再びフィルムピッカー
この問題は昔から同じこと。未撮影フィルムなのに、何らかの理由で誤まってフィルムをパトローネの中に巻き込んでしまう~トラブルってのは稀に有り得ること。
そんな時に、このフィルムピッカーがあれば、明るい場所でスッとベロ出しが可能なのです。
ただ、このフィルムピッカー。本体に記されている使用方法を説明しているイラストを見ただけではかなり分かりずらい。分かってもちょっとコツを掴むまでには、慣れが必要だったりします。
少し前に我楽多屋で長徳先生と名人とで、これの話題になりました。
名人が言うには、「昔はこんな便利なモノが無かったし、慣れた人なら先の細いキリか何かを使って、隙間からヒョイっとベロを出せる!」と。また、「自分もやっていた!」みたいなことを言ったので、数日後に長徳先生が「今度の古希パーティーで急に話を振るので、余興代わりにハンドパワーで名人にベロ出ししてもらいましょう~」なんて、おふざけも言っていました。が、当日はすっかり忘れてしまいました。
以前に一度アップした動画ですが、このフィルムピッカーの使い方を収めた動画を改めてアップします。
私の思うコツは下の工程内に下線を付けた部分です。まぁ、これは私なりのコツなので100%信用しないで、皆さんなりに良いやり方は見つけてください。
- 動画には映っていませんがフィルムピッカーの先をパトローネに挿入する前に、軽くスプールを回してパトローネの中のフィルムの弛みを取っておくこと。
- フィルムピッカーのスライド部分を全部収納した状態にして、ピッカーの黒い板状の部分をパトローネの隙間に全部挿入します。
- 続いて、フィルムピッカーのスライド部分の片方だけをパトローネ側に全部移動させてから、スプールを回してパチッと音がしたら即スプールを回すのを止めます。この時に音だけの判断じゃなくて、振動でも察知出来るように、スプールを回すのとは別の手の指をスプールの底側に当てておきます。パチッと音がしたら、ほんの気持ちだけ逆戻しすること...。
- そして、フィルムピッカーのスライド部分の残りの方をパトローネ側に移動させます。この時にスプールが回らないように、先程の段階でスプールの底側に当てた指でスプールを固定しておきます。
- 続いて、フィルムピッカーのスライド部分を二つとも一緒に、ジワジワと元の方向に戻していきます。この時点では、さっきのスプールの底側を押さえた指は放します。
- 「3.」の工程以降、左手の親指はフィルムピッカーとパトローネの結合部分に開いた窓みたいな所に当てて、シッカリとフィルピッカーとパトローネを固定することを忘れないこと。
以上、文字で書いても分かりずらいかもしれませんが、動画と合わせて見ると分かっていただけるかと思います。
*アローカメラ&我楽多屋のFacebookページ(http://www.facebook.com/arrowcamera)も合わせてご覧いただけると嬉しいです。