フォクトレンダーVSL 3-E
もはや若い世代には、「フォクトレンダー」って日本のコシナのブランドだと思い込んでいる人も多いのではないでしょうか!?
確かに、現在(1999年~)その商標権はコシナが持っているのですが、フォクトレンダーは1756年にオーストリアで生まれた(後にドイツに移転)古い古いカメラメーカーなのです。
1956年にツァイスイコンによって株式が全部買い占められ、1969年には完全吸収されることを経過して、1972年にはローライへ商標権が移る~という波乱万丈な経緯があります。
さて、ここにあるフォクトレンダー「VSL 3-E」という一眼レフには、ローライブランドのプラナーレンズが付いています。
その理由は「VSL 3-E」が1978年登場で、既にローライへ商標権が移った後のカメラだからで、「ローライフレックスSL35E」の兄弟機なのです。マウントはQBMマウントと言ってローライと一緒。外装は微妙に違うのですが操作系の位置など比べてみると、ほぼ同じ場所にあります。
ローライSL35Eの時にも触れた無段階シャッターゆえ、シャッターダイアルを回してもクリックがなくスルスル回ってしまうのも同じです。
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