィルム1枚分確実に力を入れて下さい」との案内。

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底面には、電池の種類や装填向きを示したり、本体重量が540gとも記されています。

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ところで、これ。自分用のカメラの覚え書きなのか?それとも、指導用の教材か何かなのか?謎です。

 

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2017年10月 4日 (水)

じゃぱんらんち

本日水曜日は、アローカメラ&我楽多屋ともに定休日となっておりますので、よろしくお願い申し上げます。

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二代目の「先週撮ったもの行ったとこ」は、銀座。

私、基本は自転車通勤をしています。夏の暑さ・冬の寒さには負けませんが、雨には滅法弱く、朝降っていなくても雨が予想される日は電車やバスを利用しています。

電車で行く場合、銀座線の新橋駅ホームと、たったの1駅だけど新橋~虎ノ門間の混雑が嫌で、最近は新橋駅から丸の内線銀座駅まで歩くことが多く、これが一つの楽しみになっています。何故なら、見慣れた場所も朝は違う風景だったりするので。

画像は先週の水曜日、店が休みの日なので時間は昼ですが、新橋から銀座まで歩いた時のもの。

20数年前、この向かいのビルに勤務地があったので、この「じゃぱんらんち」というお弁当屋さんをよく利用していました。

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